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赤ちゃんに母乳をうまく飲ませるコツ【画像説明付き】

赤ちゃんに母乳をうまく飲ませるコツ【画像説明付き】

 

赤ちゃんに母乳をうまく飲ませるコツ【画像説明付き】

母乳を飲む赤ちゃん

やっと生まれてきてくれた赤ちゃん。

 

お腹の中にいる時とは違って、顔や体に触れることができてとても嬉しいけれど、何もかも初めての中最初に困るのが母乳の飲ませ方。

 

新生児の口はとても小さくて、おっぱいを近づけると口に含んではくれるのですが上手く飲めない子が多いですよね。

 

また、最初は母乳を飲んでくれていたのに1,2か月も経つ頃には乳首を嫌がって泣き叫ぶようになったりすることも。

 

こちらのページでは、昔から受け継がれてきた上手な母乳の飲ませ方のコツと、現代で起こっている問題点についてご紹介いたします。

 

  1. 【動画あり】赤ちゃんがどうやって母乳を飲んでいるか
  2. 【画像で説明】授乳時に大きく口を開けて深くくわえさせる方法
  3. 赤ちゃんが乳首を嫌がる理由について

 

乳首や乳輪が大きくても、逆に小さくても母乳をあげる際には全く問題となりませんから、母乳をうまく飲ませるコツを掴まれ、ほんの一時しかない母乳育児を、なるべく楽に頑張ってください。


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赤ちゃんは母乳を吸いだすのではなく、乳輪から上手に運んでいる

母乳をあげる際、乳輪がしっかりと赤ちゃんの口で隠れるようにしてあげないと、母乳がうまく出てこないことをご存知でしょうか?

 

私は母乳マッサージを受けるまで、赤ちゃんは「乳首」をくわえ、母乳を飲むのだと思っていました(;´∀`)

 

母乳がある場所は乳輪の下

 

ではなぜ乳首をくわえるだけでは母乳がうまく出てこないのでしょう?

 

それには母乳の溜まっている場所に秘密があります。乳首は母乳の出口になるだけで、実際には乳輪のすぐ下にある乳管に母乳はあるのです。

 

そして、赤ちゃんはとても上手に舌を使い、その乳管から口の中に母乳を押し出しています。

 

たとえば、皆さんはTVのCMで、素敵なタレントがさっそうと歩きながら、アルミパックに入ったゼリー飲料を、片手で握りつぶしながら飲んでいるのを見たことがあると思います。

 

ゼリー飲料

 

そう、そのゼリー飲料はジュースのように飲み口から吸うことは難しいため、手でパッケージを潰し、中身を飲み口に運んで飲んでいるのです。

 

母乳は液体ですので同じではありませんが、中身を飲み口に運んできて飲むという点では、赤ちゃんは同じことをおこなっているのです。

 

おっぱいを手で握りつぶす!ことをしない代わりに、上手に舌を使い、乳輪の下にある乳管から口に母乳を運ぶ動きをしているのです。

 

そして、口の奥に入っている乳頭から自然に出てくるおっぱいを飲んでいます。決して、ストローでジュースを飲むように吸っているわけではなかったのです。

 

詳しくはこちらの動画をご覧ください。約50秒くらいから赤ちゃんの口の中の動きが見られます。

 

 

乳首や乳輪の大きさによって赤ちゃんが飲みにくくなることは?

 

乳首が小さい方の中には、赤ちゃんが飲みずらいのでは?と考える方もいますが、前述致しましたように、乳輪の下にある母乳を口の中に運ぶことができれば良いだけですから、乳首の大きさは飲みやすさとは全く問題はありません。

 

また逆に、大きいと悩む方もおられますが、それも問題はありません。母乳が飲みやすいかどうかは、乳首と乳輪が柔らかいかどうかです。

 

母乳をあげる前に、もし母乳が溜まって胸が硬くなっているようであれば、柔らかくなるまで搾乳して溜まった母乳を抜いてあげれば飲みやすくなりますし、また、乳輪や乳首は、搾乳をすることで柔らかくなり、良く伸びるようになります。

 

赤ちゃんに上手に母乳を飲んでもらうポイントは、乳首と乳輪の柔らかさです。

 

なお搾乳の仕方は下記のページにてご紹介しております。
>> 新鮮な母乳を赤ちゃんに 搾乳の必要性

 

母乳の飲ませ方でも乳首のトラブルがおこる

 

乳首だけを浅くくわえさえることは、「乳頭亀裂、裂傷」などのトラブルが起こる原因となります。

 

私はたまたまそれらのトラブルはありませんでしたが、一緒に母乳マッサージを受けていた方の中には、乳頭亀裂の方もおられ、とても、とても痛そうにしていらしたのを覚えています。

 

赤ちゃんが母乳を飲むことで傷ができ、その痛みを堪えながら恐る恐る母乳を飲ませ、さらに傷が・・

 

負のスパイラルです。

 

これでは、母乳育児=苦行 となってしまいます。

 

ちなみに、その方はしっかりと飲ませ方をマスターされ、きちんと治し、おっぱいをやめる時期がきた時には、非常に名残惜しそうになさっていました。

【画像で説明】赤ちゃんの口を開けてドナルドダッグの口にする方法

生まれたばかりの赤ちゃんは何もかもが小さく、当然、口もとっても小さいのですが、上手に飲んでもらうには、唇を大きく開いてもらいます。

 

よく言われるドナルドダッグの口にするわけです。

 

これはコツをつかめば簡単にできるようになりますよ(#^.^#)

 

まずおっぱいを赤ちゃんの顔に近づけますと口が開きます。

 

もしおっぱいを嫌がり口を開けない場合、または浅くしかくわえない場合、原因としては、乳首の消毒・洗剤や柔軟剤・シャンプー・ボディソープなどの香り・食べたものが考えられます。

 

消毒や柔軟剤の香りは母親のにおいを消すだけなく、赤ちゃんは強い刺激臭として感じています。

 

また、食べたものによって母乳が苦くなります。舐めて確認してみてください。

 

以下後述

 

その口におっぱいをまず含ませます。そうしますと、赤ちゃんの上唇と下唇は下の画像のように巻き込まれた状態になっているはずです。

 

上唇と下唇が巻き込んでいる赤ちゃん

 

そこであなたの人差し指を横にし、第一関節と第二関節の指の背を使い、吸いついている赤ちゃんの上唇部分のおっぱいを押し、ほんの少しの隙間を作ります。

 

おっぱいを上手に含ませる方法

 

次に指の側面で唇をひっかけて上側に広げ(持ち上げ)ます。

 

赤ちゃんの上唇を指の背でめくり上げる

 

そうしますと赤ちゃんの上唇は鼻に付くような形になります。
(ちょっと?大きい子で図解(;^ω^))

 

指の背を赤ちゃんの唇に当てめくる

 

続いて下唇も下側に広げて、ドナルドダックのような口にして下さい。

 

赤ちゃんの下唇を下にめくる

 

コツは、隙間を作る時、ごくごくわずかな隙間だけにすることです。
あまり隙間を作ると、赤ちゃんの口が外れてしまいます。

 

ちなみに赤ちゃん自身がうまくドナルドダックの口で飲むことはまずありませんから、お母さんが毎回手助けをしてあげてください。

 

乳輪のサイズは人それぞれですが、そうしてあげることで、乳輪は基本的に赤ちゃんの口に、すっぽりと入ります。

 

一回で入らなければ再度唇を広げて試してみてください。

 

母乳をあげる度、毎回していますと自然とコツが掴めてきます。

 

ただ、もう一度お伝えしますが、赤ちゃんが自身でドナルドダックの口になることはありません。飲み始めに必ずお母さんが手助けをしてあげて下さい。

 

そうすることで、赤ちゃんはすべての乳腺から上手に母乳を飲んでくれますので、乳腺炎からお母さんを守ることにもなります。

赤ちゃんが口を開けてくれない大きな原因は柔軟剤や洗剤の香り

母乳を飲んでぐっすり眠る赤ちゃん

 

母乳を飲まないと赤ちゃんは死んでしまいます。これは哺乳類は全て同じです。

 

それなのに口を開けないということには、現代ならではの特別な理由があります。

 

授乳前に乳首、乳輪は洗浄、除菌しないで!

 

たとえば、授乳前に乳首、乳輪をきれいに洗浄しているのであればそれらをやめてください。

 

大事な赤ちゃんに母乳をあげるのですから、きれいにするのは当たり前!という情報は過去のものです。

 

また、洗濯用洗剤や柔軟剤、シャンプー、ボディソープなどに香料の入った商品や、わずかでも洗剤臭のする商品をお使いでしたら、しばらく控えてください。

 

赤ちゃんに害があるだけでなく、お母さんのにおいが消され、また、強い刺激臭として感じます。鼻に強い刺激を感じるのに口を開けるでしょうか?赤ちゃんはお母さんの柔らかい、優しいにおいが好きなのです。

 

関連記事
>> 合成香料はアトピーや喘息、咳喘息、各種アレルギーの原因に

 

 

乳輪にはつぶつぶがあると思いますが、それはモントゴメリー線と呼ばれ、オイル成分が分泌されており、肌の水分蒸発を防いだり、紫外線などから乳首・乳輪を守る役割を果たしています。

 

さらに、そのモントゴメリー線からフェロモンが出ており、赤ちゃんに乳首の場所を教える重要な役割を持っています。

 

赤ちゃんは、その匂いに刺激を受け、たとえ眠っていても本能的に口を開き母乳を飲むのです。

 

また、お母さんの乳輪から出ているフェロモンはそれぞれ違うため、赤ちゃんはお母さんの識別にも使っています。

 

実は生後三か月頃まで、赤ちゃんは他のお母さんのおっぱいも飲みます。
しかしその時期を過ぎますと、識別能力が上がり飲まなくなります。

 

苦い母乳は飲みたくない

 

母乳の味(質)は、お母さんが何を食べたのかにも左右されます。

 

赤ちゃんの口が開かないときは、母乳の味も確かめてみてください。

 

もし苦ければ、赤ちゃんが喜ぶ母乳をつくる食べ物を参考にして頂き、それらを使って食事を作り、召し上がって様子をみてください。

 

 

母乳はどれくらいおきに飲ませるの?いつまであげればよいの?に続きます。

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