喘息が治る、体が楽になる掃除機の選び方・抗菌剤を避ける
家を建てて1年程で子供と私が夜、咳をし始めました。特に私がひどく、そのうちに日中も咳が出るようになったのです。
そこで、布団のほこりかしら?と掃除機をかけても治らず・・・。
ある日、掃除機の排気が臭い、そして、掃除機をかけると体調が悪くなる、ということに気が付いたのです。
そこで、新しい掃除機を探すことになりました。ちなみに、当時使用していた掃除機は、パナソニックのサイクロン方式です。
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ほこりをきちんと吸い、排気のきれいな掃除機は?
ハウスダスト対策に絶対必要なのは、ほこりをきちんと吸う、ということ。これは多分、そこそこの掃除機であればどれでも良いのでは?と正直思います。
しかし問題は排気です。
「掃除機を使う時は換気してください、空気中のほこりの濃度が10倍近くに上昇・・・」
夏は暑くても、換気のために窓を開けても良いかもしれません。しかし、冬は開けられますでしょうか?
HEPA/ULPAフィルター搭載で排気がきれい
換気をしなければならないような掃除機は問題外です。
換気をしたからといって、空気中に舞い上がったハウスダストが全て無くなるわけではありませんから。
そこで見つけたのが、紙パック方式の※ HEPAや ※ ULPAフィルターを搭載した製品。こちらは排気がとてもきれいなようです。
※「HEPAフィルター」とは、半導体の製造工場や病院の手術室、ICU、NICUなどで使われる超高性能フィルター。
0.3μm異常の微細なほこりの99.97%捕塵する性能を持つ
※「ULPAフィルター」とは、「HEPAフィルター」のさらに上の超高性能フィルター。
0.15μm異常の微細なほこりの99.9995%を捕塵する性能を持つ。
排気をきちんとフィルターを通しておこなうには、気密が大事
いくらフィルターが高性能でも、吸い口から吸った空気がきちんとフィルターを通って排気されていなければ意味がありません。
これには、気密が大事になってきます。ようは隙間(排気漏れ)が無いこと。
過去に、HEPAフィルターを搭載した掃除にわざと隙間を作り、一部フィルターを通さずに排気している掃除機があったそうです。
なぜそのようなことをしたかといいますと、目の細かいフィルターを通すことでモーターに負荷がかかるから、だそうです。
また、単純に気密が不十分な為、排気漏れを起こしている製品があります。
サイクロン方式より紙パック方式のほうが排気がきれい
サイクロン方式が出てしばらくは、排気が汚くて問題となっていました。しかし、最近ではサイクロンでも排気がきれいなことを謳った製品がいくつもあります。
ですが、サイクロン方式で今でも残っている課題が掃除機本体の掃除です。
ゴミ捨て時にどうしてもほこりが舞いますし、目が詰まらないように定期的に掃除をしなければいけないのですが、その時もほこりが舞います。
特に、ハウスダストレベルの粒子の細かいものほど舞い散り、拡散するので問題です。屋外でゴミ捨てや掃除をすれば良いのでしょうが、住環境がそれを許してくれなかったりしますよね。
では、ほこりをしっかり吸い、しかも排気がきれいなのを・・とその前に!
実は各社それぞれ一商品ずつは良さそうなものが出ているのです。
その中からこれ!と思うものを絞り込めばよいのですが、しかし、ここにきて大きな問題が。
それが紙パックの抗菌剤です。
喘息の原因はハウスダストに付着している有害化学物質
ダニ、ほこりなどのハウスダストが喘息やアレルギーの原因とよく言われています。
ですので、喘息のお子様をお持ちのお母さん方は必死になってダニやほこり対策をしています。
しかし実際には、ダニやほこりなどのハウスダストに有害化学物質が付着していること、そしてその有害化学物質が付着したハウスダストを吸い込むことで喘息、アレルギーの原因になっていることはご存知ない方が多いと思います。
そのハウスダストに付着している有害物質のひとつが、抗菌剤になります。
抗菌剤の危険性
抗菌剤は、細菌の細胞膜を破壊して細菌を殺したり、細菌に入り込んで、細胞質や遺伝子にダメージを与える、増殖をストップさせます。
その抗菌剤の働きが私たちにとって毒性が無ければ良かったのですが、残念ながらそうでは無かったのです。
抗菌剤が私たちを守っている常在菌を殺す
人には常在菌といって、新たな病原菌の侵入を防ぐ役割を果たす菌が、皮膚上や体内に常にいます。さらにその常在菌は、免疫能力や抵抗力を強くする作用も持ちます。
しかし、人にとって有害な菌やカビを殺すために使用されている抗菌剤は、私たちにとって大事な常在菌をも殺してしまうのです。
そうしますと、免疫力や抵抗力が弱まり、喘息やアレルギー、皮膚炎などを起こすことになるほか、病原菌の侵入も受けやすくなるため、さまざまな病気にもかかりやすくなります。
子供のためにハウスダスト対策を取っているのに、わざわざ体に害のある化学物質をお金を払ってまで家の中にばらまく必要はありません。
そこで、抗菌処理をしていないフィルターのついた掃除機が候補に上がってきます。
抗菌剤無しでおすすめの掃除機は?
残念ながら消臭・抗菌処理をしていないフィルターを持つ掃除機は国産ではありませんでした。
そこで、私が最終的に選んだ掃除機は、当時喘息やアレルギー子を持つお母さんたちの中で有名な掃除機の一つ、エレクトロラックス社のウルトラワンでした。
現在ではウルトラワンは無くなり、エルゴスリーが後継で出ています。
床上の微細なごみをきちんと吸うため床がさらさらに
ウルトラワンを使ってすぐに気が付いたのが、床がさらさらになったことです。
これには正直、本当に驚きました。今までの掃除機がいかにほこりを吸い取っていなかったかを思い知らされたのです。
ダストピックアップ率が国産メーカーに比べて非常に高い、と言われていたとおり、本当に微細なハウスダストをしっかりと吸っているようです。
しかも、モーターのパワーは以前のパナソニック製よりも下がっているのに、です。
これは、ホースや本体の気密がきちんと取れている証拠です。隙間があり、吸気漏れを起こしていれば、いくらモーターが強力でも意味がありません。
そしてさらに驚いたことは、布パック(布製です)自体からゴミが漏れてこない、ということです。何年経っても、本体内部がきれいなままで汚れません。
使ったその日から咳が止まった!
商品が到着したその日に、屋内・布団をウルトラワンで掃除しました。そしてその夜、咳が出なかったのです。その時は本当にうれしかったです。
毎夜子供が咳をしていたらかわいそうで仕方がないですよね。それが、ぴたっ!と止まったのです。
当然、ゴミパックも排気もケミカル臭はしませんし、使っても体調が悪くなりませんでした。
国産と違い付属品が頑丈。しかし大きくて重い
今まで何度も数年(2~3年くらい?)で掃除機のホースが破れたり、ヘッドが壊れたりして買い替えてきましたが、ウルトラワンはまだ壊れません。
国産ですと、モーターは良いと思うのです。しかし、ホースの素材の厚みが無く、ヘッドも全てプラスチックで作られている為耐用年数がびっくりするくらい少ないです。
経済を上向きにするためにそういった使用にしているのかもしれませんが。
対してウルトラワンはその気配全く無し。
本体の気密がしっかりと取れていることから、本体の作りが良いことはわかるのですが、明らかに国産と違うのは、付属品であるホースやヘッドの材質や作りです。
きちんとゴミを吸い、吸ったゴミをダストパックから出さない、という掃除機としての機能を優先させた結果だと思います。
その分重くなってしまうのですが。
そう、ウルトラワンの欠点を述べるならば、サイズと重さです。
本当に大きくて、重いです。
本体重量が7.0㎏あります。
ですが、後継のエルゴスリーではサイズがコンパクトになったようですね。しかし、重量はやっぱり少々重いようです。本体が4.5kg、付属品込みで6.9㎏です。
ちなみに、国産某メーカーの最軽量の商品は本体2.0㎏というのがあります。
軽量化と耐久性はまだまだ反比例することが多いことを考えますと、購入したものはなるべく長く使いたい、と思っている私には手が出しにくい商品となります。
話を新型のエルゴスリーに戻しますが、一つ気になったことがあります。それは排気口の位置です。
ウルトラワンは上向きの排気でしたので、床上のほこりが舞い上がりにくい、という点が、アレルギー子を持つお母さんに選ばれる理由の一つでした。
しかしエルゴスリーでは本体背面からの排気になっていますね。残念ながら、コンパクトさを重視した結果なのでしょう。(ウルトラワンの排気口は、本体中央スイッチの下にある穴の部分です)
もし上方排気の掃除機がご希望という方は、ミーレも良いかと思います。
ただ私自身は使用したことがありませんので、申し訳ございませんが、ミーレについての説明は出来ません。ただ言えるのは、もし私がエレクトロラックス社以外の掃除機を試すのであればこちらを選ぶということです。
最後に
他にも探せば抗菌処理されていない紙パック掃除機があるでしょうし、サイクロン方式でも屋外で、自分も他人もほこりを吸わないように掃除機を掃除できれば選択肢が増えます。
しかし、国産はサイクロン方式でもフィルターに抗菌、消臭機能のあるものを使っていますので、選択肢から外された方が良いように思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
お子さんが健康に育つ掃除機に出会えますように。
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