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オーガニック生活の方限定民泊、めぐまこの家【MCS避難所にも】

オーガニック生活の方限定民泊、めぐまこの家【MCS避難所にも】

 

オーガニック生活の方限定民泊、めぐまこの家【MCS避難所にも】

めぐまこの家

2023年8月現在、めぐまこの家はお休みされておられるようです。施設のご利用を考えておられる方は、運営の有無をご確認頂けますよう、お願い致します。

 

 

オーガニック生活をなさっている方、化学物質過敏症患者で避難所を探しておられる方におすすめのオーガニック民泊、『めぐまこの家』をご紹介します。

 

化学物質過敏症とは、有害性を持つ化学物質を食べたり、使ったり、吸い込んだりすることで体調を崩す病気です。

 

体調を崩すものは、赤ちゃんに良くないと一般的に知られている農薬や食品添加物、遺伝子組み換え食品、合成香料や合成洗剤、除菌・消臭剤、新建材など多岐に渡り、患者数は全国で700万人いると言われています。

 

2018年春までは、富山県小矢部市を拠点に化学物質過敏症患者の避難所として運営されてきた『めぐまこの家』。

 

しかし借家だった自宅のカビ問題が思ったよりもひどく、木村秋則氏の自然栽培が盛んな、石川県羽咋市に隣接する宝達志水町で日本家屋を購入。

 

オーナーである小竹氏の子供たち(化学物質過敏症)のこともあり、床下から全面改装し、安全性の高いお宿にされました。

 

食事は当然オーガニックで、食物アレルギーにも細かく対応可能。他では得られない、安心感を持って泊まれる宿です。

 

 

柔軟剤など、化学物質過敏症患者の反応物を使用されてきた方で、発症されたばかりの場合は要相談です。

本格運営開始前の2018年7月15日にお邪魔し、撮影しています。

 

この後家具などは増えましたが、基本的にMCS(化学物質過敏症)&ES(電磁波過敏症)対応のため、TVやWi-Fiなど、一般的な宿にある設備やアメニティは現在ありません。

 


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自然素材のどっしりとした屋内

化学物質過敏症でも安心して住める家を求め、じっくりと時間をかけて物件を探しまわり、ようやくたどり着いたのが、石川県羽咋郡宝達志水町に建つ、こちらの日本家屋でした。

 

めぐまこの家 外観

外観

 

築11年と新しいながらも、今どきの住宅とは違い、構造材が大変立派な建物です。

 

めぐまこの家 広間天井

広間天井

 

ですが、先住者が使用していた日用品などの成分付着もあり、床板と畳、壁のビニールクロスは撤去。間取りも変更の大リフォームを行っています。

 

めぐまこの家広間

奥の広間

 

床板は、杉の無垢材を使用し、柿多冨さんの無臭柿渋が塗られています。(予算の都合で、通常の乾燥材と、低温乾燥材が場所により使い分けられています。)

 

壁は、通常の石膏ボードに田中石灰工業さんのタナクリーム(生石灰クリーム)を使った塗り壁と、既存の砂壁とが混在。

 

めぐまこの家 客室A

客室A(砂壁)

 

客室天井

客室天井

 

客室は天井板も無垢材です。(居間はタナクリーム仕上げでした)

 

めぐまこの家 客室A

客室A

 

めぐまこの家 客室B

客室B(砂壁とタナクリーム)

 

ヒノキのベッドが置いてありますが、揮発がかなりあったため、現在では撤去済み。今後屋内に入れる予定は無いとのことで、現在パイプベッドを設置。今後試行錯誤していくとのことです。

 

浴室

浴室

 

浴室は、床と壁をタイル張り、天井には杉材、浴槽はカラーステンレスをチョイスし、新設されています。(元は『離れ』に浴室がありました)

 

台所

台所

 

10畳もある巨大な台所。奥で作業なさっているのが、オーナーの小竹氏です。

 

食べるのが専門の私とは違い、小竹氏はとても手際よく、いつも美味しい料理を振る舞ってくださいます。

 

写真を撮るのを忘れてしまいまたが、この日はおやつに豆乳イチゴアイスクリーム、帰りがけにコロッケを頂きました(#^.^#)どちらも美味♪

 

なお食材は、年間契約をした合鴨農法のお米(日本晴れ)や無農薬無化学肥料の野菜。化学調味料は不使用。お水はRO水です。

 

日本晴

 

1970年(昭和38年)に開発・育成された古い品種。アレルギー(炎症)の原因になるとも言われているアミロペクチンが、コシヒカリより少ないです。

めぐまこの家のオーナー情報

めぐまこの家を運営なさっている小竹氏は、正看護師と養護教諭(保険の先生)の免許を有している、現役の看護師。

 

そして、化学物質過敏症と発達障害を持つお子さんを2人育てている現役のママさんでもあります。(※現在、子供たちの生活に合わせ、パートタイムで勤務中)

 

生まれは石川県羽咋郡、関東で看護師職を務められ、結婚。2人のお子さんを授かりましたが、紆余曲折を経て石川県に移住され、その後富山県小矢部市に。そちらでめぐまこの家の運営を開始し、現在に至っています。

 

・・・とまとめて書きますと、ふ~ん、と終ってしまいますが、現在母一人子二人。

 

これまでに想像を超える人生を送っておられ、人としての深み、知識はかなりのもの。多くの方の支えになれる方だと思います。

 

なお、めぐまこの家のHPに、この生活に入るきっかけとなった子供たちのことが書かれています。もし良ければご一読ください。

 

>>活動の源|めぐまこの家

 

小竹氏の子供たちが十分な教育を受けられずにきたこともあり、今後、学校に行けない子供達が教育を受けられる場として、寺子屋も開けないかと模索中です。

 

教員免許をお持ちのMCSの方で、ご協力頂ける方はご連絡くださいm(_ _)m

 

>> 『めぐまこの家』の連絡先はこちら

【MCS】めぐまこの家を避難所として利用する際の注意事項

これは化学物質過敏症患者としての視点に立った私独自の意見ですが、めぐまこの家を利用する際には、2点注意して欲しいことがあります。

 

  • 季節
  • 寝具やパジャマ

 

農薬、香害を避けるため季節を考慮

 

化学物質過敏症のレベルにもよりますが、避難所として利用される場合には、季節を考慮されるのが良いです。

 

理由は、立地によるものです。

 

めぐまこの家の立地

グーグルマップを利用

 

航空写真の中央右手にあるマークが、めぐまこの家になります。

 

この地域は、日本海から東に向かって海風が吹いており、田畑に散布された農薬を、めぐまこの家の方に運んできます。

 

めぐまこの家の立地

グーグルマップを利用

 

また東側には山があり、その山が海風を受け止めるような形となり、海風が運んできたものがどうしても溜まることに。。

 

さらに、香害として多くの方が苦しんでおられる柔軟剤や洗剤の成分も、春から秋にかけて洗濯物を外干しなさる方が多く、飛んできます。

 

ですので、気温も下がり、揮発量も少なくなる晩秋から初春にかけての寒い時期の利用が良いのではないかと思います。

 

 

寝具やパジャマからの暴露回避

 

就寝中の化学物質曝露は、回復の大きな妨げとなります。

 

めぐまこの家では、寝具は洗えることを前提に、パジャマは負担の少ない物を選ばれました。

 

布団

 

掛け布団

掛け布団

敷布団

敷布団

 

化学物質過敏症支援センターが運営する、伊豆のあいあい姫之湯で採用されているお店のふとんです。

 

洗えることが前提のため、中綿には化学繊維が使用されています。そしてお伺いした時には未開封の状態であったこともあり、化学物質臭はかなりしました。

 

そのため、その後干したり、EMにつけ込むなどし、揮発を減らす努力をしておられます。

 

なお、めぐまこの家で寝具を買い取りなさる場合には、下記料金となります。

 

※洗濯し、揮発をある程度無くしてからのお渡しです。

  • 掛け布団と敷布団、枕の3点セット 35,000円
  • オーガニックシーツ(掛け敷布団と枕カバー) 9,000円
  • オーガニック毛布 12,000円

※購入前に、使用可能かを必ずご確認ください。

 

オーガニックシーツとオーガニック毛布については未確認ですが、布団と枕については、十分に揮発させる必要のあるお品です。

 

パジャマ

 

めぐまこの家のパジャマ

 

ハートのパジャマです。長期滞在者が買取されることも考慮し、価格を抑えた商品を選ばれたようです。

 

有機ガーゼ使用となっていますが、CS対応ではないとハートのHPに書いてあったとおり、化学物質臭がしていますので、こちらもEMにつけ込みなどし、におい飛ばしをなさっておられます。

 

寝具やパジャマの品質が気になる方は持ち込みを

 

寝具の化学繊維や、パジャマの品質が(私のように)気になる方もおられると思います。

 

そう言った方は、安全性が高い寝具やパジャマを新しく選び、持ち込みなさるのが良いのではないかと思います。

 

ただ、今お使いの物を持ち込みたいと思われる場合には、めぐまこの家に確認を取られて下さい。避難や養生が必要な方は、ご自宅内に多くの原因を抱えています。

 

どこまで可能とするかは私にはわかりませんが、化学物質過敏症支援センターが運営される、伊豆のあいあい姫之湯や、南会津のあらかい健康キャンプ村が、持ち込み品等により徐々に汚染され、利用できない方が出てきているとのことです。

 

ですので、避難場所を減らさないため、患者同士の助け合いが必要なのではないかと、個人的に思います。

 

安全性が高いと思われる寝具やパジャマ

 

めぐまこの家で用意されている寝具やパジャマより、安全性が高いと個人的に思うのは、メイドインアースの商品です。

 

ただ、購入直後はオーガニックコットンの強いニオイがしますので、もしご利用になるのであれば、宿泊の1か月前には注文&めぐまこの家に直送し、ニオイを飛ばしておいてもらうのが良いと思います。

 

それでも、注文から発送までに2,3週間かかるはずですので、1週間程度しか干せません。私の体調で、ぎりぎりです。(我が家で使っています)

 

 

※オーガニックコットンに反応する方もおられますので、事前にサンプルを取り寄せ、確認なさるのがベストです。

 

パジャマも同様で、メイドインアースや前田源商店などから購入し、直送しておかれるのが良いと思います。(※私は前田源商店を利用したことはありませんが、良い商品だと聞いています)

 

なおくれぐれも、価格につられてオーガニックコットン『は』使用している商品を選ばないようになさって下さい。衣類で起こる多くの問題は、製造過程で起こります。(オーガニックコットン『も』使用している商品も多くあります)

 

石川県の民泊『めぐまこの家』の詳細 料金設定など

オーガニック生活の方限定民泊、めぐまこの家【MCS避難所にも】

 

 

 

  • 所在地: 石川県羽咋郡宝達志水町杉野屋ム35
  • 電 話: 0767-35-0045

 

 

ご利用料金

 

一般客としてご利用になる場合

 

  • 1名1室 8,500円/人 (1泊2食付き)
  • 2名1室 8,000円/人 (1泊2食付き)
  • 3名1室 7,500円/人 (1泊2食付き)

 

食事内容:ごはん、汁物、メイン、小鉢3品

 

一週間以上ご利用で、かつご自身で掃除洗濯などをなさり、手助けを必要としない場合

 

  • 7,500円/人 (一泊3食付き)

 

食事内容:ごはん、汁物、メイン、小鉢1品
※食事内容は、一般家庭の品数となります。

 

ご自身で寝具(シーツ含)やパジャマ・タオル類を用意され、完全に自立している場合

 

  • 6,500円/人 (一泊3食付き)

 

食事内容:ごはん、汁物、メイン、小鉢1品
※食事内容は、一般家庭の品数となります。

 

運営をお手伝いして下さる方には、報酬をお渡しし、金銭的な負担を減らし、自立を促すようにしたいとのことです。

 

基本情報

 

  • 客室タイプ: 個室(カギ無し)
  • 寝室の数: 2部屋(2人+3人)
  • ベッドの数: パイプベッド1台(今後試行錯誤していくとのこと)
  • 駐車場: あり
  • 浴室、トイレ(共用): 各1つ

 

※ただしCS患者が滞在される場合は、最大2名、各部屋に1名ずつを予定しています。

 

設備

 

  • 冷暖房器具: 客室 エアコン(三菱霧ケ峰)
  • Wi-Fi: なし
  • アース線: 各コンセントにあり

 

※広間の暖房には、薪ストーブを設置予定です。

 

アメニティ

 

  • シャンプー: ミヨシ石鹸
  • リンス: クエン酸水
  • 石けん: ミヨシ、シャボン玉など
  • ボディタオル: 無
  • ドライヤー: 有
  • 歯ブラシ: 無
  • 歯磨き粉: 無

 

制限事項

 

  • 合成香料、抗菌消臭剤、一般的な香料入りの整髪料等ご使用になる方は利用不可
  • 喫煙者利用不可(電子タバコ含む)
  • 療養目的の方は飲食物の持ち込み禁止

※詳しくは、めぐまこの家にお問い合わせください。

 

>> めぐまこの家詳細トップに戻る↑

石川県の民泊『めぐまこの家』への行き方

  • 鉄道: JR七尾線、羽咋駅下車。タクシー利用で約10分
  • 車: のと里山街道、千里浜ICで降り、約10分

 

国道159号線の杉野屋交差点からは少しわかりにくいので、写真を使ってご紹介いたします。

 

下の写真は、金沢市側から見ています。

 

千里浜ICや羽咋駅から来られた場合は、逆側から来ることになりますので、三協マテリアルの青い大きな看板は、交差点の奥、左手となります。(私のルートで撮ってしまいましたm(_ _)m)

 

めぐまこの家ルート1

 

(千里浜ICから来ますと)杉野屋交差点を左折し、小路を直進します。

めぐまこの家ルート2

 

道なりに進み、左側へ。

めぐまこの家ルート3

 

更に直進しますと、突き当りの様な場所に出ますので、左手に。

めぐまこの家ルート4

 

左手に頭を振りますと、すぐ右手に小路がありますので、そちらへ進入。(道が狭いようですが、通常の3ナンバー車ですと入れます)

めぐまこの家ルート5

 

直進します。

めぐまこの家ルート6

 

道なりに進み・・

めぐまこの家ルート7

 

直進していきますと、奥にめぐまこの家が見えてきます。(赤丸の場所)

めぐまこの家ルート8

 

車でみえられた場合は、めぐまこの家の横を直進し、奥の駐車場へ。

めぐまこの家ルート9

 

めぐまこの家の裏手に駐車場があります。(4台は普通に停められます。)

めぐまこの家ルート10

 

『めぐまこの家』の名前の由来は、子供たちの名前です。

 

オーナーの小竹氏が、子供たちと、増え続ける化学物質過敏症患者の回復を願い始められたオーガニック民泊。

 

同じく化学物質過敏症の子どもを持つ親として、また、皆様の回復を祈りこちらのサイトを作った者として、長く応援していきたいと思います。

 

>> めぐまこの家詳細トップに戻る↑

 

2016年に『めぐまこの家』で開かれた講座、『水脈づくり』についてまとめた記事は↓こちらです。自然栽培や無農薬無化学肥料栽培に興味のある方は、ぜひご一読ください。中身は濃い~ですよ(#^.^#)

 

>> 【水はけ改善】無農薬での安全な果樹栽培講座のまとめ 水脈整備

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