【香害が少ない京都のお宿】オーガニックにこだわった『お宿吉水』
日本三大祭りの一つ、祇園祭で有名な京都の八坂神社。
その八坂神社の東側に広がる円山(まるやま)公園の木立の中に、日本の宿泊施設では珍しいオーガニックの『お宿吉水(よしみず)』さんが、ひっそりとたたずんでいます。
ですが京都祇園まで徒歩9分という好立地でもあるため、古都京都と現代の賑わいの両方を楽しめるとても素敵なお宿。
空気のきれいな宿泊施設をお探しの方におすすめです。
※お宿吉水さんは、朝食のみが付く片泊まりの宿です。お夕飯は外で頂くことになりますのでご注意ください。
揮発や農薬、人込みなどを避けるために、2014年1月初旬と2017年10月下旬に利用しています。(紅葉は11月~12月)
一口に香害と言っても、時期によって受ける影響に大きな差が出ることをご考慮頂ければ幸いです。
もくじ
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お宿吉水さんのオーガニックな特徴
京都のお宿吉水さんは、茶屋風の様式を取り入れた数寄屋造りで100年の歴史があります。
また、館内の壁は珪藻土や土壁を、木部には無垢の木が使われ、誰もがホッととできる空間となっています。
ですが、建物が古く自然素材を多用した旅館や民宿は探せば他にもありますよね?
そう、お宿吉水さんにしか無いオーガニックな特徴はこちらになります。
- 農薬や化学肥料を一切使用しない有機栽培の綿(オーガニックコットン)が使われた布団
- 石油由来の成分不使用のパックスナチュロンのハンドソープやシャンプー&リンスを設置
- 掃除・洗濯に合成洗剤不使用(※消臭剤・芳香剤無し)
- 水道、お風呂のお湯は浄水器を通してある
- 無農薬やオーガニック食品にこだわった食事(朝食のみ提供)
- 館内禁煙
これまでに2回利用させて頂きましたが、館内の空気質はとても良く、落ち着いた時間を過ごすことができました。
お宿吉水の館内の様子とオーガニックの寝具をご紹介
お宿吉水さんは、どこか懐かしい雰囲気のお宿。
玄関から「こんばんは~」と声掛けをしますと、笑顔の男性が奥から出てこられ、まるで田舎の家に帰ってきたような感覚になります。
お宿吉水さんのロビー
玄関の正面奥にはロビーがあり、私たちがチェックインした時にはカナダから来られた紳士がソファにもたれかかり、ゆっくりと新聞を読んでおられました。
そしてロビーの右手はダイニング。
お宿吉水さんのダイニング
こちらで朝8時から9時の間に朝食を取ります。(右手奥にも席があります)
薪ストーブもあり、とても落ち着いた雰囲気の中ゆったりとした時間をすごせるお気に入りの場所です。
お宿吉水さんの客室
今回通されたのは二間続きの大きなお部屋。(人数に合った居心地の良いお部屋に通されます)
客室にTVはありませんが、その日にあったことなどを話していましたら時間はすぐに過ぎてしまい、全く気になりませんでした。
せっかくの旅行です。家族の顔を見ながらゆっくりとした時間を過ごすのはやっぱり良いですね。
スマートフォンの電波は届いていますし、wi-fiも使えますので情報収集は可能です。
そういえばもう一つ無い物が。それは冷蔵庫です。
(TV&冷蔵庫は、プラスチック類をなるべく入れないというポリシーから置いてありません)
お夕飯はお宿吉水さんでは出ませんから、外に食べに行くか、持ち込みをするかの2択となります。持込される場合には冷蔵庫がありませんのでご注意を。
ただ、せっかく京都に来て、しかも徒歩圏内に美味しい食事を出してくれるお店がたくさんあるわけですから、出ないと損ですよね。
トイレとお風呂は共同です。(一部トイレ付きのお部屋もあります)
トイレには芳香剤も消臭剤も無く、掃除が行き届いていて、とても清潔感があります。
(※芳香剤は、掃除が行き届かないお店によく置かれている印象を受けます)
お風呂は2か所。そのうち小さい方を使いました。(大きな方は1.2倍くらいの広さがあったはず)
今回は湯舟を使いませんでしたが、前回使った大きい方のお風呂は結構深堀でした。(多分こちらも同じ)
小さなお子さんは抱っこして入る感じです。
なお浄水器を通したお湯&水が出ますので、浴室に塩素臭はありません。
左手奥に太陽油脂さんのパックスナチュロンが並んでいるのが見えますでしょうか?
私自身はこちらの商品が合わないので石鹸(白雪の詩)を持参しますが、普段一般的なシャンプーやリンスをお使いの方は、眠りの深さと朝の気持ち良さに気が付かれると思います。
一般的なシャンプーなどの成分は、髪やお肌だけでなく内臓にも負担をかけますから、疲れが取れないんですね。
シャンプーの成分を調べた記事はこちらです。
>> 長引く咳やアレルギーはシャンプーが原因!?成分を徹底確認
もし一般的なシャンプーをお使いでしたら、一度何が入っているのか確認してみられると良いですよ。
お宿吉水さんで使われているお布団はオーガニックコットン使用
お宿吉水さんの寝具は、オーガニックコットンが使用されたお布団と、クォロフィルの枕になります。(※以降はカバーを外して撮影しています)
↑こちらが掛け布団で、↓こちらが敷布団です。
枕はクォロフィル。インビスタ社の化学繊維、クォロフィルが使われています。(※デュポン社の化学繊維部門はインビスタ社に売却)
もし寝具に合成香料臭を感じた場合は取り換えて頂くことができますが、私たち家族は朝までぐっすり、気持ちよく使わせて頂きました。
なお、布団の上げ下げはセルフです。
<香害情報>
帰宅後パジャマを確認しますと、普通の人は気が付かないレベルだと思いますが、合成香料臭がしっかり付いていました。寝具から移ったようです。
(※浴衣があるのですが、少し怖いのでパジャマを持参しています。)
お宿では気が付きませんでしたので、その場の空気質によって受ける影響が違ってくるように思います。
お宿吉水さんは海外のお客様がメイン エコ意識の高い方がご利用に
お宿吉水さんは海外からの旅行客にとても人気。
一度目にお伺いした時には、海外の方は3人のお子さんとご両親の家族連れに、2組のご夫婦がおられました。あとは偶然にも同県から日本人ご夫婦が一組。(1月の連休に利用)
そして2度目にお伺いした時には、私たち以外は全て海外の方で、カナダとドイツから来られたご夫婦、そしてオーストラリアからお嬢さんがお一人でした。(10月の木曜平日に利用)
ちなみに外国の方と聞きますと香水の香りなどが強い印象を受けますが、近寄っても、すれ違っても特に香りは気になりませんでした。
ご一緒した方々が偶然そうだったのかもしれませんが、14人が14人とも気になる香りがしないというのは、今の日本ではありえませんよね?
(初回は日本人のご夫婦もおられましたが、こちらは普段から環境負荷の少ない生活をなさっているようでした)
そしてこちらも偶然だと思いますが、全員ノンスモーカーでした。
全てのお客様がそうではないと思いますが、素敵なホテルがいくらでもある中わざわざオーガニックのお宿を選んでこられる時点で、健康や環境に対する意識の高い方々がみえられているように感じます。
<香害情報>
泊り客の香水の香りが酷く、反応が出て大変だったという方もおられます。どのような方が来られるかはわかりませんので、ご利用の際には自己責任にてお願いいたします。
円山公園内は複雑 迷わずにお宿吉水に車で行くためのルート案内
お宿吉水さんは円山公園内にあり、はっきり言って、かなりわかりにくいです。
ですので「近くまで来たら連絡ください」と吉水さんから言われるのですが、予め知っておきますと気持ちが楽ですよね。
今はナビゲーションが付いているか、スマートフォンのナビを使われるでしょうから、要所要所のご紹介を致します。
東大路通からの進入口
お宿吉水へ向かうには、東大路通の信号のない交差点から進入することになります。
上の画像は、国道一号線から東大路通を北上しています。
奥に東大路通に四条通がぶつかる祇園の交差点が見えてきましたら、右手に見える細い道路へと右折します。(祇園交差点の1つ手前の道路になります)
なお右手手前にはホテルサンラインがありますが、交通量が多く、のんびりと見ている暇がないせいか、ホテルだとは気が付きませんでした。(目印になりません)
東大路通から右折して軽い上り坂を約300m進みますと、一旦停止となります。
そちらを上の画像のように直進し、道なりに登っていきます。
ちょっと不安になってきた頃、左手にお宿吉水さんの小さな看板が見えてきます。
その看板には『右奥』と書かれています。
看板を過ぎますと上の画像の場所に出ますので、矢印の方向に進んでください。
すぐに車進入禁止の看板が見えてきますが、そちらから奥を見ますとお宿吉水さんの看板が見えます。
車で入っても大丈夫ですので、そのまま進みます。
少し広い場所に出てきます。
その先にある細い道を上って行きますとお宿吉水さんに到着です。
道幅が狭く見えますが、ベンツVクラス 全幅1930×全長5150でも普通に入ります。・・・そんな車持っていませんけど(サイズ見ただけ)(;^ω^)
車高が低い・リップスポイラー装着車は注意
画像で見ますとわかりにくいですが、入り口の傾斜が少しきついです。しかも道幅が狭く、3ナンバー車ですと大きく斜めに進入することができません。
ですので、立体駐車場に入れない車は難しいかもしれません。(オーバーハングやホイールベースに寄ります)
オーガニックのお宿吉水さんのまとめ
自然素材の建物に、合成洗剤・合成香料・消臭剤不使用。
オーガニックコットンの布団にオーガニックの朝食。(パン・ゆで卵・具だくさんスープ・デザート)
ご利用になるお客様の環境に対する意識も高め。
お宿の窓は障子戸や薄いガラス窓ですのに、エンジン音も街のにぎやかな声も一切聞こえない。
それなのに街まで徒歩9分。(TAXIを頼めば2、3分)しかも歩いているのは円山公園内やその脇ですから景色も空気もとてもキレイ。
こういった宿泊施設はそうありません。
お宿吉水さんは古い建物ですので、現代的な奇麗さや豪華さなどはありませんが、気持ちの良い空気の中、古都京都を感じながらゆっくりとした時間を過ごしたい方におすすめのお宿です。
<農薬を避けたい方への情報>
お宿吉水さんの周囲もそうですが、京都市内には多くの樹木があります。
旅行に行かれる際には、晩春から秋にかけての農薬散布時期は避けるのが、京都を楽しむコツだと思います。
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