数秒で汚れを除去!野菜洗いベジセーフの効果と安全性を徹底解明!
農地面積あたりの農薬使用量は、中国、韓国に次いで日本は世界第3位です。
そのことが2010年(平成22年)までのデータ(外部リンク)からわかり、日本で使用される農薬について危機感を感じる方が増えました。
ですが今でも変わらず農薬出荷量は減ることはなく、横ばいが続いています。
参典:【農薬をめぐる情勢】平成28年2月 農林水産省
※上のグラフの出荷量には、農耕地だけでなく、一般家庭で使用される農薬も含みます。
近年では農耕地への使用量は減少しつつありますが、販路を一般家庭で使われる殺虫剤や防虫剤、除草剤などにシフトされ、農薬がより身近なものになってきています。
農薬使用量が多い理由として、農林水産省では以下のように説明しています。
日本は、温暖多雨な気候であるため、病害虫が発生しやすく、病害虫による減収、品質低下等を防ぐため、欧州各国に比べて農薬使用量が多い。
引用元:【農薬をめぐる情勢】平成28年2月 農林水産省
温度も湿度も高い日本では虫がたくさんいるので、農薬を他国より多く使わないと野菜や果物は育たないし、虫食いだらけになり売れない、ということです。
また、他国と比べて高いとされていた残留農薬基準は、2014年(平成26年)に成人男性の平均体重増加によってさらに引き上げられています。
そんな中、日本とほぼ同レベルの農薬使用量となっている韓国だけでなく、農地面積あたりの農薬使用量がはるかに少ないアメリカやカナダでも、野菜や果物を食べる前には残留農薬除去を行っている方が少なくないと聞けば、何か対策を、と思われるのは育児中なら自然な事です。
こちらのページでは、残留農薬除去を安全に、かつ手軽に落とせると評判の、野菜洗いベジセーフのウソとホントを、(体質の関係で)普段は基本的に無農薬野菜を食べているからこその視点で徹底解明します。
※こちらの記事は、あなたが【野菜洗いベジセーフ】をご存知であることを前提としています。まだご存知ない場合は、下のリンクからご確認後に読み進めて頂けますと、内容がわかりやすくなります。
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ベジセーフのウソとホント1
トマトを洗うと黄色に発色する本当のわけ
野菜洗いベジセーフの商品説明では、展着剤について、黄色をしていて、性質上水では落ちにくい薬剤だと説明しています。
そしてその展着剤を、ベジセーフは数秒でキレイに落とすことができ、しかも落ち具合を目で確認することができます。
・・・正直、ちょっと怪しい説明のように感じてしまいます。
いくら残留農薬基準が甘いと言われている日本でも、こんなに展着剤が残留しているトマトが、基準をクリアして販売されているだなんておかしいと単純に思いますし、野菜の色が出ているだけじゃないの?という意見までもがあります。
ではしっかりと検証していきます。
慣行栽培のトマトでの実験
パックから取り出した慣行栽培(農薬と化学肥料を使用した一般的な栽培)されたトマトに、ベジセーフを吹きかけて表面を撫でてみました。
そうしますと、黄色というより緑に近い黄緑色に発色し、さすがに驚きました。商品説明では、その黄色こそが展着剤だと書いてあるのですからなおさらです。
減農薬ミニトマトでの実験
こちらのミニトマトは減農薬栽培されたものです。そしてパックから取り出しベジセーフを6回かけて器の中でコロコロと転がしてみました。
そうしますとベジセーフは黄色に発色し、この時も減農薬であってもこんなに展着剤が使われているんだ!と、素直に驚きました。
ですがここからが本題です。
手に着いた汚れも石けん(アルカリ性)で黄色に発色する
ある時、我が家で農薬を使わず育てているトマトの世話をして思い出したのですが、トマトの茎を触った後は手が若干ネバつき、汚れます。
そしてその手の汚れは水では落ちませんが、石けんで洗いますとキレイに落ちます。
そして実は、石けん(アルカリ性)で洗った時に、泡がとてもきれいな黄色に変わるのです。
この画像は、トマトの茎を触った手を石鹸で洗った時の泡です。ベジセーフでトマトを洗った時の発色の仕方によく似ていますね。
これは、手に着いたトマトの成分と石鹸の成分が化学反応を起こし、黄色に発色したと考えられます。
茎を触った直後では手に着いた汚れも黄緑色をしており、100%化学反応とも言えませんが、時間が経過し茶色っぽくなった汚れも同様に発色します。
アルカリ性の石鹸で洗った時と、アルカリ性のベジセーフで洗った時の発色の仕方が同じ、ということです。
これは、黄色く発色する成分の正体が 【トマトの成分かもしれない】 ことを意味しています。
そして最後に決定的となったのが、下の画像です。
無農薬栽培のトマトでも黄色に発色!
こちらは、完全に無農薬で育てられた露地栽培のトマトを、ベジセーフで洗った時の発色になります。
(※有機JASにも許容農薬がありますが、こちらのトマトは完全に無農薬です。)
ヘタ付近に割れがあり黒くなっていたせいか、露地栽培のためかはわかりませんが、汚れが随分と出てきています。ですが液体は慣行栽培物と同様に黄色に発色しました。
トマトの葉を洗っても発色するが他の作物ではしない
どうしても気になりさらにトマトの葉を水で洗い、その水にベジセーフを吹きかけてみますと、水は黄色に発色しました。ですが、キュウリやナスの葉では発色しませんでした。
また、慣行栽培のキュウリ、ナス、ピーマン、カボチャをベジセーフで洗っても液体は黄色にはならなかったのです。
そうしますと考えられるのはやはり、トマトをベジセーフで洗った時に液体が黄色に発色するのは、トマトの成分がアルカリ性のベジセーフに反応しているだけなのではないか?ということです。
(※2度目は色が出ませんので、あくまでもトマトの表面にある成分だけが落ちるようです。)
ただ、ベジセーフの商品説明にある、きゅうりを洗った時に出てくる黄色の発色がどうしても気にかかります。
また他の方のレビューの中には、キュウリでも上の画像のように黄色に発色しているものが多数ありました。
私が試したきゅうりは、地元の農家さんが育てられた物を道の駅で購入してきたものでしたが、何か違うのでしょうか?
次は違いを見つけるため、展着剤の色について調べてみました。
すると、色では展着剤が付いているかどうかの判断ができない、ということがわかりました。
ベジセーフのウソとホント2
液体が黄色でなければ展着剤は付いていない?
ベジセーフで洗った時に出てくる黄色い色は【展着剤の薬液の色】だと説明されています。
本当でしょうか?野菜に使用される展着剤をいくつかリストアップし色を調べてみました。
展着剤商品名 |
商品の色 |
---|---|
マイリノー | 微黄色 |
アドミックス | 淡黄色 |
アグラー | 無色透明 |
アプローチBI | 淡い黄色 |
グラミンS | 淡黄褐色 |
スカッシュ | 淡褐色 |
スプレイザー | 淡黄褐色 |
プラテン80 | 白色 |
ブレイクスルー | 淡黄色 |
まくぴか | 無色 |
ダイン | 茶褐色 |
黄色に近い物が多いですね。ですが無色や白、茶色もあります。展着剤は必ずしも黄色をしているわけではないのです。
そしてその展着剤を、散布する農薬10Lに対して0.5~3mL使います。
(※商品・作物ごとに使用量は決められています)
10L=10,000ml に対して 0.5~3ml です。
元々淡い黄色をしていた展着剤の色はかなり薄まってしまいますね。
ではなぜキュウリをベジセーフで洗うと黄色の液体に発色する場合があるのでしょうか?その答えは、回数にもあるようです。
ベジセーフのウソとホント3
展着剤は量だけでなく農薬散布回数でも残留濃度に違いが
展着剤は濡れにくい作物ほど、濃い濃度を必要とします。
そうしますと、最も濃い濃度を必要とするキャベツなどが一番色が出てきても良いと思うのですが、ベジセーフの商品説明には出てきません。
これはきっと、色が出なかったからだと思います。(※キャベツに使用されている展着剤が無色である可能性もあります。)
そこで、慣行栽培での農薬使用回数を表にしてみました。
濡れにくいために展着剤濃度を最も濃くしなければならない稲やキャベツと、次いで濃い濃度が必要なトマト、そして最も使用量が少なく済むキュウリに、どれだけ農薬を使用しているか見比べてみて下さい。
※数字は各道県の慣行栽培で使用する農薬の回数です。栽培方法(ハウスや露地など)や栽培する季節などにより回数に違いがありますが、高い方を記載しています。
|
北海道 |
岩手県 |
群馬県 |
和歌山県 |
広島県 |
鹿児島県 |
---|---|---|---|---|---|---|
水稲(米) |
22 |
16 |
12 |
20 |
21 |
22 |
キャベツ |
19 |
12 |
26 |
16 |
14 |
20 |
キュウリ |
49 |
42 |
36 |
29 |
57 |
70 |
トマト |
39 |
34 |
40 |
44 |
49 |
39 |
ミニトマト |
23 |
32 |
49 |
41 |
65 |
|
ナス |
12 |
40 |
47 |
24 |
53 |
|
イチゴ |
28 |
32 |
43 |
50 |
<参考資料>
キャベツは基本的に20回程度であるのに対し、トマトは40回以上と農薬散布回数はキャベツの倍に、さらにキュウリに至っては70回となる県もあります。
こんなに散布すれば、いくら殆ど色が出ないほどまでに薄められた展着剤であっても、色が出る程に作物に残留してくる可能性があります。
また、私が試して色が出なかったキュウリで黄色い色が出ているレビューを多数見つけることが出来ますので、キュウリに付着している展着剤が落ち、その色が出ているという可能性は十分にあります。
予算の都合上、黄色の色素についての細かい成分分析はされなかったようで、ベジセーフの商品説明では若干誤解を招く表現となっているのですが、確かに黄色の液体の中に農薬の成分は検出されていたので、そのように記載されたのだと推測します。
では次に、【農薬を作物につけるためのノリとして使われる展着剤】の安全性と機能についてご紹介します。
こちらをご覧になれば、お子さんに食べさせる前に残留農薬について何らかの対策をした方が良いと感じられると思います。
ベジセーフのウソとホント4
展着剤は農薬を付けるための単なる糊?
「展着剤は農薬を作物につける糊の役割を持っている。」
商品説明にはそのように書いてありますが、一つ大きなウソ、と言いますか、説明不足な点があります。
それは、展着剤も農薬であり、毒性を持つということです。
下の表をご覧ください。展着剤は農薬の一つであることがはっきりと書かれています。
農薬の種類
ア 殺虫剤 | 農作物を加害する害虫を防除する薬剤 |
イ 殺菌剤 | 農作物を加害する病気を防除する薬剤 |
ウ 殺虫殺菌剤 | 農作物の害虫、病気を同時に防除する薬剤 |
エ 除草剤 | 雑草を防除する薬剤 |
オ 殺そ剤 | 農作物を加害するノネズミなどを防除する薬剤 |
カ 植物成長調整剤 | 農作物の生育を促進したり、抑制する薬剤 |
キ 誘引剤 | 主として害虫をにおいなどで引き寄せる薬剤 |
ク 展着剤 | ほかの農薬と混合して用い、その農薬の付着性を高める薬剤 |
ケ 天敵 | 農作物を加害する害虫の天敵 |
コ 微生物剤 | 微生物を用いて農作物を加害する害虫病気等を防除する剤 |
参考文献:【農薬の基礎知識 詳細】農林水産省
そして、先に紹介しました展着剤の毒性を見てみますと・・・。
スプレイザーのSDS(安全データシート)
- 強い眼刺激
- 生殖能または胎児への悪影響のおそれ
- 臓器 (中枢神経系、視覚器、全身毒性) の障害
- 呼吸器への刺激のおそれ、または、眠気やめまいのおそれ
- 長期または反復暴露による臓器 (中枢神経系、視覚器) の障害
- 長期または反復暴露による臓器 (心血管系、肝臓) の障害のおそれ
- 水生生物に有害
引用元:SDS【スプレイザー】株式会社理研グリーン
驚かれたと思いますが、妊娠中や育児中のあなたも当然ながら、妊活をなさっている方にも必ず知っていて欲しい情報です。
こういった毒性を持つ展着剤が、3つの目的のために使われるのです。
そう、実は展着剤の役割は ”糊” だけではないのです。
展着剤の3つの機能
展着剤の機能は現在3種類あります。
- 濡れ性(展着効果)を改善する一般展着剤(スプレッダー)
水に濡れにくい作物に農薬が弾かれないようにする(つきやすくする) - 浸透性を高めるなどの機能を付加した機能性展着剤(アジュバンド)
作物内部に農薬を浸透させる - 対象作物の表面への固着性を高める固着性展着剤(スチッカー)
糊の役割
※展着剤は、商品ごとに目的に合った特性を持っています。一つの展着剤に3つの機能があるわけではありません。
2になりますと、農薬は作物の内部に浸透しているわけですから、ベジセーフでも他の野菜洗いによっても絶対に落とすことができません。
さらに言いますと、農薬は作物を植える前から散布が始まっています。
キャベツ畑にキャベツしかないのを不思議に思ったことはありませんか?これは、キャベツを植える前の土に除草剤が使われているからです。
(※キャベツ以外の作物でも同様です。また、土壌殺菌のための殺菌剤も使用されています。)
そして土中にある農薬を作物は根から吸収し、体内に取り入れ、除去しようのない残留農薬となるのです。
(※下ゆでによって若干除去できます。)
では最後に、普段は無農薬野菜を食べている私が、野菜洗いをなぜ必要としたかをご紹介します。
気を付けなければいけないのは、農薬だけではないのです。
ベジセーフのウソとホント5
ベジセーフは化学物質も落とすことができる ではPM2.5は?
世界的に考えますと、1970年代には問題となっていたPM2.5が、日本で話題となったのは2010年頃だったでしょうか?
当時、NHKの番組を何気なく見ていましたら、ある学者にアナウンサーがPM2.5について話を聞いていました。
そして話題が野菜への影響となった時、「水でしっかり洗えば落ちますよね?」と問いかけたアナウンサーに、「水洗いでは・・・」と途中まで学者は答え、その直後話題は替えられてしまった、ということがあったのです。
これがずっと心にひっかかっていたのです。なぜ話を途中で遮らなければならなかったのか?と。
PM2.5の中には、水洗いでは落ちない成分があります。
H28年度PM2.5成分分析(秋季)
参考資料:【微小粒子状物質(PM2.5)成分分析結果】 久留米市
そして今現在は、PM2.5によって健康被害を受けるのは、呼吸器から取り入れた場合だけだと言われていますが、残念ながら現代人は消化器系に問題を抱えており、本来体内に取り入れられるはずの無い大きいサイズの成分が、血液中で見つかるようになっています。
さらに一部の知識人は、PM2.5を経口摂取することによるリスクを早い段階で唱えています。
ですから私は、その水では落ちにくい、または落ちない成分を落とすために野菜洗いを探していたのです。
ですが、使用に時間制限を付けなければいけない野菜洗い洗剤は当然嫌ですし、手荒れするような商品も嫌です。また、安全性は高くても除去に長時間必要な商品も困ります。
そうしてベジセーフにたどり着いたのです。
追加確認!水洗いで落ちない成分の除去は本当にできるの?
私の目的を果たすには、水洗いでは落ちない成分を落とす必要があります。
しかし石けんで洗い流さないと取れないトマトの成分を落とせるだけでも十分だったのですが、追加で水洗いでは落ちない汚れが落ちるのを私は下の方法で試し、効果を確認しました。
- 普段は絶対にしない丁寧さで何度も水にさらしながら撫で洗いをしたトマトに、ベジセーフをかけても水はうっすら黄色に発色。
- 水洗いをきちんと行った道路近くの草にベジセーフをかけると、黒い粒子が底に沈む。
個人レベルで成分分析をするのは予算上難しいのですが、無農薬トマトの汚れの除去も含め、ある程度の効果は目視で確認することが出来ました。
ベジセーフのウソとホント6
ベジセーフは本当に安全なの?手荒れは?
ベジセーフの安全性については、私の体で実証済みです。
何???って思われますよね。
実は私は化学物質過敏症です。
化学物質過敏症は、微量の化学物質で体調が悪化する病気で、近年、病名の周知と共に認知される患者数が増え続けています。
症状としては、例えば私の場合、無農薬無肥料栽培のお米であっても、種子に農薬が使われていれば体に炎症が起き、あちこちが痛くなったり、アトピー性皮膚炎が発症したり、電磁波に対する過敏性も上がり、パソコンやスマホが使えなくなったりします。そして、例えベビー用であっても合成洗剤は使えません。
ですが、ベジセーフは無臭で揮発も感じず、直接使っても体のどこにも異常はおきません。
また、普通の洗濯用洗剤で洗われたタオルで手をふくだけで手がガサガサになり、ひどい時には湿疹ができますが、ベジセーフを直接肌に吹きかけても、日に何度使っても、手荒れはおきません。
ですからお母さんであるあなたはもちろんのこと、有害物質に弱い繊細な赤ちゃんにもベジセーフは安全だと私は考えています。
(※強アルカリですので、目や鼻、口の中に吹きかけてはいけませんよ)
どんなに優秀な野菜洗いでも、除去できるのは作物表面のものだけ
トマトは、ゴシゴシ洗えば表面に付着している物は結構落ちたようにも思えましたが、イチゴは当然の事ながら、葉物野菜はそのように洗うことはできません。
子育て中は、本来は有機や無農薬の野菜・果物をおすすめしたいのですが、そうした野菜や果物はどうしても高価ですから手が出しずらいですし、例えあなたがそうしようと思っても家族の理解が得られず断念せざる得ない場合もあるでしょう。
ですからせめて、表面に残留している農薬やPM2.5といった有害物質はしっかりと落として、少しでも安全な食事をお子さんに食べさせてあげてはいかがでしょうか?
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