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母乳の免疫はいつまで?赤ちゃんが母乳を飲んでいる間効果は継続

母乳の免疫はいつまで?赤ちゃんが母乳を飲んでいる間効果は継続

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母乳の免疫はいつまで?赤ちゃんが母乳を飲んでいる間効果は継続

母乳から免疫を貰い続ける

最近では母乳育児が見直され、母乳だけで育てる方が半数を超えました。さらに粉ミルクとの混合も入れますと、母乳を飲んでいる赤ちゃんは生後3か月の時点で約9割になっています。

 

母乳育児をするお母さんが増えた理由については下記でご紹介しております。

 

>> 赤ちゃんの健康と企業の利益どちらが大事?母乳育児が増えた裏側

 

ですがその一方で、乳腺炎の痛みに食事制限、さらに赤ちゃんと長時間離れるわけにいきませんから、今まで普通にしていたことができにくくなり、赤ちゃんに特に影響が無いなら母乳育児をやめたいなぁ~と思う時もあると思います。

 

質問(親子)

赤ちゃんの免疫は半年持つらしいし、「大事だからね」と言われた初乳も飲ませたわよ。
もう3か月になるからそろそろ粉ミルクにしてもいいのかしら?

 

確かに、お母さんは赤ちゃんに半年ほど効果の続く免疫をあげていますし、できる限り飲ませるように言われた初乳もあげていれば問題が無いように思います。

 

ですが実は、約半年で切れる免疫(IgG)と、初乳にたくさん含まれる免疫(IgA)は、時期により量に変化はありますが、母乳にはずっと含まれ続けます。

 

ですから母乳育児されている赤ちゃんは病気にかかりにくいわけです。

 

 

こちらのページでは、たくさんある母乳育児のメリットの一つ、免疫についてご紹介します。

 

赤ちゃんが健康ですと、『自由な時間』は作りやすくなりますよ。


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生まれた時に持たされている免疫と、母乳を通じて渡される免疫

免疫が続く期間

赤ちゃんがお母さんからもらう免疫のうち、よく話題に上る二種類について正確な名前を言いますと、免疫グロブリンG(IgG)と、免疫グロブリンA(IgA)になります。

 

そしてこの二つの免疫には、赤ちゃんを守るためのそれぞれ違った役割があります。

 

 

胎児の時から渡される 【IgG】

 

  • 細菌やウィルスに対する抗体を含んでいる。
  • 血液中に多く含まれる。
  • 胎児のときにお母さんから渡される母親由来のIgGは生後6か月頃には無くなる。
  • 出産の数日後から母乳中に含まれる分泌量は徐々に増え、1年後には最も多い分泌量となる。

 

 

母乳を通じて渡される、細菌やウィルスの感染予防 【IgA】

 

  • 細菌やウィルス感染の予防をしている。
  • ウィルスや細菌の感染ルートになる目や鼻などの気道や、消化器などの粘膜に多くある。
  • 産後数日間に出る母乳に最も多く含まれ、徐々に減り、30日頃を境に再び増え始める。

 

 

細菌やウィルスにかかった時に対処してくれる抗体を含んでいるのが【IgG】で、かかりにくくしているのが【IgA】ということです。

 

その2つ共が、母乳に含まれているということです。ですが文字だけではわかりにくいと思いますので、グラフを使ってご紹介します。

 

 

下のグラフは、赤ちゃんの体内にある【IgG】と【IgA】の値を表しています。

 

赤ちゃんが持つIgGとIgAの値


図1 免疫グロブリン血中濃度の出生前後の変化

 

参照:【レクチャー3 健常児におけるウィルス感染症】日本小児感染症学会若手会員研修会第1回水戸偕楽園セミナー(※PDF)

 

 

出生時にお母さんから持たされた免疫グロブリン(IgG)の値は確かにどんどん減っていきますが、赤ちゃんも一生懸命作っていますね。ですので、IgGの値について正確に言いますと、母親由来のIgGは生後4~6か月頃には無くなりますが、赤ちゃんの体内には存在するわけです。

 

ですがやはり3か月から7か月頃までの間の免疫の量は少なくなります。そこで病気にかかりにくくするためにバックアップをしているのが母乳になります。

 

下のグラフをご覧ください。こちらは母乳に含まれる IgA と IgG の値を表しています。

 

母乳に含まれるIgGとIgAの値


参照:最近の日本人人乳組成に関する全国調査(第十一報)―免疫グロブリン濃度の泌乳期変化―(※PDF)

 

初乳に多く含まれる【IgA】は2週間ほどで量は半分以下にはなりますが、その後はほぼ同じ量を出し続けているのがわかります。

 

対して出生時に赤ちゃんに渡してある【IgG】の方は、量こそ少ないですが渡され続けていますし、赤ちゃんの活動が活発になる生後1年に向けては分泌量を増やしています。

 

赤ちゃんは成長とともに飲む量が増えていきますので、IgAの分泌量は横ばいでも実際の摂取量は増えていきますし、IgGについては、それだけ必要とする量が多くなるということなのでしょう。

 

そしてその代わりを粉ミルクは完璧には行えません。


粉ミルクで母乳の代わりをできるのは栄養だけ

粉ミルクには免疫は含まれない

赤ちゃんが無事に育つための様々な仕組みが、私たちの体にあらかじめプログラムされています。そして多くのことが解明されている現在でも母乳以上の質を持つ粉ミルクは存在しません。

 

ですから免疫のことだけを考えましても、本来は断乳するまで母乳だけで育てるのが一番良いのです。

 

ですが私もそうだったのですが、生後1,2か月の間に母乳が足りないと感じたり、体重が増えない場合には、母乳にプラスして粉ミルクを上げる必要も出てきます。

 

その時には、以下の点に注意して粉ミルクを選んでください。

 

  • 牛乳の成分は消化しづらい、また湿疹やアレルギーの原因ともなる。
  • 牛乳アレルギーの代用として大豆を主成分にした粉ミルクを与えてはアルミニウムの過剰摂取となったり、大豆アレルギーを発症したりすることがある。

 

アルミニウムの毒性については下記のページでご紹介しております。

 

離乳食を作る時でもアルミニウム製の鍋は絶対に使わないでください。

 

>> 調理中に赤ちゃんがぐずるわけ・アルミ鍋の危険性

 

>> 子供の神経に影響が|なぜ規制?食品中アルミニウムの害

 

そして今私が子供のために選ぶのであれば、4大アレルギーの牛乳・大豆・卵・小麦に対応したこちらの粉ミルクです。

 

発症させてからでは遅いですからね。大変ですよ、本当に。

 

 

 

なお、もしあなたが母乳が足りていないと感じていたり、乳腺炎がつらくて粉ミルクのお世話になろうと考えている場合は、下記のページをご覧いただけますと幸いです。

 

>> 赤ちゃんに母乳をうまく飲ませるコツ【画像説明付き・永久保存版】

 

>> 新鮮な母乳を赤ちゃんに 搾乳の必要性

 

 

私が粉ミルクを足していた原因を今になってよくよく考えてみますと、乳腺炎にかかっていたので必要な量の母乳が出ていなかった、というのが大きかったように思えます。

 

なぜなら、乳腺炎が良くなりますと粉ミルクを足さなくても良くなったからです。ただし、生後2か月過ぎまで混合でしたから、月齢が進んだことも母乳が出るようになった原因かもしれません。

 

いずれにせよ、乳腺炎の原因が無くなり、母乳がしっかり出るようになれば、赤ちゃんは調子も機嫌も良く育ってくれます。(乳腺炎が無くなれば自分も楽になりますよね。痛いですしガチガチのおっぱいは怖いしで毎日泣きそうでした。)

 

そして赤ちゃんが一人で歩けるようになって断乳するまでの間、できるだけ回数を多く母乳をあげてください。今頑張って免疫をあげ続けたその効果は、お子さんが大人になっても続きます。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。あなたのお子さんが健康に育ちますように心から願っています。


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