赤ちゃんの健康と企業の利益どちらが大事?母乳育児が増えた裏側
厚生労働省が平成27年9月に行った調査によると、昭和60年度(1985年)から減り続けていた完全母乳育児の割合に、急な変化が出ました。
完全母乳育児の割合は前回と比べて、生後1か月で約9%増えて51.3%に、生後3か月では約17%増えて54.7%へと増えています。
そして粉ミルクとの混合も含めますと、生後1か月で約96%、生後3か月で約90%となり、昭和60年以降過去最高となりました。
なぜこの10年で母乳をあげる人が急に増えたのでしょうか?

母乳の方が赤ちゃんの体に良いと思う人が増えたからかしら?
確かに母乳育児には、粉ミルクではどうにも補いきれない以下のような良い点があります。
母乳育児のメリット
- 免疫力を上げ、病気にかかりにくくする
- あごをよく動かすことで脳の発達が促進され、また、歯並びも良くなる
- 肌どおしの触れ合いと、抱っこされている時間が長いことから精神的に落ち着いた子供に育つ
- 赤ちゃんの成長に応じた成分調節が自動的に行われる完全栄養食
- 粉ミルクと比べて衛生的(特に発展途上国では深刻な問題)
特に脳の発達や精神的な面については、子供の将来に大変大きな影響を与えることになります。しかも、大きくなってからでは穴埋めすることはとても難しいです。
ですが、そんなことはずっと以前から誰もが知ることができる情報でした。
実際、1981年にはWHOとユニセフが母乳育児を推進するためのWHOコードを発表し、さらに母乳の代わりになる粉ミルクなどを私たちに宣伝してはいけないという国際的な取り決めもされています。

1981年?
2015年の調査までずっと減ってたんだから30年もかかってるのね?
そう、このタイムラグから見えてくる裏側が問題なのです。
政府や企業、これがキーワードです。
では、母乳だけで育てる方が増えている理由を、詳しく見ていきます。
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世界的な母乳育児推進の流れには【企業の利益】がネックに
ずっと減り続けていた母乳育児がここ10年で急に増えた裏側には、先ほどお伝えしました【WHOコード】と、【母乳の代用品の宣伝をしない取り決め】を、日本政府がある程度受け入れたことにあります。
なおWHOコードとは、出産と育児にかかわる保健医療スタッフに、次のような母乳育児に関する援助を求めたものです。
- 出産後スムーズに母乳育児に入れるよう、母乳育児の利点とその方法に関する情報を全ての妊娠した女性に提供すること。
- 出産後30分以内に母乳育児が開始できるよう、またいつでも赤ちゃんに母乳を与えられるように援助する。
- 医学的に必要でないかぎり、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないようにする。
- 母乳で育てられている赤ちゃんに人口乳首やおしゃぶりを与えないように、など。
※詳しくは、【母乳育児成功のための10か条】日本母乳の会のサイトで見ることができます。
そして粉ミルクなどの宣伝をしないようにとの取り決めは、【母乳代用品の販売流通に関する国際基準】になり、企業向けに作られた取り決めになります。
- 粉ミルクや哺乳びん、おしゃぶりを宣伝してはいけない。
- 無料サンプルを配ってはいけない。
- 医療施設で製品を売り込んではいけない。
- 医療機関に贈り物をしてはいけない、など。
※詳しくは、【母乳代用品のマーケティングに関する国際基準】母乳育児支援ネットワークのサイトで見ることができます。

・・・これじゃ粉ミルクとかを作っている会社は困りません?
そう!まさにそこです。
母乳育児を推進する国際的な働きかけを日本ですぐに実行できなかった原因は、企業の利益と直結することにあります。
原発がダメなら太陽光発電や風力発電などにと、経済的な代わりを提供できれば問題が無かったのですが、粉ミルクよりも母乳をとなれば、企業も、(贈り物を頂いていた)医療関係者も全く得するところがありません。
そしてやっと重い腰をあげた日本政府が企業へ働きかけ(調整)を行い、お母さんもその家族も粉ミルクの宣伝見なくなり、またサンプル提供も激減したというのが、母乳育児をするお母さんが増えた一番大きな要因となるわけです。
私たちがCMから受ける影響は計り知れないものがありますね。
赤ちゃんを健康に育てるための大切な情報を私たちは知らずにいます
今、乳首を全く吸おうとしなかったり、飲むのを嫌がったり、噛んだりする赤ちゃんがとても増えています。
普通なら、おっぱいを口元に持っていくだけで自然と開く赤ちゃんの口が開かないわけです。
また、母乳が全く出ないお母さんや、乳腺炎でつらい思いをし、母乳育児を断念せざる得ない方も増えています。
その原因が何にあるのかを、保健センターや病院などで教えてくれていますか?
また、乳幼児健診では何を見ているかご存知ですか?

赤ちゃんがちゃんと成長しているかでしょ?
そう、確かに体が大きくなっているどうかも診ていますが、一番重要としているのは、赤ちゃんに異常が無いかということです。

異常って何?病気にかかっているかっていうこと?
保健師が重要なポイントとして見ているのは、内臓の病気などももちろんありますが、今重要視されているのは、中枢神経に異常が出ていないかになります。
中枢神経とは、私たち脊椎動物では脳と脊髄(せきずい)になり、自律神経、運動神経、交感神経、副交感神経と、あらゆる生命活動を制御している部分になります。
おなかがすくのも、汗が出るのも、気分が良くなるのも、物を持つのも、また全身に血液を送り出すことも全て制御しています。
ここに問題が無いかを診ています。
なぜなら、問題のある赤ちゃんの割合がどんどん増えているからです。
そして何か異常が認められた場合には検査をすすめられますが、ここでも何が原因と考えられているかについては親には知らされません。
ですが赤ちゃんの異常には、もっと言いますと、不妊の原因にも、私たちが普段食べたり使ったりしているものに使われている化学物質が関与していることはすでにわかっています。
ですから今現在環境省は、世界中のデータをもとにして、平成23年(2011年)から10万人の妊婦を対象に、13年にわたる継続的な調査を行っています。
ただこちらも同様に、エコチル調査をなぜ行っているのかについては、お母さんだけでなく、スタッフにも詳細が語られていません。ですから調査対象となっている方々は、何も気を付けることなく日常生活を送っています。
(普段通りの生活を送ったうえでどうなるかを調べているのですから当然ですが)
誰のために詳細を明かさずに調査しているのでしょうか?
私たち親は、私たちの大事な子供たちが、皆健康であることを祈っています。特に妊娠時には、おなかの中で動く赤ちゃんが健康に生まれてくることを強く願いながら出産の時を待っています。
もしその妊娠中に、農薬を使った野菜や食品添加物を使った食べ物、また、シャンプーや洗剤、柔軟剤にヘアカラーなどが、生まれてくる赤ちゃんの健康に強い影響を与えると知らされていたら食べたり使ったりしますか?
ヘアカラーには非常に強い毒性を持つ化学物質が使われておりますが、代わりの化学物質が見つからないと企業側が訴えているため、政府は継続使用を認めています。
※妊婦には使用不可。よって授乳中のお母さんも同様です。
ただ、もし政府が、それらが赤ちゃんや幼い子供の脳や神経に重大な影響を与え、病気の子供を増やしているという事実を公表すればどうなるでしょうか?
あらゆる企業にダメージを与えることになります。
ですから、アレルギー疾患を持つ子供たちも、発達障害の子供たちも激減することがわかっていても、公表できないのです。
お母さんが食べたり、使ったり、吸い込んだりして体に取り入れた化学物質は、胎盤や母乳を通じて赤ちゃんに渡ります。
中には不勉強なのか故意になのかはわかりませんが、お母さんの体がフィルターとなって赤ちゃんには特別影響は無いという医師もいますが、事実は違います。
ですから子供を守るためには、隠されている情報を自分自身で見つける必要がどうしても出てきます。
あなたの赤ちゃんの健康は、ご自身で知識を付けて守ってください
先にお伝えしましたように、今、おっぱいを近づけても口を開けない赤ちゃんが増えています。
生きるために絶対的に必要な母乳を飲まないということは、死を意味するのに、です。
普通に考えて、母乳を飲まないというのは、生き物としてありえません。
また、母乳をおなか一杯飲めば、生後半年に満たない赤ちゃんですと普通は寝てしまいます。ぐずるなんてもってのほかです。
さらに言えば、赤ちゃんは本来よだれも出ませんし、髪の毛も立ちませんし、後追いをして離れないということもありません。
ですが、何が原因なのか、保健センターでも病院でも教えてはくれません。
あなたが必要としているにも関わらずです。
ですから、あなたご自身で調べて、必要な情報を得る必要があるのです。
なお、私が調べた情報はこのサイトに落としていっています。
こちらの情報をもとに、あなたが更に情報の正確さを調べ、あなたの大事な、大事なお子さんの育児に役立ててください。
あなたのお子さんは、私の子供と一緒に日本を、世界を支えていく大事な仲間です。
仕方のないことなのでしょうが、政府は経済を優先します。ですが、あなたはあなたのお子さんの健康を優先させてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
母乳育児の基本を書いています下記のページはよく読まれています。お時間がございますときにご一読いただけますと幸いです。
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