揮発(におい)が少なく履きやすい靴は?子供に少しでも安全な靴を
現代では、アレルギー・喘息・アトピー・多動症など、様々な病気を持つ子供が増え続けています。
そしてその原因は、農薬・食べ物・日用品・学用品・おもちゃ・住宅などに使用されている化学物質にもあるのではないかと、多くの専門家が警鐘を鳴らしています。
また環境省では現在、化学物質が子供達にどのような影響を与えるのかを調べるため、10万人の子供を対象として、妊娠中から12年にも及ぶ長期間の追跡調査を行っています。
環境省が行っている調査に関しては下記のページでご紹介しております。
>> エコチル調査をご存知でしょうか?結果が出る前に行動を!
また、胎児・乳児・幼児などが化学物質から受ける影響はとても大きく、その時分に取り入れた化学物質が将来にわたって深刻な害をもたらすということも判明しつつあります。(ですので環境省も妊娠中から追跡調査を行っている)そしてその影響を与える化学物質の働きの一つとして「環境ホルモン(内分泌かく乱物質)」があります。
環境ホルモン(内分泌かく乱物質)については、下記のページでご紹介しております。
>> 環境ホルモンから子供を守る!生殖能力だけでなく知能にも影響が
そして子供達が害を受ける化学物質は、つかまり立ちをした頃から履き始める靴にも普通に使用されています。詳しくは下記のページにてご紹介しております。こちらを先に読んで頂けますと本ページの内容がわかりやすいと思います。
>> 靴に有害物質が!臭い・材料を気にせず子供に履かせて大丈夫?
なお私の子供は化学物質の影響を受けやすい化学物質過敏症のようです。小さな頃から何か新しいものを購入するたびに髪の毛が立ったり、目が泳いだり、話さなくなったり、答え掛けに対し反応しなくなったりしました。
こちらのページでは、上記しました「化学物質の害」について詳しく知らなかった頃から、身の回りのもので体調を崩したりする子供の反応を見ながら選んでいた靴、サンダル、上履きをご紹介いたします。
少しでもお子さんの体調が良くなる、または健康なまま育つお手伝いになれば幸いです。
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揮発が少ない靴は?同価格帯でも揮発量が違う
幸い我が家では、子供が1,2才の頃までは頂き物の靴で十分足りていましたので、実際に私が子供の靴を購入し始めたのは2才後半からだったと思います。
ただその頃には既に、化繊は当然ですが、たとえ綿100%であっても質の良くない洋服ですとアトピー症状や前述致しました自閉症のような症状が出ることがわかっており、また、そのような商品からは決まって何らかの刺激臭があることにも気付いていました。ですから靴も「におい=揮発」に注意して選んでいます。
そこでまず私が選びましたのは、何度か洗えば着ることが出来た洋服のブランド、comme ca ism(コムサイズム)やBRANSHES(ブランシェス)の靴でした。
ちなみにそちらの靴はズックもサンダルもとてもかわいくて、しかも当時の商品は子供に特に症状は出ませんでした。(「メーカー努力」には気を付けて下さい)
しかし保育園や小学校に入りますと、可愛いことより走りやすい靴がだんだん必要になってきます。そこでいくつか靴屋で確認をし、においが少しでも少なく体育の授業などでも使えるランニングシューズを選びましたところ、NEW BALANCE(ニューバランス)になりました。
なお同じ価格帯には他のメーカーの商品もあります。しかしどの商品も比較的強いにおい(揮発)があり、選ぶことが出来ませんでした。ただ一度だけ、子供がどうしてもと言うので○didasの商品を購入してみたことがあります。ですが何か月経っても揮発が収まらず、嫌な思いをしました。
キラキラ子供受けする商品には気を付けて!
NEW BALANCEの商品にはにおい(揮発)が無いわけではなりません。それどころか、においはしっかりあります。しかしその中でにおいが少ないと感じたのは合成皮革のスウェード調の質感の商品です。表面に光沢があったり、キラキラしている材質の商品はにおいが強いですから気を付けて下さい。(※ただし一度購入した○didasは落ち着いた質感で、決して子供受けするキラキラした素材ではありませんでした)
ちなみに強いにおいのあるNEW BARANCEの製品は↓こちらです。
アッパーにつるつるした素材や光沢のある素材が多用されています。
子供の「どうしてもこれがいい!」に根負けして購入しましたが、やはりとても揮発量が多く、使えるようになるまでかなり時間がかかりそうです。
また、後述致しますが「軽量」を謳った商品には添加剤が多く使用されていますから気を付けて下さい。・・・とは言っても、「軽量」ではない子供用のランニングシューズはありませんよね。ですから「程度」で選ぶしかなさそうです。
靴のメーカーは沢山あります。NEW BALANCEの一部の商品以外でもにおいの少ない商品はあると思いますので、まず材質、そしてにおい(揮発)の比較をし購入なさってみて下さい。
次に私の子供が履くことが出来るサンダルをご紹介します。こちらは品物が良く本当におすすめです。
におい(揮発)をほとんど感じないサンダル!走れる&足が臭くならない☆
うちの子が問題なく履いているサンダルはRegettaCanoe(リゲッタカヌー)のBIg foot Two belt sandalです。
注)購入から1年経過しています。
こちらの商品は買って良かったと思う点が沢山あります。
- スポンと履くだけなのに普通に走れる
- 足をくるっと囲むような形状をしているので、多少地面が濡れていても足は濡れない
- ソール(底)が減らない
- 臭いが少ない
- 素足で履いても足が臭くならない
- シンプルでかわいい!
なぜか普通に走ることができ、しかも脱げません。届いたその日に「走れる~!」と嬉しそうに走っていたのを思い出します。
とってもお気に入りで、下手をしますと雪の中でも履いていたサンダルなのですが、底は1年経ってもそんなにすり減っていません。しかも、足にフィットしていないサンダルは方べりを起こしますが、それもありません。
ただこの商品は他メーカーの商品に比べて重量があるようです。ですが私の子供は全く気にならないようです。それどころか1年中履いて走り回っています。
また、軽量化するためには多くの添加剤が必要となります。体への害を少なくしようとするならば、添加剤は減らした方が良いですし、実際こちらの商品は裸足で履いてもアトピー症状は出ません。さらに、軽くしようとしますとプラスチック(樹脂)の強度が落ちるため摩擦に弱くなります。よく見かけるサンダルの底がすぐにすり減るのはそのためです。
次に学校の上履きズックをご紹介します。こちらもとても走りやすい商品です。
自然素材で足が蒸れず、動きやすい上履きズック
こちらは教育バレーDXという商品で、保育園に入った頃からずっと使っています。
履きやすく、脱ぎやすく、足の指をしっかりと広げることができ、アッパーは綿100%で蒸れにくく、ソールは天然ゴムでグリップが良く体育の授業で滑ったりしません。
ちなみに夏に一度、「足が(蒸れて)暑く感じたりしないの?」と子供に聞いたことがありますが、それは無いそうです。子供の足もくさくならないので、本当に蒸れにくい商品なのだと思います。
なおこちらの商品の欠点は、ソールが天然ゴムであるがゆえに、ジャンプして着地した時には衝撃がそれなりに足に伝わるという点でしょうか?ですが、他の商品に使われているようなプラスチック樹脂のソールですと、プラスチックを柔らかくするためどうしても体に害のある添加剤が使用されます。上履きは子供達が一番長く履いている靴になりますから、出来るだけ安全な商品を選んであげたいと思っています。
ちなみにこちらの商品は0.5㎝刻みで商品があります。そして楽天市場内のシューズショップ【nonnonxx2001】では、2足で送料無料のセット販売がありますので、いつも一つ大きいサイズと同時に購入していました。
1~2年生の頃は2,3か月でサイズアウトし買い替えになりますので、ストックがあるというのはとても便利でした。
なお天然ゴムには特有のにおいがあります。そして私の場合は商品が届きましたら一旦屋外に置き、においが少なくなるのを待ちます。逆に言いますと、それ以外のにおいは特に感じません。
そして教育シューズにはマジックテープ式の商品もあります。
実は、2年生の時に本人の希望で一度こちらの商品を買ってみたのですが、スポンと履ける教育バレーDXの方が良かったと子供が言ったものですから、それ以後ずっと教育バレーDXを履いていました。
ですが5年生からは【教育シューズ フレッシュ21】を再度履いてみたいと言いましたので、こちらに切り替えました。
その感想はと言いますと、フレッシュ21は教育バレーDXに比べて、クッション性が良いとのこと。ただし、製品のにおいはこちらの方が強いです。
足のにおいは靴が関係している?
最近になって気が付いたことです。
「子どもの足がとてもくさい」とよく聞くのですが、きっとその臭いの原因の一つが靴自体の臭いだと思います。と言いますのは、におい(揮発)が気にならないリゲッタカヌーのサンダルを素足で履いても、私の子供の足は臭くならないからです。また、1日中教育バレーシューズDXを履いていてもそんなに嫌なにおいはしないことから、素材も関係あると思います。(※靴下は綿です)
お子さんの足がくさい、そう思われたらまずは靴のにおい(揮発)と素材(天然素材かどうか)を確認してみて下さい。プラスチック自体には通気性はありませんから蒸れます。
また、靴箱のにおいも同様です。いくら消臭剤を置いたところで化学物質は消えてなくなったりはしません。
できるだけ揮発の少ない製品を選ぶことで、なるべく元を絶ち、体への害だけでなく、においの悩みも少なくなさって下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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