TOP

実は低体温ではなかった!間違った体温計の使い方

実は低体温ではなかった!間違った体温計の使い方

 

じつは低体温ではなかった!間違った体温計の使い方

体温計の使い方間違っていませんか?

「低体温」という病名はありませんが、一般的に体温が36℃以下の場合「低体温」と呼んでいます。

 

平熱を知ろうと体温計で体温を測ると、35℃台と表示され、自分は「低体温」だと認識します。そして健康に不安を感じ悩んでいる方が多いと思います。

 

体温の低下=免疫力の低下ですので当然のことです。さらに、低体温は不妊の要因の一つと言われていますから、なお心配事が増えます。

 

ましてや赤ちゃんや子供の体温が低いとなりますと、食事が悪いのか、運動不足なのかなど、育て方に不安を感じ、なお悩みが深くなります。

 

ですが、体温計を正しく使うと実は低体温でなかった、という方がほとんどなのです。

 

逆に、発熱時には実際よりも高い値が表示され、病院に駆け込むことにも。

 

こちらでは正しい体温の測り方をご紹介します。
ご自身やご家族の本当の平熱を知り、不安を一つ取り払って頂けますと幸いです。


スポンサーリンク

体温計には「実測式と予測式」+「実測式」の2種類がある

実測式電子体温計

 

基本的には水銀体温計と同じ測り方になります。

 

わきの下が温まるまで10分程かかりますので、より正確な体温を知りたい場合、10分程わきに挟んで測ります。

 

予測式+実測式電子体温計

 

各商品で指定した時間内に、いったん10分後の体温を予測し、体温を表示します。

 

その後実測式に切り替わり、計測を続けます。
より正確な体温を知りたい場合は、ブザーが鳴った後も計測を続け、約10分後に取り出し表示を確認してください。

 

計測の仕方が2種類あるわけ

 

実測式では、体温を測るのに10分以上の時間が必要となります。

 

しかしこの10分という時間は、ご自宅であってもその時間は長く感じますが、多くの患者さんが訪れる病院では、患者さんの大幅な負担増となります。

 

そこで、1983年にテルモが日本で初めて、測定時間を短縮するために開発したのが「予測式」です。予測式は、多くの人の体温上昇データを元に10分後の体温がどのくらいになるのかを予測し、短時間で表示させることができます。

 

今では複数のメーカーから「予測式+実測式」の体温計が販売されています。

体温の正確な測り方

測りたい「体温」は、体の中心の温度に近い「体の温度」になります。

 

ところが、人の体は場所によって温度が違います。

 

心臓から遠く、血管の細い手足の抹消や、常に外気にさらされている顔の表面の温度は、季節や環境の影響を受けるため、適していません。

 

一方、中枢と呼ばれている体の内部の温度である深部体温は、脳や心臓などの大切な臓器の働きを保たなければならないため、37度~38度で安定しています。
(器官や部位によって温度は違います。)

 

そこで、その深部体温に近い温度を測るため、そして体に負担をかけずに簡単に検温できる場所として、脇、口、耳、直腸などの場所を利用しています。

 

測定する場所ごとに温度は違ってきますので、常に同じ場所で測り、平熱を知っておく必要があります。ただ病院を訪れますと、通常脇で体温を測りますので、脇で測った平熱も知っておかれると良いと思います。

 

脇での正しい体温の測り方

 

体温を測る前に

 

  1. 食事や入浴、運動後は体温が上がっていますので避けてください。
  2. 汗をかいているようであればふき取ってください。濡れたまま計測を始めますと、実際より低い値が表示されます。
  3. 連続測定や再測定の際には、ぬれタオルでセンサー部分を一度冷やす必要があります。測定結果の体温が高く、びっくりしてすぐに再度測り直したら、さらに体温が高く表示される、または、低く表示されるのはそのためです。

 

体温計は斜め下から

 

体温計をわきの下に挟むときは、斜め下から脇の下のくぼみに向けて差し込み、体温計の先端をしっかりとくぼみに当ててください。角度は、脇の下から胸の方へ約30~45度です。

 

赤ちゃんや子供の体温を測るときは、お母さんが、子供の脇が開かないように押さえる必要があります。

 

ですが、柔らかい腕をぎゅっと押さえていると痛くないかと気になったりもします。
ですので私の場合は、バスタオルや小さな綿毛布で苦しくないように軽く、しかし、しっかりと巻き、腕が動かないように固定していました。

 

その際、季節や室温によっては熱がこもらないようにする必要がありますので、注意して下さい。熱がこもりますと、小さな体はすぐに体温が上がりますから危険です。

 

なお、泣き叫んでいる子は体温が上昇し、正しい測定はできませんので、検温は子供が落ち着いている時におこなうものです。

 

落ち着いている状態であれば、絵本を読んであげている間に計測が終わりますので、自由を奪われているという意識は持たないでしょう。

 

ブザーが鳴っても10分間継続して測る

 

脇で体温を測るとき、そのままでは「体の表面の温度」しか測ることができません。

 

体の内部の温度である深部体温に近づいた体温を知るには、脇をぴったりと閉じ、熱が逃げないようにしないといけません。

 

そして脇をぴったりと閉じますと、ある一定の温度まで上がり、その後変化が無くなります。その十分に温まり、一定となった温度を「平衡温」と言います。(生理学では「恒定温」)

 

その平衡温を測定するのに約10分間必要となります。

 

予測式+実測式では、まず「10分後の平衡温を予測」し短時間で表示してくれるのですが、あくまでも「予測」した体温になり、正確な平衡温が測定できる10分後の体温とは誤差が生じます。

 

それは、予測の体温が表示されるまでの時間が短ければ短いほど誤差が大きくなるようですから、予測の体温が表示されるまでの時間が30秒以上かかる電子体温計の方が、正確な体温に近いものが表示されます。

 

ただ30秒後であっても、結局はわきの下が十分に温まっていない状態で「予測」して表示しますので、誤差はどうしても生じます。

 

正確な体温を得るには、予測式+実測式の体温計の場合「予測した体温」が計測できた時に、ブザーが鳴りますが、そこで体温計を取り出してしまわず、その後約10分測定を続けて下さい。体温計は自動的に実測式の計測に移ります。

 

なお、実測式での体温測定が終了しましたらブザーが鳴るタイプと、無音のタイプがあります。どちらなのかは説明書で確認してください。

平均体温は37度前後

1957年に東京大学の田坂先生が報告された平均体温値は、36.89℃±0.34℃の範囲が全体の73%となり、それ以来日本人の平均体温は37℃前後、としています。

 

ただ、幼児・子供は37℃台と高めですが、60~90歳以上の方の平均体温は36.59℃±0.39℃と少し低めになります。

 

また、体温は活動リズムに合わせた体温リズムがあり、一日の中で0.2~0.4℃変化します。ですから、「平熱」を測定する際には同じ時間帯に測ると良いです。

 

37度を超えれば微熱

 

『熱が出た』とする場合、医学的には下のように分類しているようです。

 

微  熱 : 37.1℃~38℃
軽度発熱 : 38.1℃~38.5℃
中程度発熱: 38.6℃~39℃
高  熱 : 39.1℃以上

 

ただ、正しく測定した場合の平均温度は、わきの下で36.55℃~37.23℃となります。ですので37.0度でも平熱の範囲内となりますから、「発熱」ではない場合もあります。

 

人によって平熱は違いますので、注意ください。

正確な体温を知り、必要な対策を取る

私と子供は、10分間体温を測った結果、「予測」より1℃以上体温が上でした。ずっと35℃台しかなく、低体温だと思っていたのは間違いだったのです。

 

もし本当に35℃台であれば、食事内容を考えたり、運動を取り入れ体温を上げれば免疫力が上がり、体調がぐっと良くなります。

 

まずは一度正確な体温を測ってみてください。

 

そして、もし本当に低体温であったならば、対策を取る必要があります。

 

免疫力を上げる方法として、体に安全な食べ物を選ぶこと、免疫力を低下させる物が使われている身の回りの日用品などに気を付ける、ということは重要なポイントとなります。

 

その際にはもっと詳しい食べ物選びと、日用品に潜む危険が参考になるかと思います。

 

また、入浴時の塩素対策をおこなうことで、体温上昇による免疫力UPという、入浴による湯治効果が得られますので、是非お勧めです。

 

私がおこなったのは、ビタミンたっぷりのローズヒップで塩素中和させる方法ですが、ある方に塩素中和目的でご紹介したところ、ひどい冷え性が治り、夜寝るときに手足がポカポカしているのでぐっすり寝られるようになった、と伺いました。

 

そこで、同じく冷え性で困っている方数人にお勧めしたところ、やはり入浴後1時間経っても手足が冷えることが無い、と伺っていますので、1人だけの効果ではないようです。

 

塩素対策についてはこちらです。
>> お風呂の塩素対策|ローズヒップで傷跡が治った!

 

ご一読頂けますと幸いです。

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

スポンサーリンク

 

関連記事一覧

赤ちゃんの様子から健康状態を知り、対策を取りましょう:はじめに

赤ちゃんが健康に育っているのか、こういった反応・行動は問題が無いのか、育児を始めたばかりの時は何もわからず不安が付きまといます。また、新生児の時は感染症等の予防のため、外出は控えている方が多いでしょうし、首が座り、外気浴をする頃になっても、まだまだ自宅にいる時間の方が多く、情報量が限られるため、正常...

≫続きを読む

赤ちゃんのうんちは母乳の状態を知るバロメーター

どんなうんちをしていれば「健康」と言えるのかが、新米お母さんの誰もが不安になるポイント。しかも、調べてみるとそれぞれ違った情報があり、頭がこんがらがってしまい、ぐずる赤ちゃんをあやしながら途方に暮れる毎日。それは、非常につらいものです。いえ、とてもつらい日々でした。では、どんなうんちがベストなのでし...

≫続きを読む

赤ちゃんのうんち、毎日出ていますか?出ないときどうするの?

赤ちゃんがうんちをするタイミングの№1は、授乳中の腸が活発に動いているときです。おいしい母乳=赤ちゃんの体にスムーズに染み渡る母乳を飲んでいる赤ちゃんは、30分の授乳中に何事もなかったかのように、無臭、無色のおしっこを毎回のように。また無臭で、粘度は水分を多めに入れ炊いたおかゆに近いご飯くらい、黄色...

≫続きを読む

赤ちゃんの髪の毛が逆立つ原因・化学物質の影響

今育児をされている方は、お母さん自身が赤ちゃんの頃には既に、髪が立っている子が多くおられたかと思います。ですので、あなたご自身のお母さまは育児中、同世代のお子さんに髪の立った子がいるのをごく普通に目にしてきているため「そういう子もいる」という意識でいらっしゃることと思います。ですから今育児をされてい...

≫続きを読む

赤ちゃんのよだれは中毒症状!?将来にも影響が!原因を知り対策を

よだれについて悩みを抱えるお母さんが増えています。よだれが生後1か月から・・・出始める時期が早すぎない?3才になってもよだれが止まらない。いつまで出続けるの?うちの子だけ異常に多い育児中はしなければいけないことが沢山あり、よだれの原因も気になりますが、外出時には赤ちゃんのまわりを汚してしまったり、互...

≫続きを読む

赤ちゃんや子供の寝相の悪さは体調不良が原因!学習能力にも差が

赤ちゃんや子供の寝相は食べ物と環境で良くなる 赤ちゃんや子供の寝相が悪く、寝冷えや怪我をしないか心配する声をよく聞きます。しかし寝相が悪いことで本当に心配しなければならないのは、赤ちゃんや子供の脳神経の発達や体への影響です。実は睡眠中によく動いたり、ゴロゴロと転がる赤ちゃんや子供は、食品中の食品添加物や日用品、農薬などから取り入れた化学物質の処...

≫続きを読む

実は低体温ではなかった!間違った体温計の使い方

体温計の測り方の間違いで低体温と勘違い 「低体温」という病名はありませんが、一般的に体温が36℃以下の場合「低体温」と呼んでいます。平熱を知ろうと体温計で体温を測ると、35℃台と表示され、自分は「低体温」だと認識します。そして健康に不安を感じ悩んでいる方が多いと思います。体温の低下=免疫力の低下ですので当然のことです。さらに、低体温は不妊...

≫続きを読む

毎朝のキス!愛情表現で赤ちゃんの体調管理

唇センサーで赤ちゃんの体調管理 赤ちゃんと毎日キスしてますか?おでこにキス、ほっぺにキス、頭にお腹に・・・。赤ちゃんの甘いにおいは何とも言えませんね。ところで、この習慣を続けますと、赤ちゃんのほんの少しの体調の変化に気が付くことができるということをご存知でしょうか?特に目覚めのキスは大事です。

≫続きを読む

おもらしの原因は?トイレトレーニングのやり方と気を付けること

トイレトレーニングのやり方 赤ちゃんを育てるうえで避けて通れないトイレトレーニング。トイレトレーニングの時期は1才前後~3才頃と、世代や季節、家庭環境などにより違うようです。しかし年齢が上がり、集団生活を始めてもなかなかトイレトレーニングが進みませんと、お母さんとしてはやっぱり気になるところ。また、ついきつく叱ってしまったりす...

≫続きを読む

本当に泣くのが仕事?赤ちゃんが泣き止む&笑うために必要なこと

赤ちゃんのぐずりの原因 赤ちゃんの無垢な笑い顔は、育児疲れを完全に忘れさせる、とっておきの魔法です。いつもこの笑顔でいてくれるならば、どんなに幸せでしょう。しかし現実はそうではありません。母乳やミルクを飲ませ、おむつも汚れていないし、室温は適温。眠いのかと抱っこして歩き回っているのになぜかぐずり続ける赤ちゃん。原因のわから...

≫続きを読む

赤ちゃんの発育遅れが加速!乳幼児健診で基準緩和が続く異常事態

乳幼児の発育遅れ加速 赤ちゃんの首のすわりやハイハイ、ひとり歩きし始める月齢が、昔に比べてだんだん遅れてきているのをあなたはご存知でしょうか?『できない赤ちゃん』があまりにも多くなったため、国が『できる基準』そのものを緩く変えてしまったということは?え!?どうしてそんなことに?真意はわかりませんが、『不安を与えないように...

≫続きを読む


HOME 安心して使える商品レビュー 化学物質過敏症専用ページ プロフィール お問い合わせ