よだれは中毒症状!?赤ちゃんの将来にも影響が!原因を知り対策を
よだれについて悩みを抱えるお母さんが増えています。
- よだれが生後1か月から・・・出始める時期が早すぎない?
- 3才になってもよだれが止まらない。いつまで出続けるの?
- うちの子だけ異常に多い
育児中はしなければいけないことが沢山あり、よだれの原因も気になりますが、外出時には赤ちゃんのまわりを汚してしまったり、互いの服が汚れてしまうのも気になるところです。
よだれが出る原因について一般的には、
- 赤ちゃんのよだれは、副交感神経がよく働いているためで、消化を助けるために出しているのですから、よだれを流している赤ちゃんは胃腸が強いという証拠。
- 飲み込むのが下手なだけ。
- 口を閉じることが出来ない。
と言われているようです。
本当でしょうか?成長と共に止まるという意見も多かったのですが、では大人でもご自身のよだれに悩まされる方が増えてきているのはなぜでしょう?
大正時代生まれのお母さんはよだれが出る赤ちゃんはほとんどいなかったと証言
私は桶谷式の母乳マッサージを受けていましたが、その時先生に「よだれは出ないようにしなければいけない」と、何度も聞きました。そして本来出るものでは無いと。
そこで年配の方何人かに聞いてみたところ、大正時代に生まれ、昭和中期までに育児をされた方々は、よだれを流す赤ちゃんはほとんどいなかった、と言われるのです。(大正は、1912年~1926年。昭和は、1926年~1989年。)
まして、ぽたぽたと床によだれを落とすような赤ちゃんは見たことがなかったとも。
では、なぜ現代の赤ちゃんはよだれを流す子が多いのでしょうか?大正時代以前と現代とでは何が違うのでしょうか?
原因は、戦後私たちの身の回りで大量に使われ始めた化学物質にあるようです。詳しくご紹介していきます。
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よだれは食物アレルギーも原因に 食事制限で止まる?
化学物質の影響をご紹介する前に・・・
実は食物アレルギー症状によってもよだれが出ることがわかっています。
投与試験 : 7月25 日, 大豆除去 24 日目, 豆腐 100g、大豆粉乳 20gを投与した。2時間後に白血球数, 好酸球数の減少を認めた。
3時間後に圧痛が強くなりまた発作性の腹痛が出現して次第に腹部全体に拡がった。さらに不気嫌となり、無ロになり、流誕が現れた。
引用元:「食物アレルギーによる脳波異常」群馬大学医学部小児科学教室(昭和51年1月31日 受付)
※上記の大豆製品投与試験は、1962年5月25日食事が取れなくなり衰弱しきって入院してきた9才の児童に薬物治療による一定の改善の後、治療の為行われたものです。食物日誌から大豆が原因と推測し、投与試験を行い、まだ「食物アレルギー」という概念自体が医師の間でも知られていない1962年、大豆製品を禁止することで再発を防いだ事例です。
上記の事が広まったのか、または多くのお母さん方の実体験からなのか、赤ちゃんのよだれが出ないようにするには、「食べ物を赤ちゃんに合わせてあげましょう」と聞くこともあるかもしれません。
ですから、アレルギーを起こしやすい食材や食品添加物等を避け、甘いものや脂っこいものを外し、赤ちゃんの体に負担のかかりにくい食事を取るだけでよだれを流さなくなる子も確かにいるでしょう。
食べ物を原因とする「よだれ」であれば、胃腸が強いからではなく、逆にアレルギー症状を起こしている可能性がある、ということですが、残念ながら育児相談所等では殆ど知られてはいない事実です。
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>> 赤ちゃんが喜ぶ母乳をつくる食べ物
食事制限だけではよだれはとまらない
しかし、どれだけ食事制限をしても、よだれが出続ける子もいます。また多くのお子さんたちは、上記の投与試験が行われたお子さんのように食物アレルギーによる痛みがあるようにも見えません。
食物アレルギー反応だけがよだれの原因ではないようです。
ただし、戦後食物アレルギーを持つ子供が増えた原因には、環境汚染、農薬、食品添加物、合成洗剤などの日用品、作物の品種改良など、様々な要素が関係してきます。
詳しくは、下記のページでご紹介しております。
>> 食物アレルギーの本当の原因は?医師が認めたがらない改善方法
では次に、私の目の前で起こった、「止まっていたよだれがつぅっと流れ落ち始める瞬間と、その原因から遠ざけた時によだれが流れなくなった」時のことをご紹介します。
合板からの揮発成分がよだれの原因となった例
当時私は、母乳マッサージを同時期に受けていた方と互いに情報交換をしながら、よく交流をしていました。そして、その方の赤ちゃんはよだれを流すタイプでした。(私の子供は髪の毛が逆立つタイプです)
ただ、食べ物については、赤ちゃんが喜ぶ母乳をつくる食べ物を基本に、その子にあった食材をお母さんが反応を見ながら厳選し、さらに、食品添加物だけでなく、農薬や化学肥料を使用しない食材で作られた食事を取っていました。
要するに、食べ物についてこれ以上は無いという徹底ぶりでしたので、そのお子さんの場合、よだれの原因については、食べ物からの影響は考えづらい状態でした。
そしてそこまで徹底されていたそのお子さんがよだれを流したのは、当時新築だった我が家に遊びに来てくれた時のことです。
合板を棚板として使用したクローゼットがリビングにあったのですが、そこに近寄ったとき、つぅっとよだれが落ちたのです。
そして、その場から離れると、よだれは出なくなる・・・。そういったことは他の場所でも私は度々目撃し、その子のお母さんも自覚なさっておられました。
なお、よだれの原因となったその棚板はすぐに撤去し、しばらく後に日本産の桐の棚板を付けました。そうしたところ、クローゼットに近寄ってもよだれは出なくなりました。
その事実から、合板から揮発している成分に反応しよだれが出たと考えています。
ホルムアルデヒドの毒性
合板や家具、衣類など様々な物に使われている化学物質の一つ、「ホルムアルデヒド」の中毒症状によだれがあります。(ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因物質の一つです。)
ホルムアルデヒドが原因で起こる症状の例
- 急性中毒症状としては、ホルムアルデヒドガスの吸入により、眼・鼻・呼吸器が刺激され、くしゃみ、咳、よだれ、涙が出ます。
- 高濃度になると呼吸困難・肺浮腫などを発生することもあります。
- 慢性毒性中毒症状としては、吸入又は接触により結膜炎・鼻咽喉炎・頑固な皮膚炎を起こすことが知られています。
- 皮膚接触では、刺激性皮膚炎を起こします。
ホルムアルデヒドが持つ毒性
- 飲み込むと有害(経口)
- 皮膚に接触すると有毒(経皮)
- 吸入すると生命に危険(気体)
- 皮膚刺激
- 強い眼刺激
- 吸入するとアレルギー、喘息又は呼吸困難を起こすおそれ
- アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
- 遺伝性疾患のおそれの疑い
- 発がんのおそれ
- 神経系、呼吸器の障害
- 長期又は反復ばく露による呼吸器、中枢神経系の障害
- 水生生物に毒性
合板にはそのホルムアルデヒドが使われていますので、我が家に遊びに来たその子のよだれの場合は、ホルムアルデヒドも原因だったのではないかと思います。
ホルムアルデヒドは前述しましたように、様々な物に使われています。もし自宅に新築臭を感じるようであれば換気を十分にして頂き、もし赤ちゃんの衣類をしまっているタンスに何かにおいを感じるようであれば、タンスに入っていた衣類は再度洗濯し、開放された棚などに置き、様子を見られると良いと思います。
ただし、洗濯時に柔軟剤や合成洗剤は使わないようにして下さい。これらも赤ちゃんの体に強い影響を持ちます。
よだれは出ないのが正常 原因を探り健康に大きくしてあげましょう
お母さんが子供を産むまでに自身の体に溜めたものと、赤ちゃんが育っている環境により反応物は違うのでしょうが、よだれの原因は食べ物も含めて必ず身の回りにあります。(※農薬の中毒症状の一つにも”よだれ”があります。)
また、髪の毛が逆立つ赤ちゃんと同様、よだれを流す赤ちゃんは甲高い声で泣いたり、ぐずったり、言うことを聞かなかったりと、体調が良くないことを様々なメッセージで出してきます。
よだれが出る、ということは赤ちゃんの体に良くない影響を与えるものが近くにあるということです。
よだれが出なくなれば、よだれかぶれ対策や、拭いて回る手間が無くなることはもちろん、その他の困った行動まで少なくなります。
それが、疲れる育児からお母さんを救い、赤ちゃんをも救うのです。
よだれはいつも出ていますか?出ていないときはありませんか?よく観察してみてください。
スムーズな育児につながるポイントが必ず見つかると思います。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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