猫砂が喘息やアトピーの原因に!知らずに飼い主も猫も病気に
猫は犬と違い、散歩をしなくてもよいですし、しつけもあまり必要でありません。ですので、毎日を忙しく過ごす私たちにとって猫は飼いやすく、最近では犬より猫を好んで飼う方が増えました。
そして、温かく柔らかい、優しい声の猫は最高の癒しの相手となっています。
ところが、猫を飼う時にどうしても必要となる猫砂が、私たちの家族と、家族として迎え入れた猫ちゃんの健康に害を与えることをご存知でしょうか?
また猫砂によっては、体が未熟な赤ちゃんはすぐに体調を崩します。しかし、赤ちゃんであれば顔色、声色、発熱、ぐずる、またはひどくなるとアトピー性皮膚炎や喘息になるなど、見ていて気づいてあげられます。しかし、猫はぎりぎりまで体調不良を飼い主に悟らせません。飼い主が気が付いた時には既に手遅れなことが多いです。
我が家の猫達がそうでした。
お子様やご家族の方の健康はもちろんのことですが、お宅の大事な猫ちゃんが健康なまま長く生き、優しい最期の時を迎えられるように願いつつ、こちらのページをご紹介致します。
▼ 2017年12月17日追記
寝室に設置してあった猫トイレの砂を、当ページでご紹介している商品に変えたところご家族の喘息が出なくなったとご連絡を頂きました。
就寝時の喘息症状は本当につらいものです。改善されて本当に良かったです(#^.^#)
※喘息の原因となるものは、柔軟剤や芳香剤の香りやほこりなど様々なものがあります。猫砂を変えることで改善されたのは、その他の要素が無かったのだと思います。
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猫砂でじん肺や喘息にも
猫砂にはいくつも種類があります。
しかし大きく分けますと、おしっこで猫砂が固まるか、固まらないかの2種類に分けることができ、販売されている猫砂の9割は固まる猫砂になります。
猫砂が固まるわけ
固まる猫砂にはベントナイトという粘土鉱物が使用されている商品が多くあります。そして、多くの方がこのベントナイトを好んで使っています。
ベントナイトの性質は、水を吸うことでふくらみ、そして固まる、というものです。その水分を吸って固まる、という性質が猫のトイレ用品として最適だったのです。
また、猫は柔らかく細かい砂でのトイレを好みます。
そしてベントナイトは猫が好む砂状に細かくしてありますので、子猫でも手でかきやすく、一度トイレの場所を教えますと、次からは自分でトイレに行って用を足してくれるようになります。
さらに、おしっこ(水分)を含みますと、ベントナイトは固まります。片づけるときには、その固まりをトイレ用スコップで取るだけです。
飼い主にとって、本当に便利な商品なのです。ですので、私も過去に飼っていた猫にはベントナイトの猫砂を使っていました。
<猫砂の固まる様子>
文部科学省HPより
ところが、とても便利なベントナイトの猫砂にも欠点があります。
それは「ほこり」がかなり出る、という点です。
このページを見て下さっている方で、ベントナイトの猫砂を使ったことがある方でしたら、すぐに思い浮かべることができると思いますが、猫トイレの周りは細かいほこりだらけになりますし、そのトイレで用を足している猫ちゃんは必ずと言っていいほどくしゃみや咳をします。
その粉じんがベントナイトを使った猫砂の問題点なのです。
ベントナイトが危ないわけ
その粉じんを吸入すると、鼻、のどに刺激を受けます。さらに、粉じんを長時間吸い込むような環境では、私たちの体は入ってきた粉じんを、くしゃみや咳などで十分に排出・処理することができなくなり、結果、肺の中にたまった粉じんが、肺胞やその周囲に繊維組織を増やす=肺の弾力性が無くなることで呼吸機能が低下して起こる「じん肺」や、粉じんに対するアレルギー反応である「喘息」などが発生することがあります。
また、ベントナイトの粉じん有害性レベルはアスベストの次のランクに分けられています。
ベントナイトは水に溶けず、さらに水を含むと固まる、のです。
<有害性によるレベル分け>
有害性のレベル |
粉じんの種類 |
a |
結晶質シリカ10%以上の粉じん、石綿(アスベスト)を含む粉塵 |
b |
滑石、ろう石、アルミニウム、アルミナ、珪藻土、硫化鉱、ベントナイト、 |
c |
結晶質シリカ10%未満の鉱物性粉じん、酸化鉄、カーボンブラック、石炭、酸化亜鉛、 |
d |
石灰岩、その他の無機及び有機粉じん |
厚生労働省HPより
またそのほかに、ベントナイトは目や皮膚に付着すると炎症を起こす恐れもあります。
猫砂に抗菌剤、消臭剤、防腐・防カビ剤が入っていることも
猫砂には固まっても固まらなくても、基本的に抗菌剤が入っています。
猫は屋内の決まったトイレを使ってくれるいい子たちですが、後片付けは自分でできません。ですので、排せつ物は飼い主さんが片づけてくれるまでのしばらくの間、トイレの中にあるわけです。
そこで衛生面を考えて抗菌剤が入っているのですが、その抗菌剤にも問題があります。
喘息が治る、体が楽になる掃除機の選び方・抗菌剤を避けるでもご紹介しましたが、抗菌剤は私たちの体を守る働きをする常在菌までも殺してしまうため、免疫力が低下し、喘息やアトピー、その他の病気にかかりやすくなってしまいます。
その他にも、紙やおからを使った猫砂には防カビ・防腐剤が使われています。
それらが猫だけでなく、人に健康被害を与えるのです。
猫砂が危険だと知ったわけ
子供が1歳の時、私たちは引っ越しをしています。
それまで住んでいた実家では猫を飼っていたのですが、猫のトイレは私の部屋にありました。
そして引っ越し先には、実家で飼っていた猫3匹のうち、私になついていた兄妹の2匹を連れてくることにしました。もう一匹は当時飼っていた犬を、親と思っているようでしたし、両親もさみしそうでしたので連れてこないことにしたのです。
そして引っ越しが済み、落ち着いた頃猫達を迎え入れました。
そうしますと、母乳の調子が悪いのです。
それどころか、乳腺炎になってしまったのです。
そして猫はといいますと、新しい場所にいきなり連れてこられたせいか、一匹が一度もおしっこをしないのです。このままでは死んでしまう!と思い翌日には2匹一緒に実家に戻しました。
いつも兄妹で寄り添っていましたので、引き離すことはしたくなかったのです。
おしっこをしなかった猫は実家に戻ってしばらくでちゃんとおしっこをしてくれましたので、それで一安心だったのですが・・・。
そこで気が付いたのです。
猫を実家に戻すと(猫砂が無くなると)体調が良くなったことに。
猫砂があると、体調が悪くなり、猫砂が無くなると体調が良くなる、ということです。
さらに言いますと、引っ越してから母乳の状態も子供の調子もいきなり良くなり、母乳マッサージ先でも良い母乳が出ていると褒められていたのです。
ということはどう考えても猫砂が原因です。
そして、当時使っていたのはベントナイトの猫砂で、抗菌、消臭効果を謳ったものでした。
喘息やアレルギーの原因は猫ですか?猫砂ですか?
少し調べるとたくさん出てくる猫砂の危険性。
幸いうちの猫達はしませんでしたが、猫砂を食べる猫までいます。
そしてベントナイトを食べてしまった猫の中には手術が必要となった子がいるようです。その子の胃壁には水分を含みドロドロになったベントナイトが張り付いていたそう。そうなっては食べ物を消化することができませんから、命に関わります。
さらに、抗菌剤、消臭剤などの化学物質の添加。
もし赤ちゃんが口にしてしまったらどうなるでしょう?
赤ちゃんや猫が、ぜんそくになってしまったら?
初めて猫と犬を飼い始めた当時、私は商品として売られているものに、健康に害を与えるものが含まれている、ということを考えもしませんでした。
そして私は、犬も含めて4匹を病気で失ったのです。
そして数年が経ち、H26年11月、新しい家族として猫を2匹迎え入れました。この子たちが寿命を全うできるよう、出来るだけのことをしたいと思っています。
そして、その努力は家族の健康を守ることになります。
猫を手放さない努力
もし、猫を飼っていらっしゃる方で家族に「喘息」や「アレルギー」をお持ちの方がいらっしゃるようであれば、試しに猫砂を安全なものに替えてみてください。
猫がいるから「喘息」や「アレルギー」が出るのですか?
もしかしますと、猫砂に反応しているのかもしれません。
うちの子供は、血液検査で猫アレルギーがあると出ていました。しかし猫がいても大丈夫です。(※引き取り前にお試し期間を1週間設け、反応が出ないかを確認しています)
本当にダメな方もおられるでしょうが、猫アレルギーの原因は猫の「ふけ」だと言われています。
また、医療施設などにアニマルセラピーに行く犬や猫は、24時間以内に体を洗うことが求められています。そして現在のところ、猫アレルギーによる事故は起きていないようです。
ただ「ふけ」が原因だとしましても、猫の体を毎日洗うことは、皮膚の自浄作用の点からもおすすめできません。1か月に1度が限度だと思います。
ですので、掃除の徹底でなんとかなるようであれば、あなたがいる世界しか知らない猫を守ることができるかもしれません。
関連記事
>> 喘息が治る、体が楽になる掃除機の選び方・抗菌剤を避ける
我が家で使っている猫砂
現在我が家で使っている猫砂は、パインウッドとナッティキャットです。
こちらの商品は、おがくずをプレスし固めてあるだけです。
また、固まるタイプではありませんので、ベントナイトなどは含まれませんし、抗菌、消臭、防腐剤などの化学物質も含まれませんから、人の化学物質過敏症(CS)や喘息、アトピーだけでなく、猫ちゃんのアレルギーや喘息対策にもなります。
さらにほこりも出ませんので、猫たちがトイレで咳をすることもありません。
ただ、木のにおいはかなり強めですので、我が家の場合ですと袋を開け、屋外で数日匂いを飛ばしてから使っています。そうしませんと、私にも刺激が強いですし、猫も嫌がります。(特に女の子)
そして食べても安全だと言われるナッティキャットです。
こちらはオーストラリアのオーガニックのアルファルファ(草)を使用した商品になり、少しヘナ(天然髪染)に似た独特な臭いを持っています。
本当はナッティキャットだけにしてみようと思い購入したのですが、ナッティキャットはおしっこの吸収が今一つですのでパインウッドと合わせて使用しています。(吸収が少ない分物持ちは良いのですが・・・)
そしてトイレの容器ですが、パインウッドやナッティキャットは水分を含むと崩れますので、底がすのこ状の花王のニャンとも清潔トイレを使っています。
こちらは作りがしっかりしています。類似商品の一部には、すのこの強度が弱くたわむことがあるそうですが、こちらはその心配がありません。
また、下のようなオープンタイプもあり、我が家では両方使用しています。(うちの子達はなぜかドームタイプを大、オープンタイプを小というふうに使い分けしています)
ただ付属で付いてきてしまう吸水マットは抗菌・防臭剤などの化学物質臭がかなり強いです。化学物質過敏症(CS)の方は倒れてしまうほどだと思いますので、封を開けることなく捨てられたほうが無難だと思います。
当然我が家では使えませんでしたし、気にならない方であっても、それらを使用するのは猫の健康を害することにもなりますので決しておすすめしません。
なお、使用前には必ずトイレを石鹸等で洗い、製品についている可塑剤などを取って下さい。
ちなみにそのナッティキャットとパインウッドは、以前飼っていた猫に試してみたのですが、既にベントナイトに慣れていたため、嫌がってトイレを使ってくれませんでした。
しかし、なんとしても替えるべきでした。
猫のアレルギーには食事と環境の両方が影響
猫ちゃんが実際に咳やアトピーなどの症状で苦しんでいるようであれば、まずは食事を安全なものに、そして、あなたが使っている日用品を赤ちゃんと同じように気を付けてあげてください。
ちなみに我が家の猫たちは、引き取り後いくつかの無添加キャットフードを試した後、生後4か月弱からイギリス産のカナガンキャットフードを食べています。
こちらは合成添加物や合成保存料を使用しない安全なキャットフードとしてよく選ばれているようなのですが、私が選んだ最大の理由は、抗生物質を使用する必要が極めて少ない平飼いの鶏の肉を使用している点です。
狭く暗い鶏舎で一生を過ごす鶏と、歩き回り、羽を広げることのできる鶏とでは質が違ってきます。薬漬けで病気になった鶏の肉は健康をもたらしません。
そして、他のキャットフードに比べて肉の含有量が多いため、うんちは臭くなりますが、2匹とも耳の汚れは出ませんし、全く太りません。それは、少量で必要な栄養素を取れているからではないかと思います。(今の子たちには、毎回少し残るくらいを適当にあげています)
ちなみに前の子達はヒルズを食べていました。その当時は3匹中2匹が太り気味でしたので、それぞれ決められた量を与えるようにしていましたが、いつも足りないと催促されていました。ですので違いに驚いています。
なおカナガンキャットフードの品質については、下記のページにて詳しくご紹介しております。
>> カナガンキャットフードは肉の安全性が違う!英国産の品質徹底解明
(※リンク先は姉妹サイトの”キャットフードぷらす”になります)
そうして日用品については、このページの下でいくつか紹介しております。
参考にして頂けますと幸いです。
特にヘアカラーには有害な化学物質が使われています。猫のいる部屋でヘアカラーをするのはもちろんのこと、美容室でなさってきても揮発してくる化学物質で体調を崩しますので気を付けて下さい。
>> ヘアカラーで不妊やアレルギーに!有害な商品が販売され続ける理由
また下記のページでは食物アレルギーと環境について書いておりますが、どのアレルギーにも、人にも猫にも共通の事柄となりますので、ご一読頂けますと幸いです。
>> 食物アレルギーの本当の原因は?医師が認めたがらない改善方法
お子さんが成長していく中で、猫はお子さんの心の素晴らしいパートナーになることができます。
猫ちゃんが最期の時を迎えるまであなたの家族として生き、そしてあなたの家族全員が健康に過ごせますように。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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