新生児が沐浴剤で乳児湿疹!?成分は安全?使用前に確認を
病院の産婦人科や助産院などで出産をしたあと、母乳のあげ方・抱っこの仕方・服の着せ方やおむつの履かせ方など、様々な赤ちゃんのお世話の仕方を助産婦さんから教わります。
それは、初めての妊娠でしたのに体調不良のためにマタニティスクールや母親学級にも行けず、雑誌の情報だけを頼りにしていた、しかし結局は目の前にいる小さな赤ちゃんをのぞき込むだけで何もできない私には本当に心強いものでした。
ちなみに、NICU(新生児集中治療室)にいる私の赤ちゃんを初めて見に行った時、「抱っこしてもいいですか?」と、看護師さんに聞いたときの事は今でもよく覚えています。
それは、目の前にいるのは確かに自分のお腹の中にいた赤ちゃんなのでしょうが、お腹の中で育っているのを目で見ていたわけではありませんし、最終的に帝王切開となり、産んだ感動を味わっていない私にとって、ある意味存在そのものが不思議に思えたことと、NICUの保育器に入っていたものですから、許可を求める意味もありました。
幸い私の子供は「新生児一過性多呼吸」ということで大きな問題はありませんでしたから、その時すぐに抱っこさせてもらえました☆
皆さんは初めて赤ちゃんを見られた時どうでしたか?不思議ではありませんでしたか?
そして、そういった何もわからない状況にある私にとって、助産婦さんが教えて下さることは【絶対】だったのです。
そうして私が助産婦さんから最後に教わりましたお世話が、沐浴の仕方です。確か退院の前日でした。
今は昔とは違い、母体と赤ちゃんが健康であれば、妊婦の側に立った様々な出産の方法と出産場所を選ぶことができます。ですからきっと沐浴の仕方もいくつか方法はあるのだと思いますが、私の場合は病院での出産でして、沐浴剤とベビーソープを使った方法を教えて頂きました。
それで自宅に戻ってからも同じ方法で沐浴させていましたが、後で調べてみますと・・・
こちらのページでは、表示についての基本的なご紹介と、以下の沐浴剤の成分の確認を一つ一つ行っていきます。
後で後悔しない子育ての参考になれば幸いです。
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沐浴剤と入浴剤との違いは?
まず初めに、沐浴剤について簡単にご紹介致します。
沐浴剤は入浴剤とは違い、洗浄成分が入っている製品になります。
生まれたばかりの小さな柔らかい新生児を沐浴させる時には、片手で赤ちゃんを持ち、もう一方の手で洗うという動作をしなければならず、初めてのお子さんの場合はお母さんも慣れていないためにどうしても不安に感じてしまいます。
さらに石鹸を使うとなりますと、ぬるぬるとしていますので誤って赤ちゃんをベビーバスに落としてしまったり、泡立てる手間や、きれいに洗い流す手間が生じますから、その間にお湯がぬるくならないか、赤ちゃんが疲れてしまわないかと心配はつきものです。
そこで登場しましたのが、石鹸を使うことなく体を洗うことができ、またすすぎと上がり湯の必要が無いために短時間で沐浴を終わらせることが出来る沐浴剤になるのです。
↓ 沐浴の仕方はこちらの動画の説明が丁寧で分かりやすいと思います。
(※沐浴剤を使用している例です)
では次に、その便利な沐浴剤の成分表示についてご紹介します。
沐浴剤に入っている表示指定成分って何?
沐浴剤にも商品がいくつもあります。低刺激や乾燥肌に良いと言われる商品、天然成分配合と言われる商品。いずれにしても石鹸を使うことなく体の汚れを落とすことができ、赤ちゃんの扱いに不慣れな新米ママさんにとっては、とても心強く、便利な商品です。
そして中には医薬部外品の商品があり、成分表示の部分に「表示指定成分」という文字があることも。これは何なのでしょう?
医薬部外品とは?
- 医薬品と化粧品の中間。
- 医薬品ではないが、薬効が認められる成分は含んでいる。しかしその作用は医薬品に比べて緩やか。
- 予防効果をうたったり、人体に何らかの改善効果をもたらすものが含まれる。
表示指定成分とは、何らかの害が認められた物質となる
kaoのHPによりますと、表示指定成分とは次の成分になります。
「表示指定成分」は「医薬部外品(薬用化粧品)」に表示するように義務づけられています。 製造承認や許可が必要な分、過去にアレルギー反応や刺激などが報告されたことのある成分だけを表示することになっています。表示指定成分には現在約140種類が指定されています。
医薬部外品(薬用化粧品)の中には、自主的に全成分表示や有効成分の表示をしているものもあります。特定の成分に対してアレルギー等の皮膚トラブルのある方は、パッケージの表示を見れば製品を購入する段階でその成分による皮膚トラブルを避けることができますので、参考にしてください。
引用元:【「全成分表示」と「表示指定成分」!?一体何がどう違うの?】kao(2016年10月1日引用)
上記のkaoの文章を要約しますと、「過去に何らかの害があると認められた成分は表示していますから、購入者自身で成分を確認して頂き、使用なさるかどうかの判断になさって下さいね」といった内容になります。
そういった意味があるという事をご存知でしたか?医薬部外品の表示は、有効成分を表示しているわけではないのです。
そしてマタニティスクールや母親学級、産院などでも使い方を教えて下さる沐浴剤にも医薬部外品の商品はあるため、その表示指定成分が表示されています。赤ちゃんに、ましてや生まれたばかりの新生児に使っても大丈夫なのでしょうか?
医薬部外品と化粧品との表示の違いは?
医薬部外品の場合は前述のとおり、全成分のうち表示指定成分のみ表示すれば良いことになっています。ですから現段階でははっきりとした何らかの害が(国によって)認められておらず、表示指定成分に含まれていない成分については、表示がなされていません。そのため使われている全成分の確認ができないといったことが起きます。(kaoのHPで説明されているとおり、医薬部外品であっても自主的に全成分表示をなさっている会社もあります)
逆に、化粧品に分類される沐浴剤やおしりふきなどについては全成分表示となっており、表示指定成分を含む全ての成分が表示されています。そうしますと、どれが有害性が判明している成分なのかが医薬部外品と比べてわかりにくくはなっています。しかし「全成分表示」がなされていますのでより詳しく調べることができるという利点があります。
なお全成分が表示されているということは、購入者ご自身で使えるかどうかの判断をして下さいね、という意味合いが医薬部外品と比べて強くなっているということになります。
ではなぜ化粧品はそのようになったのでしょうか?
昔は化粧品も表示指定成分だけを表示していた
2001年4月までは、化粧品の成分表示については薬事法で定められた「表示指定成分」だけが記載されていました。ですが「表示指定成分」以外でも皮膚トラブルを起こすことがあると皮膚科専門医から指摘を受け、全成分表示の必要性が問われ、全成分表示に切り替わった、という経緯があります。そして化粧品に関しては、それまでの「表示指定成分」を「旧表示指定成分」と呼ぶようになりました。
なお商品には、使用して何らかの症状が出た場合には使用を中止するように、との注意書きがきちんとなされています。そして、何に反応したのかを特定し、次からは避けて下さいね、ということになるのです。
沐浴剤は気を付けていても赤ちゃんの口に入ってしまう
始めにご紹介しました動画にもありますように、赤ちゃんを裏返し背中を洗う際には、どうしても赤ちゃんの手が口元に来ることになります。そうしますと手に付いている成分は、多少なりとも口に入ることになります。
また、すすぎや上がり湯をしていませんから、沐浴剤の成分は赤ちゃんの肌に付いたままになります。
ですからなおさら、お母さんが成分に気を付ける必要が出てくるのです。
前置きが長くなりましたが、人気の沐浴剤の成分を実際に確認していきます。トップバッターは、沐浴剤と言えばこれ!と言われるくらい定番商品となっているスキナベーブです。
人気の定番商品、スキナベーブの成分を確認
親子2代に渡り使用される方もいるロングセラー商品、スキナベーブに表示してあります表示指定成分について調べていきます。どんな成分なのでしょうか?
【表示指定成分】
グアイアズレン・還元ラノリン、セタノール、パラベン、グルコン酸クロルヘキシジン、香料、トコフェロール(ビタミンE)
スキナベープの成分詳細
グアイアズレン
- 口内炎や皮膚炎などの抗炎症薬として古くから使われている。
- 植物由来成分になり効き目は緩やかで、副作用は非常に少なく、赤ちゃんのおむつかぶれや乳児湿疹にも処方されるアズノール軟膏の有効成分になる。(市販はされていません)
- まれにかゆみや、刺激を感じる方がいる。
還元ラノリン
- 羊毛に付着している油を精製したラノリンが原料。
- ラノリンより皮膚への浸透性・吸水性がよく、軟膏・保水剤・乳化剤などに使用されている。
- 日本医薬品添加剤協会によると、還元ラノリンを含有する軟膏を使用して、接触性皮膚炎を発症した症例の報告がある。
セタノール(セチルアルコール)
- パーム油などの植物油が原料。
- 乳化剤・界面活性剤・増粘剤・潤滑剤などに使用されている。
- 目に入ったとき:刺激
- 皮膚に触れたとき:刺激
- 飲み込んだとき:弱い毒性
- 吸入したとき:弱い毒性
引用元:【セタノール SDS】純正化学株式会社
引用元のSDS(製品安全データシート)とは、有害性を持つために、取り扱い時に注意が必要な化学物質を製造者から他の事業所に渡す際に出される書類になります。
逆に言いますと、SDSが出されている化学物質は何らかの有害性を持つということになります。
なおSDSは、赤ちゃんや子供の身の回り品についてご紹介している当サイトの各所に出てきます。
パラベン
- 石油由来の防腐剤。
- パラベンには、ブチルパラベン、プロピルパラベン、メチルパラベンなど種類があるが、種類によって皮膚刺激、目への強い刺激を持つ化学物質。また、環境ホルモン作用を持つとしてEUでは使用禁止されているパラベンもある。
環境ホルモンについては下記のページでご紹介しております。
>> 環境ホルモンから子供を守る!生殖能力だけでなく知能にも影響が
グルコン酸クロルヘキシジン
- 使用時に殺菌力を発揮するだけでなく、皮膚に残留して持続的な抗菌作用を発揮する。
- 発疹・蕁麻疹等の過敏症が報告されているだけでなく、日本においては1980年代に膀胱・腟・口腔などの粘膜や創傷部位に使用してアナフィラキシーショック(急激な血圧低下、呼吸困難、全身発赤等)が発現したとの報告が十数症例報告。
参照:【グルコン酸クロルヘキシジンとポビドンヨードの副作用について】ヨシダ製薬
香料
- 香料には石油由来と天然由来があるが、特に表示が無い場合は石油由来の化学物質になる。
- 近年香料を楽しむ方が増えているが、同時に、合成された香料によって頭痛・吐気・のどの痛み・喘息・アトピー性皮膚炎等になる方が増えてきており、問題となっている。
合成香料については下記のページにてご紹介しております。
>> 合成香料はアトピーや喘息、咳喘息、各種アレルギーの原因に
香料は呼吸器への刺激だけでは無いこと、そして赤ちゃんはつらさを泣くことでしか表現できない為、香料の害を知らない親にとっては、原因不明の夜泣き、ぐずりとなり、育児ノイローゼの間接的な原因ともなっています。
トコフェロール(ビタミンE)
- 食品添加物としても使用される酸化防止剤。
- トコフェロールにも種類があり、また、天然と合成との違いもあるが、表示指定成分となっているのは合成のdl-α-トコフェロールになる。
- セタノールと同様に、SDS(製品安全データシート)が出されている化学物質になる。
- 目に入ったとき:刺激
- 皮膚に触れたとき:刺激
- 飲み込んだとき:消化器官の刺激
- 吸入したとき:呼吸器官の刺激
引用元:【dl-α-トコフェロール SDS】純正化学株式会社
スキナベーブの表示指定成分は以上となります。
何らかの原因で炎症が起きた場合にそれを抑える成分や、洗浄成分となる界面活性剤、抗菌剤のほかに、最近ブームとなっている香料、そして液体で保存するには必要不可欠な防腐剤が入っていることがわかります。
それを有効成分と捉えるか、アレルギーの原因となる成分だから控えたいと思われるかは人それぞれですが、沐浴剤を使用している赤ちゃんの乳児湿疹がひどくなった原因が、よく言われる「沐浴剤の洗浄成分が足りなくて乳児湿疹になった」だけでは無さそうです。
では次に、同じく医薬部外品で、しっとりツルツルになると評判の沐浴剤(医薬部外品)、薬用ソフレベビーバスエッセンスに含まれている成分を確認していきます。
しっとりツルツルになると評判の「薬用ソフレ ベビーバスエッセンス」の成分を確認
薬用ソフレベビーバスエッセンスも医薬部外品になるのですが、こちらは自主的に全成分表示をなさっています。なお含まれる成分のうち、表示指定成分については赤色で表示しております。
【成分】
ピリドキシン塩酸塩・シメンー5-オール・流動パラフィン・濃グリセリン・白色ワセリン・POEセチルエーテル・ステアリン酸ソルビタン・茶エキス-1・カンゾウ抽出末・ホホバ油・ラベンダー油・天然ビタミンE・BG・グリシン・ラウロイルメチルタウリンNa・フェノキシエタノール・pH調整剤
ベビーバスエッセンスの成分詳細
ピリドキシン塩酸塩
- ビタミンB6。栄養強化剤として主に食品に添加される。
- 皮膚に触れると過敏症を起こすことがある。
引用元:SDS 米山薬品工業株式会社
シメンー5-オール(イソプロピルメチルフェノール)
- 表示指定成分となっている殺菌剤。
- ハンドソープ、制汗剤などに多用されている。
- 皮膚発疹・吹き出物、飲み下すと神経失調などを引き起こす、発がん性がある、などの情報もある。
流動パラフィン(ミネラルオイル)
- 油剤。閉寒剤。
- 石油を原料とする。
- ベビーオイル、食品添加物としても使用。
- 吸入すると有害
- 眼刺激
- 遺伝性疾患のおそれの疑い
- 臓器の障害のおそれ
- 長期にわたる、又は反復ばく露による臓器の障害
- 飲み込んで気道に侵入すると生命に危険のおそれ
引用元:SDS 純正化学株式会社
濃グリセリン
- 保湿成分。
- 通常のグリセリンよりも高濃度のグリセリン液(98%以上)になる。
- 原材料は植物性が主流のようだが、刺激を感じる方もいる。
白色ワセリン
- 保湿剤。
- 発赤、かゆみなどを訴える方もいる。
- 眼刺激
- 発がん性
- PATTYでは、精製度の高い物質の発がん 性は殆どまたは認められないの記載がある(PATTY(5th, 2001))。
- EU分類においては、「精製度の低 いもの(黄色、琥珀色、茶色ワセリン)は、工業用として使われ、発がん性の多環式芳香族を含むこと がある。」に基づき、Cat.2(区分1B相当)である(EU-Annex I(access on 9. 2008))。
- EU-発がん性カテゴリ1B; ヒトに対しておそらく発がん性がある物質
引用元:SDS 国産化学株式会社
OEセチルエーテル(ポリオキシエチレンセチルエーテル)
- 安定剤・界面活性剤・乳化剤。
- 飲み込むと有害のおそれ
引用元:SDS 日本サーファクタント工業株式会社
ステアリン酸ソルビタン
- 香料、乳化剤。
- 毒性については不明。安全性が高いとする情報もある。
茶エキス-1
- チャ葉エキスの部外品表示名称
チャ葉エキスについては下記のページ内でご紹介しております。
>> 赤ちゃんの手・口ふきの全成分を徹底解明!安全性に疑問符 内)チャ葉エキス
カンゾウ抽出末
- カンゾウ根エキスの部外品表示名称
- 酸化防止剤、抗炎性。
- 肌への毒性は特に無いが、サプリメントとしては注意が必要。
- カンゾウを大量に摂取すると、コルチゾールと呼ばれるホルモンや、プレドニゾンなどのステロイドに関連するホルモンの体内での値に影響を及ぼすことがあります。
- 一部の研究では、カンゾウは早期陣痛(早産)のリスクを上昇させる可能性が示唆されているため、妊婦は、カンゾウサプリメントの使用やカンゾウを食用で多量に摂取するのは避けるべきです。
ホホバ油
- メキシコの砂漠地帯で生息するホホバの趣旨から抽出した油。
- 毒性特に無し。
- 稀にアレルギーを持つ方がいる。
ラベンダー油
- 抗炎症、抗菌、日焼け防止、香料。
- ラベンダーの花茎から得られる油。
- 稀にアレルギーや刺激を感じる方がいる。
天然ビタミンE
- 保護剤、酸化防止剤、防腐剤、香料。
- 前述致しましたトコフェロールとは違い、植物から抽出される。
- 毒性特に無し。
BG(1,3‐ブチレングリコール・1.3-ブタンジオール)
- 保湿剤、防腐、殺菌。
- 表示指定成分となっているパラベンの代替品として使われだした。
- 軽度の皮膚刺激
- 眼刺激
引用元:SDS 米山薬品工業株式会社
グリシン
- 緩衝剤。血管拡張作用がある。
- 食品添加物としても使用されている。
- 毒性特に無し。
ラウロイルメチルタウリンNa(ココイルメチルタウリンNa)
- 界面活性剤。
- アミノ酸系シャンプー剤に利用が多い。
- 肌や体への刺激は少ないと言われている。
- 痒みの出る方がいる。
フェノキシエタノール
- 防腐剤
フェノキシエタノールに関しては下記のページ内でご紹介しております。
>> その歯磨き粉、子供の口に入れても大丈夫ですか?内)フェノキシエタノール
pH調整剤
- pHとは、アルカリ性と酸性の度合いを表す数値の事になり、その商品にあった性質を持つように調整するために使用される物質。
- 毒性は無いとされている。
比較的強い殺菌剤と肌を覆う保護剤が目立ちます。ツルツルしすぎるとの口コミがあるのはそのせいかもしれません。また、ミネラルオイルは数回石鹸を使い洗わないと取れない成分の為、皮膚の機能を落とすと心配する声があります。
次にピジョン ベビー沐浴料の成分を確認していきます。
赤ちゃん用品専門店でよく見かけるピジョン ベビー沐浴料の成分を確認
ピジョン ベビー沐浴料は赤ちゃん用品の専門店にいつも並んでいますし、同社のグッズが多いために親近感がありますから、つい手に取られる方も多いのではないでしょうか?
では成分を確認していきます。
【成分】
水・ミネラルオイル・BG・スクワラン・セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド・ステアレス-15・セテス-13・ステアリン酸ソルビタン・パルミチン酸ソルビタン・イソステアリン酸PEG-40グリセリル・オレス-20・セテアリルアルコール・オレンジ油・クエン酸・フェノキシエタノール・安息香酸Na
【前述しました成分】
- ミネラルオイル(=流動パラフィン)
- BG
- セテス-13(=POEセチルエーテル)
- フェノキシエタノール
ピジョン ベビー沐浴料の成分詳細
スクワラン
- 保湿剤。
- 深海鮫の肝油を原料とした動物性や、植物を原料とした植物性がある。
- スクワランの原料であるスクワレンは非常に酸化しやすいため、酸化しやすい物質を除く工程(精製)を行うが、製品によっては純度にばらつきがあり、純度が低い製品には刺激成分が多く含まれることになる。
- 刺激が少なく副作用が無いと言われているが、純度にだけは注意。
セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド
- 油剤、エモリエント剤。
- 石油を原料とした合成(疑似)セラミドとなり、天然セラミドと比べて非常に安価。
- 毒性は無いとされている。
ステアレス-15(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
- 合成界面活性剤。
- 飲み込むと有害
- 皮膚刺激
- 重篤な眼の損傷
- 水生生物に毒性
引用元:【エマルゲン 320P(ステアレス-13)SDS】花王株式会社
ステアリン酸ソルビタン(モノステアリン酸ソルビタン)
- 合成界面活性剤、香料。
- 低毒性、低刺激と言われるが、毒性を持つという情報もある。
パルミチン酸ソルビタン(モノパルミチン酸ソルビタン)
- 合成界面活性剤、乳化剤。
- SDS無し。また、毒性があるとの記述は見当たらなかった。
イソステアリン酸PEG-40グリセリル
- 合成界面活性剤、洗浄剤。
- 皮膚刺激が無く毒性が低いとも、逆に害があるとも言われている。
- SDS有
オレス-20(ポリオキシエチレンオレイルエーテル)
- 合成界面活性剤、洗浄剤。
- 吸入または経口摂取すると、有害である。
- 皮膚、粘膜に刺激作用があり、長期ばく露により不快感、吐き気、頭痛などの症状を起こすことがある。
引用元:【ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテルSDS】和光純薬工業株式会社
セテアリルアルコール(セトステアリルアルコール)
- 油剤、乳化安定剤。
- 旧表示指定成分。まれにアレルギーを起こす方がいる。
オレンジ油
- 殺菌作用、洗浄、皮脂分解、香料。
- 柑橘類の皮から得られる精油。
- オレンジ油にはリモネンが含まれるが、肌への刺激だけでなく、体内でもアレルギー反応を起こすことがある。
クエン酸
クエン酸については下記のページでご紹介しております。
>> 赤ちゃんのおしりふきに有害物質!顔や口、手を拭くのは厳禁 内)クエン酸
安息香酸Na
- 防腐剤。
- 旧表示指定成分。
- 目に刺激がある他、子供達への強い害が問題視されている。
詳しくは下記のページにてご紹介しております。
>> その歯磨き粉、子供の口に入れても大丈夫ですか?内) 安息香酸Na
ピジョン ベビー沐浴料の成分については以上です。こちらは、合成界面活性剤の種類と、害があるとする成分が多いのが特徴でしょうか?
では次にベビーマドンナ沐浴剤の成分を確認していきます。
天然成分配合のベビーマドンナ沐浴剤の成分を確認
ベビーマドンナ沐浴剤は天然成分が配合されており、肌にやさしいイメージがあります。では実際にどのような成分が使われているのかを確認していきます。
【成分】水・ミネラルオイル・セテス-13・ステアレス-15・セテアリルアルコール・ステアリン酸ソルビタン・イソステアリン酸ソルビタン・天然馬油・グリチルリチン酸2K・天然ビワ葉エキス・天然モモ葉エキス・パルマローザ油・ローズ系の香り・BG・フェノキシエタノール・安息香酸Na
【前述しました成分】
- ミネラルオイル(=流動パラフィン)
- セテス-13(=POEセチルエーテル)
- ステアレス-15
- セテアリルアルコール
- ステアリン酸ソルビタン
- ローズ系の香り(=香料)
- BG
- フェノキシエタノール
- 安息香酸Na
ベビーマドンナ沐浴剤の成分詳細
イソステアリン酸ソルビタン(モノイソステアリン酸ソルビタン)
- 合成界面活性剤、乳化剤。
- SDSには有害性の記述無し。
天然馬油
- 馬のたてがみや腹の脂肪などから得られる。
- かぶれやアレルギー反応が出ることがある。
- 動物性油脂は腐りやすい
グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)
- 香味料、消炎作用。
- 眼、皮膚、呼吸器官、消化器官に刺激の可能性
引用元:【グリチルリチン酸ジカリウム SDS】純正化学株式会社
天然ビワ葉エキス
- 収斂、抗菌、抗炎症。
- アレルギーが出るとの情報は見当たらなかったが、全く無いとは言えない。
天然モモ葉エキス
モモ葉エキスについては下記のページにてご紹介しております。
>> 赤ちゃんの手・口ふきの全成分を徹底解明!安全性に疑問符 内)モモ葉エキス
パルマローザ油
- 抗菌、消炎、収斂。
- パルマローザというイネ科の植物の精油。イネ科アレルギーの方は注意。
天然成分が配合されているために価格が高くなっていますが、基本的にピジョン 沐浴料と成分がよく似ています。なお成分は配合量の多い順に記載されているのですが、その点から見ても成分がよく似ているように思います。
赤ちゃんにやさしい沐浴剤は無いの?
沐浴剤を使用して乳児湿疹や脂漏性湿疹になったという赤ちゃんの中には、石鹸を使うようにしたり、お湯だけで洗うようにしたら治った、と言われるお母さんが多くおられます。そして私の子供もそうでした。
ですが、新米ママやパパにとっては石鹸を使うのにどうしても不安がある、という方もおられるでしょう。その場合は、下のママプレマですと、赤ちゃんだけでなく、成人の乾燥やかゆみを持つ方にも良いと聞いています。
【成分】
炭酸水素Na、炭酸Na、亜硫酸Na、セリン、リシン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、イソロイシン、グリシン、グルタミン酸、シスチン、チロシン、トリプトファン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、プロリン、メチオニン、ロイシン
ただこちらの商品は残念ながら私は使用したことは無く、さらに私の子供はもう大きくて試すことはできませんから、絶対に大丈夫、とは言えません。
しかしながら液体の商品では無いため、保存用の防腐剤が含まれない分、安全だとは言えます。逆に言いますと、どの商品であっても、液体で保存する商品には保存用の防腐剤が必要となります。そしてそれは赤ちゃんの為の成分では無いだけでなく、どうしても害のある成分となってしまいます。
最近では泡で出るベビーソープもありますが、こちらも同様です。固形石鹸の代わりにご使用になられる方も増えていますが私はお勧めしません。特に除菌効果を謳った商品は赤ちゃんや子供、妊婦には適さないでしょう。
2016年9月に環境ホルモン作用を持つ抗菌剤が米国で禁止され、一部の日本メーカーもそれに対応し成分を変更したのは記憶に新しいことと思いますが、害はそれだけではありません。
抗菌剤については下記のページにて
>> 喘息が治る、体が楽になる掃除機の選び方・抗菌剤を避ける
環境ホルモンについては下記のページにてご紹介しております。
>> 環境ホルモンから子供を守る!生殖能力だけでなく知能にも影響が
胎児、乳幼児期に何を食べ、何を使ったかは次世代にも影響が出る
乳児湿疹や脂漏性湿疹の対策をどうするか、については、母親にとっては今すぐどうにかしてあげたい重要な問題となりますが、胎児から幼児期までにどのような物を食べ、使ってきたか、そのたった数年の事がその後の長い人生と、次の世代にまで大きな影響を与えると警告が出されていますから、こちらも重要視するようになさって下さい。
生まれたばかりの新生児に使用される日用品には他に、おしりふき、手口ふき、保湿剤など様々な物があります。そしてそれらには必ず成分表示がなされていますので、お母さんご自身で必ず確かめるようになさって下さい。
そしてご自身で納得のいく商品を選ばれた時、きっと夜泣きやぐずつきなど、昼も夜も関係なく赤ちゃんのお世話をするお母さんにとって大きなストレスとなることは減るでしょう。
食べ物と日用品(環境)をセットで赤ちゃんにあわせて安全なものになさった場合は、夜泣きやぐずつきは無くなります。逆に言いますと、それらがあるうちはまだ体調不良の原因があるのだと考えて下さい。
論より証拠!赤ちゃんの様子で安全かどうかを見極める
皮膚から成分を吸収し体に害を与える経皮毒はある、とする意見や、成分は皮膚でブロックしているから体には何ら影響はない、とする意見があります。
しかし私が自身の子や、他の方の幾人もの赤ちゃんを見てきた結果から言いますと、お母さんや赤ちゃんに使用した物は、母乳や体に何らかの影響が出ます。
そして少しでも害があるものを使用した場合は、ぐずりや夜泣き、便秘、発熱、湿疹、食物アレルギー等の様々な症状に悩まされることになりました。
お子さんが生まれて間もないこの時期、連日睡眠時間も取れずに大変だとは思いますが、一時の手軽さでなく、赤ちゃんにとって安全かどうかを基準に商品を選ぶことで、赤ちゃんはぐずることなく眠ってくれるようになります。
そうしますとご自身の時間を僅かでも取ることができるようになるのです。そしてその時間は体を休めて下さい。
しかしくどいようですが、それは赤ちゃんを健康な状態で過ごさせることができるかどうか、にかかっています。健康であれば夜泣きはしませんし、ぐずりません。
赤ちゃんを守れるのはお母さんです。頑張ってくださいね。
<関連カテゴリー>
>> 赤ちゃんの様子から健康状態を知りましょう
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