赤ちゃんがいたり、ご家族にアトピー、喘息、化学物質過敏症の方がおられる場合は、台所には浄水器、お風呂には浄水器または塩素の中和、シャワーは塩素除去などの対策をとっておられる方が多いと思います。
では、入浴とシャワーでは塩素の暴露量が違う、ということをご存知でしょうか?
入浴やシャワー時に浴室に充満する湯気。この中に気化した塩素が含まれています。
そしてシャワーを浴びるさい、水は玉状になって私たちの体に降り注ぐのですが、シャワーヘッドから小さな玉状になって出てくる水は、空気に触れる表面積が増しています。
そのためお湯を湯船にただ溜めるよりも圧倒的に塩素が気化する量が多くなるのです。
また気化しているため、呼吸と皮膚より瞬く間に吸収され、すぐさま血中に取り込まれ体中をめぐることになる残留塩素の毒性は、塩素が含まれた水道水を飲むより100倍も大きくなる、とも言われています。
塩素の毒性についてはこちらをご覧ください。
>> お風呂の塩素対策|ローズヒップで傷跡が治った!
大人でさえ呼吸器や心臓、各臓器に負担がかかると言われているのですから、赤ちゃんや小さいお子様がおられたり、すでに喘息やアトピー、化学物質過敏症の症状が出ているご家族がおられ、まだ何も対策はしていないわ、という方がおられましたら、必ず対策を取ってあげてください。
水道水から受ける影響はかなり大きいそうで、塩素対策をすることで体調が回復した、という方もおられるようです。
ただ、ご家族の方が浴室で合成界面活性剤や合成香料を含むシャンプーやリンス、ボディソープなどを使っている場合は、とても塩素対策だけでは体調は良くなりませんので、協力をして頂くことが必須となります。
対策はどうすれば良いの?
一番良いのはセントラル浄水器(屋内に水道を引き込む途中に設置する浄水器)の設置なのですが、なかなかそうもいきません。
そこで、今ではシャワーヘッドにも塩素対策を施した商品がたくさん出ています。その中からお子様やご自身に合ったものを選んで頂ければ、と思います。
ただ、シャワーヘッドだけでの対策では100%の除去は難しいのも現状です。
またお住いの地域によって残留塩素濃度は違いますし、家族構成も違います。さらにお子様の症状にもよりますが、効果のある期間は各商品の説明にある半分、またはそれ以下だと思ってください。
ですので、お湯のにおいや、お子様の状態を確認しながら「母の勘」で交換をしていくのも良いと思いますし、実際にどれくらいの数値で症状が出てくるのか、試験薬を使って数値を調べてみるのも良いかと思います。
なおしつこいようですが、湯気には本当に十分、気を付けるようにしてください。
湯船にお湯を入れるときには蓋をせず、浴室のドアを開け、浴室内に湯気が溜まらない工夫が必要です。
なお、我が家では東レのトレシャワーを使ってシャワーの塩素対策をしています。
こちらを使い始めた当時、化学物質過敏症の方で何人か使えるという方がおられましたので購入し、問題がありませんでしたのでそのまま継続して使っています。
ろ材は活性炭です。使い始めに活性炭のにおいがするのですが、しばらく我慢?して使えば気にならなくなります。
と、子供が3歳くらいの時に言っていました。私もにおいは少し気になりましたが、私より子供の方が繊細な為か、より気になったようです。
そしてこちらの商品は、カートリッジが安価なため助かってもいます。
商品はシンプルなものを選ぶ
一度アスコルビン酸を使って塩素除去をするシャワーヘッドを親から貰ったことがあります。
それは1万以上もする商品だったのですが、余計なにおいが付いており、使うことはできず親に返品することとなりました。
余計な機能や付加価値は必要ないどころか、逆に無い方が良いこともあります。商品を選ぶ際には、食べ物と同様、シンプルなものを選ぶことが良いようです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ご家族にとって入浴が楽しい時間になりますように。
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