化学物質の影響が少ない辞典とは?化学物質過敏症の学校生活
学校に行けば必ず必要となってくる辞典。
普通辞典は使いやすさなどを基準に選ぶものだと思うのですが、化学物質過敏症(CS)患者の場合には、体調が悪くならない(なりにくい)ことが基準となります。
ただ、本人が臭いの少ない辞典をにおいを嗅ぎ確かめながら選ぶことも、逆に化学物質過敏症(CS)患者で無いご両親が選ぶこともそれぞれリスクが生じます。
そこで診断は受けていませんが、化学物質に過敏な親である私が子供のために選んだ辞典をご紹介します。
なお、まだ子供は小学生ですので、ご紹介できますのは現時点で持っております国語、漢字辞典のみとなりますことをご了承ください。
親御さんの気苦労を少しでも減らすことが出来れば幸いです。
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臭いの少ない辞典の表紙は紙でした
まず、小学校に入る前に購入しました辞典からご紹介します。
※ご紹介する辞典は全くの無臭&無害ではありませんので、ご注意願います。また、お子さんのレベルによっては使用できないことがあると思います。あくまでも私の子供が使用してもすぐ(~数日)に神経に影響の出ないレベルの商品になります。
初めての漢字辞典
初めて子供に買った辞典です。たしか、6才になる頃に購入したと思います。
なおこの時は書店で私が製品の臭いを確認し、その後インターネットで購入しました。
小学館 学習漢字新辞典 はじめての漢字辞典
中はカラー印刷になっていますが、私の子供の神経に影響は出ませんでした。また、表紙は紙になります。
そして使用感ですが、絵を使って説明がしてあったり、書き順も大きく載っており、子供には使い勝手の良い辞典のようでした。
しかし小学校に入りますと、この辞典では例文が少なく、調べたい字が無いことが多くあり、本格的な辞典を購入することになりました。
臭いがひどかった辞典
私が初めて子供用に購入した本格的な漢字辞典は下の物でした。しかし、においを嗅いで確かめることが私自身苦痛だったために、インターネットで使いやすさだけを検討、購入し、見事に失敗しました。
光村教育図書 小学新漢字辞典
この漢字辞典はビニールの表紙が付いており、また、中のインクもかなりの臭いを放っており、とても使える物ではありませんでした。
一応、購入から7か月程外でページを順にめくりながら干してみましたが、すぐには使えるレベルにはならず、結局自宅内に入れましたのが、購入から1年経過した後でした。
唯一使えた辞典
実際に使用可能かどうかの判断は、書店で実物で確かめないとできないと実感し、私が確認して選んだ辞典になります。(購入はインターネットになります)
三省堂 例解小学国語辞典・漢字辞典
こちらは唯一強い刺激臭を感じなかった漢字辞典になり、他の辞典との違いは、表紙が紙であることです。
全く臭いが無いかと言えば、そうではありませんが、中身は暫く外で干すだけで使えました。しかし、箱は厚紙の独特の臭いが1年経っても取れません。(第6版の場合)
なお、私が購入しましたのはワイド版になります。辞典には多くの字が詰め込まれています。大きい方が文字のサイズも大きくなりますから見やすく、使い勝手が良いと思います。
辞典購入時のまとめ
私の子供が使えた辞典の特徴は、表紙がビニールではなく、紙製でした。表紙が紙であればビニール表紙よりも、表紙からの影響は少ないと思います。
ただ、同じ商品であってもその時々により材料や成分が変更されることもある、と予想されます。できれば一度書店に足を運んで頂き、確認をなさって頂くのがベストかと思います。
ただ、化学物質過敏症(CS)になりますと、本屋は入りづらい場所の一つになります。
原因の一つは、インクや表紙などからの揮発性有機化合物(VOC)になります。そこに他のお客様由来のVOCもプラスされ、息もしづらい、というのが本音でしょうか。そして販売されている書籍にもそれらの様々な成分が付着し、染みついています。
ですから、書店で確認をなさるのは親御さんが行うのが良いかと思います。ただ、他の臭いで嗅覚が麻痺してしてしまう前に終わらせませんと、実際に手元に来た時に使えない商品だった、という結果となる可能性がありますから、その点は気を付けて下さい。
そして一番重要な事は、書籍は書店で購入しないことになります。それは前述しました通り、他の商品や、他のお客様由来のVOCが、店舗内の全ての商品に付着しているためです。
ですから私はインターネットを利用しています。出版後年数が経っている商品を購入しない限りは他の成分移りは少ないと思います。
”児童用”には気を付ける
多くの表紙が破れにくいビニール素材が多用される辞典からは非常に強い揮発性有機化合物(VOC)の臭いがします。
そしてその刺激性は、間違いなく神経に何らかの影響を及ぼし、学業の妨げとなるレベルと推測されます。
授業でどうしても必要なために誰もが購入できる金額で作らざる得ないという事情もあるのでしょうが、教科書と同様、好ましくないレベルにあります。
子供にとって必然性のあるもの。これが一番子供の健康に影響が出るものだというのはいかがなものかと思いますが、世の中を見ていますとそういったものが多くを占めているように見えます。(特に教材)
ですから、化学物質過敏症(CS)のお子さんを持つ親御さんは、大変でしょうが、児童用に目を光らせていてください。
なお私が子供に選びました国語辞典ですが、第5版、第6版と持っております。
これは学校の授業で辞典の使い方を学ぶために、学校用の辞典を必要としたためです。辞典の習い方を学べば家でも必要であろうと、学校用にもう一冊買い足しました。(学校に一度持っていきますと自宅には入られないレベルとなりますから)
そこで不思議なのですが、第5版のカバーは購入当初からそんなに臭いは気にならないのですが、第6版は1年以上経過した現在でも臭いが気になります。成分が違うのでしょうか?
なお、どんなものでもそうですが、購入は早めになさり臭いを飛ばす時間を取られるのが良いと思います。また、カバーが大丈夫かどうかは(本体もですが)、お子さんに軽く確認して貰うようにして下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
お子さんが学校生活を楽しむことができますように。
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