小学校で一括購入される学用品には、化学物質過敏症の子供だけでなく、そうでない子供達も気分が悪くなったり、頭痛を起こしたりする品が多くあります。
その中でも、カッターマットと粘土板が裏表に貼り合わせてある工作版からは、大変強いにおいがし、外干しを行っても使えるレベルにはなりませんでした。
(後述致しますが、大人でも気分を悪くするレベルです)
こちらのページでは、我が家でも使えたカッティングマット(カッターマット)をご紹介致します。
小学校の工作だけでなく、ハンドメイドで学校へ持って行く袋を作る時などにもとても便利ですよ。
私が商品の選定をする時には、Amazonや楽天市場のレビューを参考にさせて頂いています。そして、においが無いと書き込みのあった商品、プラスのカッティングマットを2014年に購入しました。
※購入から3年半経っていますので使用感があります。
このプラスのカッティングマットは、小学校で購入された商品とは違い、におい(揮発)をほとんど感じませんでした。そして暫く外に置いておけば屋内に入れて使うこともできました。
においが無い=体に害が無い、というわけではありませんが、少なくとも私の子供が通っている小学校で購入された工作版よりははるかに体への影響は少なそうです。
なお画像のカッティングマットは、私がニット生地を裁断する時に使っているものですからA2サイズと大きいのですが、小学校に持って行くのはA4サイズになると思います。
そして工作版の裏にあります粘土板の代用品は、下敷きで十分です。柄の無いシンプルな、厚みのある柔らかくない(可塑剤の少ない)商品を、においを確認されて購入されると良いと思います。
ですが・・・ご自身のお子さんに、においの少ないカッティングマットを用意し、これで全て良し、とはなりません。
使用時には換気を十分に行って頂くことが必要
私の子供が通う小学校で一括購入された工作版は下の商品になるのですが、屋外に4年半放置していてもなお刺激臭を感じることができます。
なお私自身で実際に臭気確認をしたわけではありませんが、別の商品で、大人でも「気分が悪くなる」「5メートル離れても強く感じる」「目にしみる」「使えない」と言ったレビューを見ることができました。
きっと、小学校で一括購入された工作版と似たような状態なのだろうと思います。
とりあえず小学校で使われる学用品への関心が少ない方のお子さんであっても、何らかの影響は間違いなく受けますし、「5メートル離れても強く感じる」においがする物を、窓開け換気もせずに教室で一斉に使われますと、間違いなく化学物質過敏症の子供は体調を崩します。
また、増加し続ける発達障害の子供たちや、グレーゾーンの子供たちも、化学物質過敏症の子供と同じように化学物質の影響を強く受けます。(出方が個体によって違うだけです)
プラスチック製品からのにおいについては下記のページでご紹介しております。
>> 靴に有害物質!臭い・材料を気にせず子供に履かせて大丈夫?
ですから、子供達を守るために換気を十分に行って頂けるよう、また、お子さんの席について配慮して頂けるよう、担任の先生にお願いしておかれると良いと思います。
なお本来は、子供たちが健康被害を受けない、安全な商品の購入を希望するところですが、質の良い商品は、安価な材料を使った商品に比べてどうしても価格が上がります。
そして、現在学用品の購入代金については、各家庭で負担することとなっていますので、全ての学用品を子供たちの健康を損なわない商品に切り替えることは困難です。
これからの日本を支える子供たちを健康に育てることにこそ税金を回すべきだ、と私個人は思うのですが・・・。
まずはご自身のお子さんを守ってあげて下さい。そしてできることならば、なぜ使えないのかを学校側に説明し、先生方に、学用品の質について考えるきっかけを作って下さい。
(同じクラスの子供たちも「くさい」と騒ぐ学用品はいくつもありますので、何か考えてくれるかもしれません)
全ての子供たちが健康に育つ環境を作ることは、あなたのお子さんにとって、大きなプラスとなります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。あなたのお子様にとって、学校が楽しい場所でありますように。
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