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安全性に配慮された紙粘土 化学物質過敏症の学校生活

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安全性に配慮された紙粘土 化学物質過敏症の学校生活

安全性に配慮された紙粘土

小学校の授業では、紙粘土も頻繁に使用します。

 

ですがご存知でしょうか?

 

現在では紙粘土の代用品として、樹脂粘土(軽量粘土)が使用されていることを。

 

そしてその樹脂粘土からは強い刺激臭がし、普通に暮らしている子供たちでさえも、「くさい、くさい」と言いながら授業で使っていることを。

 

そのような樹脂粘土は、とてもではありませんが化学物質過敏症(CS)の子供には使えません。(本来、他の子供たちであっても使わせてはいけません

 

そこでこちらのページでは、私の子供が使えた紙粘土をご紹介します。あなたのお子さんにも使えますと幸いです。


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食品添加物に使用される保存料を使用した紙粘土

私が子供の為に用意した紙粘土は、中部電磁器工業(株)のホワイトクレーエコになります。

 

 

ホワイトクレーエコの材料

 

ホワイトクレーエコの材料を中部電磁器工業に問い合わせた結果は以下のとおりです。

  • 重炭酸カルシウム
  • 再生パルプ
  • ベントナイト
  • 食品添加用の保存料 0.1~0.2%程度 (有機還状化合物の複合剤)

 

なお保存料に関しては、「有機還状化合物」ではなく、具体的な物質名を教えて欲しいと再度問い合わせましたが、企業秘密、とのことで教えては頂けませんでした。

 

ただ、元が食品添加物であり、また含有量が少ないため(0.1~0.2%)、問題は無いと考えています、という返答でした。

 

含有量が多いとどうなるのか気にはなりますが、他の一般的な防カビ剤や保存料が使われている紙粘土よりは安全性が高いのではないかと思います。

 

ホワイトクレーエコのにおいは?体調は悪くならない?

 

材料に再生パルプを使用していることからも、においはあります。

 

 

再生紙に関しては下記のページにてご紹介しております。
>> 購入先が最も重要!化学物質過敏症(CS)のトイレットペーパー選び

 

 

ただ、刺激臭ではなく、強いにおいでもありません。実際子供は気にせずに使っていましたので、化学物質過敏症(CS)の方でも軽い方であれば気ならないレベルかもしれません。

 

また、私の子供は、ですが、数十分ホワイトクレーエコを使う程度では体調に変化はありませんでしたし、手に湿疹やアトピー症状が出ることもありませんでした。

 

ですので、毎日子供に長時間使用させない限りは、ある一定の安全性は保てるのではないかと思います。

 

ホワイトクレーエコの使いごこち

 

ホワイトクレーエコは、今では一般的に教材として使用されている樹脂製の軽量粘土と違い、重量があります。(商品1個で1㎏)

 

ですが、柔らかく、形も作りやすいので使い心地は良かった、と子供が言っていました。

 

また、瓶に粘土を付けて作品を作る場合でも問題はありませんでした。

 

ホワイトクレーエコの乾燥時間

 

樹脂製の軽量粘土の場合、保湿剤には揮発性の化学物質を使い、乾燥時間を短くしています。(水も材料として使っていますが、含有量は非常に少ないです)

 

ですがホワイトクレーエコの保湿には水が使われていますから、簡単には乾きません。

 

確か子供に聞いた話では、樹脂製の軽量粘土の場合、翌日の朝には硬化していましたが、ホワイトクレーエコの乾燥には丸2日程かかったようです。

 

厚みがどれほどの作品を作ったかによりますが、授業の日程に差し障るといけませんから、乾燥時間が長くかかるということを、予め先生に伝えておくと良いと思います。

 

ホワイトクレーエコへの着色は?

 

安全性に配慮された紙粘土 化学物質過敏症の学校生活

↑これが何なのかは聞かないで下さい(;'∀') 単なる着色見本です

 

ホワイトクレーエコにも問題なく着色できます。

 

そして上の画像の作品は、テスト購入したホワイトクレーエコで、子供が小学校2年生?の時に作った物です。撮影時には丸3年近く経っていますが、問題なく色が残っています。

 

ちなみに絵の具は、シュットクマー 水彩絵の具 13色 缶入 ST46102を使っています。

 

シュトックマーの絵の具については、一般の方向けの下記のページでご紹介しております。
>> 絵の具でアトピー・喘息に|子供の体が危ない!

 

色粘土を使用した作品作りの工夫

 

小学校の授業では、樹脂粘土に絵の具を練り込んで色粘土を作り、その色粘土で作品を作ることもありました。

 

ですが、当然防腐剤入りの絵の具を手に着けることはできません。

 

そこで、色粘土を授業で使う当日の朝、自宅で天然の食用色素を粘土に練り込み、色粘土を作って持たせました。

 

天然色素は長期間の保存には向きませんが、他のお子さんと同様に、色の付いた粘土で楽しく作品作りができましたよ。(※天然色素は、だんだん色が抜け、薄くなってきます)

 

なお、他のお子さんたちが使わせられている軽量の樹脂粘土からは、大量に化学物質が揮発しています。換気を十分に行って頂くこと、席を窓際にもってきて頂き、新鮮な空気を吸えるようにすることは、体調を崩さない為にとても重要なことになります。

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

あなたのお子さんが、毎日楽しく授業を受けられますように。

 

 

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