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においが落ち、影響の少ないお弁当箱は?化学物質過敏症の学校生活

においが落ち、影響の少ないお弁当箱は?化学物質過敏症の学校生活

 

においが落ち、影響の少ないお弁当箱は?化学物質過敏症の学校生活

CSのお弁当箱

化学物質過敏症やアトピー性皮膚炎・食物アレルギーを持つ子供が保育園や学校に通う際、症状を悪化させない方法の一つとしてお弁当を持たせる必要が出てくることがあります。

 

しかし親御さんご自身に、お子さんと同じレベルの症状が無い場合、お弁当の中身は気にされてもお弁当箱には注意が向けられないことがあります。

 

保育園や学校には、化学物質過敏症(CS)や、アトピー性皮膚炎・食物アレルギー等の各種アレルギー症状を悪化させる合成香料・合板・インク等の様々な揮発性有機化合物(VOC)が、国が定めた暫定値を超えてかなり高濃度に存在します。

 

そうしますと、お弁当箱にも当然それらの物質が付着しますから、持ち帰ったお弁当箱でご自宅の空気を汚染することになりますし、お弁当箱そのものに染みついてしまい、せっかくのお弁当(食事)を汚染する場合がありますから注意が必要です。

 

食物アレルギーと空気との関係については下記のページにてご紹介しております。
>> 食物アレルギーの本当の原因は?医師が認めたがらない改善方法

 

 

こちらのページでは、我が家で使っているお弁当箱をご紹介致します。

 

お子さんの症状が少しでも良くなるお手伝いになれば幸いです。


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においを落とせることを前提としたお弁当箱選び

香料を避ける

お弁当箱と言えば、随分前からプラスチック製が主流となっています。また、子供が気に入る色とりどりの可愛いキャラクターが入ったお弁当箱もやはりプラスチック製になります。

 

ですが柔軟剤やシャンプーなどの日用品に使用される合成香料や、様々な製品から揮発している化学物質=揮発性有機化合物(VOC)がプラスチックに付きますと、そう簡単には取れません。(合成洗剤も取れませんが)

 

せっかく農薬や化学肥料が使われていないオーガニックの食材を使い、食品添加物を使わないお弁当を手作りしてあげても、お弁当箱がVOCに汚染されていてはお弁当箱を持たせている効果が減少してしまいます。これは是非避けたいですよね。

 

そこで私は、それらの化学物質が確実に落とせることを前提にお弁当箱を選びました。

 

プラスチック製品だけでなく曲げわっぱなどの自然素材で作られたお弁当箱も、保育園や学校などの屋内に持ち込めば素材の中に成分が入り込み、高度に汚染されますので除外。

 

そして漆塗りのお弁当箱も視野に入れてみましたが、価格が非常に高く、使えなかった時のショックが大きく試しませんでした。

 

なおアルミに関しては下記のページにてご紹介しております。
>> 【アルミ鍋の危険性】離乳食に使用不可!赤ちゃんに深刻なダメージ

 

給食を食べないことは、アルミ鍋からの害を受けないことにも繋がります。

 

 

その消去法の中で選びましたのが、新潟県燕市の工房アイザワさんが作られているステンレス製のお弁当箱になります。

 

化学物質過敏症から見る工房アイザワのランチボックスの使い心地

 

工房アイザワランチボックス

 

こちらのお弁当箱は、角型の小(1段)×2です。子供が保育園に通い出した時に持たせた物で、使い始めてから約6年経過しています。

 

頑丈ですし、約6年の間にお弁当を食べて具合が悪くなったとは聞いたことがありませんので、こちらで良しとしています。

 

ちなみに本体と蓋はステンレスですから、においは洗えば落ちます。そしてパッキンに付いたVOCと言いますと、洗ってしまえば(私にとっては)ほぼ気にならないレベルになります。
(蓋の内部がプラスチックの水筒の方がはるかに臭いにおいが残ります。)

 

しかしこのステンレスも体に無害か?と言われますと、残念ながら無害では無いでしょう。本当に苦しいところです。

 

ですから保育園や学校ではなく、屋外でのピクニックや、VOC濃度がとても低い室内でしたら自然素材のお弁当箱が一番だと思います。

 

なお私がそういう場所にお弁当を持って行くときや、お弁当箱を購入する前には、自宅で使っているIWAKIのガラス製の保存容器をお弁当箱代わりに使っていました。

 

汁物を入れなければ良いですし、親が持っていれば割らすことも無いですしね。

 

好きな柄のプラスチック製のお弁当箱を欲しがる場合の対処法

 

工房アイザワさんのお弁当箱はとてもシンプルです。逆に言いますと、可愛くはありません。

 

お弁当を持って行くことはわかってくれたけれども、こんなのは嫌!好きな柄のお弁当箱がどうしても欲しい!と言われた場合どうするか?

 

その場合は、保育園や学校から持ち帰った、または着ていた服のにおいをお子さんに確認して貰えば良いと思います。

 

そして、そのにおいを付けたお弁当を食べることで、化学物質過敏症もアトピー性皮膚炎も食物アレルギーも、悪化はしても改善はしないこと、良くなれば出来ることが増えてくることなどを、どんなにお子さんが小さくても丁寧に説明してあげて下さい。

 

食事から受ける負担を減らすことで、有害物質を受け入れる部分に少し空きができます。そのためにお弁当を持たせるのです。

 

 

なお工房アイザワのランチボックスのサイズ選びについては下記のページにてご紹介しております。ご一読頂けますと幸いです。
>> 工房アイザワのランチボックスレビュー 子供にベストなサイズは?

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。お子さんが少しでも元気に毎日を過ごせますように。


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