TOP

母乳育児・離乳食の調味料選び ~味噌

母乳育児・離乳食の調味料選び~味噌

 

母乳育児・離乳食の調味料選び ~味噌

杉樽で熟成させた味噌

味噌も母乳育児・離乳食の調味料選び~醤油のページでご紹介したように、油を搾って残った脱脂加工大豆を使用しています。

 

その脱脂加工大豆は、非常に安価な材料なのですが、大豆の風味は無くしています。ですから、脱脂加工大豆を使用して作られる味噌は、”本来の味噌”に近づける工夫が必要となります。

 

その安価な商品を提供するための工夫により、本来必要でない添加物を使用し、発酵食品としての価値を失った商品が店頭に並ぶこととなりました。

 

どの商品にも言えることですが、その安価な商品を提供するための工夫アトピー・喘息・化学物質過敏症など様々な現代病の原因の一つとなっています。

 

関連記事
>> 酒精添加の醤油や味噌は質に問題が|アトピー、喘息の原因にも

 

 

今、醤油や味噌を食べると、アトピー症状や、アレルギー反応を起こす子供が増えてきています。

 

私の子供もそうでした。

 

しかし、食べられる商品を探していきますと、共通点が見えてきました。

 

こちらのページでは、私の子供が食べられた味噌を紹介しています。
味噌が使えないのはとても大変です。参考になれば幸いです。


スポンサーリンク

材料だけでなく、製造工程の確認が必要

味噌も醤油と同じく、本物を探すのは容易なことではありません。

 

本来、味噌によく使われる原材料は、大豆、米、食塩、こうじ菌が主になるかと思います。ただ、味噌も醤油と同じで、材料だけでは我が家に合うものがなかなか見つからず本当に苦労しました。

 

杉樽で熟成されたかどうかがポイント

 

化学物質過敏症状態の私子供に、何の反応もなく食べられる味噌、醤油には共通点があります。

 

それは、製造工程がポイントのようです。

 

いくら有機大豆、有機米、天日塩を使っています、とラベルに記載されていても、実際に食べてみますと、湿疹やかゆみが出たり、母乳育児中には乳腺が詰まったりもしました。

 

そして、近所にある無農薬野菜を作っておられる農家さんの手作り味噌もダメでした。子供が反応しない味噌と醤油の共通点、それは、杉樽で熟成された商品だったのです。

 

決して杉樽をポイントに味噌や醤油を選んだわけではありません。利用してみて大丈夫だったのが、のちに調べてみますと、杉樽で熟成された商品だったのです。

 

MOAの米こうじ味噌

 

MOAの米こうじ味噌

 

私が平成20年頃から頂いてきお味噌は、MOA(グリーンマーケット)で販売していた「米こうじ味噌」です。

 

原料は、米・大豆・塩・こうじ菌となり、杉樽を使った、昔ながらの天然醸造の味噌でした。米の率が高いのか白っぽく、風味はよく、まろやかな味がし、ほんの少しの量で甘みのあるしっかりとしたお味噌汁ができ、とても気に入っていました。

 

ですが平成29年3月にその商品は取り扱い終了になり、現在は、京都府亀岡市にある(有)片山商店さんが、MOAの自然農法米と自然農法大豆を使用し、木樽で熟成し作られた「京丹仕込み米こうじ味噌」を頂いています。

 

こちらは以前のお味噌と比べて豆の量が多いようで赤っぽい色をしており、甘みは薄くなり、塩味が若干強くなったように感じますが、とても美味しいお味噌です。

 

またお味噌ジプシーをしなければならないのかとゾッとしていましたが、アトピー症状は出ておらずホッとしています。

 

なおこちらの商品は、MOAのお店、グリーンマーケット(実店舗検索)か、グリーンマーケット(オンラインショップ)でしか購入できないようです。

 

・・・ちなみに、あるはずの店舗が店舗検索に載っていませんので、もし、試してみようと思うけれどもお店が近くに無いわ、という方がおられましたら、一度本社に聞いてみられると良いかもしれません。

 

MOAは宗教関係のお店ですが、店舗では勧誘していません。ただのお店です。

 

ただし、私は生産者から直接お米を頂いているので、そちらで勧誘されたことはあります。生産者に直接お会いになる時には相手によりますが、勧誘されることもありますので、興味が無い場合は強い意志を持って興味が無いことを伝えて下さい。

 

カクトウ醸造豆みそ

 

そして私がおすすめする豆味噌は、醤油と同じく「カクトウ醸造さんの豆みそ」になります。

 

 

こちらは米の入った味噌と違い、出汁はしっかりと取られた方がおいしいと思います。

きちんと醸造された味噌は出汁を取らなくてもおいしい

以前、地区の行事に出す豚汁を、60歳以上の奥様方と一緒に作ったことがあります。そしてその時に材料を揃えたのは私だったのですが、出汁を取る昆布をすっかり忘れていたのです。

 

仕方がないので、出汁を取らずに豚汁を作ることになり、野菜やこんにゃく豚等を煮込み、最後にお味噌を入れ、奥様のお一人が味見をされました。

 

随分味に不安を持っていらしたのでしょう、第一声は、「あら?出汁を取らなくてもおいしいわ」でした。

 

私は正直、心底ほっとしたのですが、その時に使いましたのが添加物の入っていない味噌でした。きちんとした材料を使い、丁寧に作られた味噌は、素材の甘みと複雑な風味があり、具材の味を十分に引き立ててくれたのです。

伝統製法を守っている蔵は材料にもこだわりが

随分と数は減ってしまいましたが、まだいくつかの蔵で手間暇をかけ、昔ながらの伝統的な作り方で味噌や醤油を作っておられます。

 

そして作り方にこだわりを持っておられる方は、材料にも強いこだわりを持っているように感じます。

 

食品添加物は当然のことながら、遺伝子組み換え大豆は使われなかったり、無農薬・無化学肥料の材料を使っている蔵もあります。

 

そのこだわりが、アトピー・喘息・化学物質過敏症の方でも安心して食べられる味噌になるのです。感謝しかありません。

 

 

このページで紹介した味噌が、ご家族の体に合えば幸いです。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。

スポンサーリンク

 

関連記事一覧

もっと詳しい食べ物選び はじめに

子供が生まれて1か月から2か月目に入る頃、何を食べても乳腺炎や子供の湿疹やかぶれが治らず、また、自分は乳腺炎になり、痛みや熱でつらい思いをし、必死に解決策を考え、できることはやっているのに!と、私は訳が分からず、四苦八苦し、それが大きなストレスになっていました。じつは、母乳育児に適した「食べ物を選ぶ...

≫続きを読む

その除去食必要?食物アレルギー反応を小さくする方法

食物アレルギーは食品添加物を外すと良くなる 食事途中や食後に口周りやお腹にぽつぽつと見られる赤い反応。汗が出てきたり、顔色が悪くなってきたり、顔が腫れてぐったりしてくる、などになれば慌てて病院に駆け込む必要があります。(子供が1歳の時、初めて食べさせたヨーグルトでなりました)しかし、ぽつぽつと出てくる赤い反応やかゆみ、また食べ続けると肌トラブ...

≫続きを読む

食物アレルギーの本当の原因は?医師が認めたがらない改善方法

食物アレルギーの改善方法 2004年から2013年の間に、小中学校の食物アレルギーを持つ児童が1.7倍に増加しました。また、平成24年に学校給食を食べることで起こった不幸な事故が大きな転機となり、食べ物でアレルギー反応が出る、そしてその食物アレルギー反応が命にも関わる大変危険な症状となり得る、ということは広く認知されることと...

≫続きを読む

母乳育児・離乳食の安全な食用油選び

「油には本当に気を付けてね。すぐおっぱいが詰まるよ」と母乳育児中にあるお母さんに言われました。それを聞いた当時は、子供がまだ2か月で、しかも乳腺が詰まってわらをも掴む思いで赤ちゃんが喜ぶ母乳をつくる食べ物に書いてある食材から、毎日煮物を作って食べていた頃でしたので、油にも良い悪いがあるの?と、ある意...

≫続きを読む

母乳育児・離乳食の調味料選び~砂糖

砂糖と言えば、誰もが白い砂糖を思い浮かべるとおもいます。誰もが普通に食べている、白い、砂糖です。ところが母乳マッサージを受けに行ったとき、「(白)砂糖は食べてはダメですよ、粗製糖にしてくださいね」と言われました。誰もが普通に食べている白砂糖がなぜダメなの?その時はそう思いながらも先生に言われるがまま...

≫続きを読む

母乳育児・離乳食の調味料選び~醤油

砂糖と同じく、醤油にも気を付けてね。ラベルをよく見てね。と母乳マッサージ先で言われました。醤油に種類なんてあるのかしら?そう思いながらも家にある醤油のラベルを見ましたら、酒精が入っていました。お酒が入っているのはいけない!と、早速お店に行き、醤油を選んでいましたら・・・酒精どころか、アミノ酸等、増粘...

≫続きを読む

母乳育児・離乳食の調味料選び~味噌

味噌も母乳育児・離乳食の調味料選び~醤油のページでご紹介したように、油を搾って残った脱脂加工大豆を使用しています。その脱脂加工大豆は、非常に安価な材料なのですが、大豆の風味は無くしています。ですから、脱脂加工大豆を使用して作られる味噌は、”本来の味噌”に近づける工夫が必要となります。その安価な商品を...

≫続きを読む

酒精添加の醤油や味噌は質に問題が|アトピー、喘息の原因にも

酒精でアトピーや喘息症状が出る 日本語名称での「酒精」は、国際化学命名法でエチルアルコール、慣用名でエタノールになります。呼び名は違いますが、同じものです。この酒精は、微生物の繁殖を抑える働きがあるため、食品添加物として使用されています。また「酒精」が添加された食品は多種にわたるのですが、日本食には欠かせない味噌や醤油にも添加され...

≫続きを読む

母乳育児中やアレルギー子は米の質に注意!栽培方法で症状に違いが

ある時、母乳マッサージ先でママさん達と話しているとき、お米の話になりました。お米は『コシヒカリ』より『ササニシキ』の方がいいわよ。アレルゲンが少ないから。うちはお米アレルギーだから、『ゆきひかり』。冷めるとおいしくないけどね~・・・当時、新米ママさんだった私。米の成分なんて気にしていないどころか、米...

≫続きを読む

米アレルギーや化学物質過敏症の方向け安全な米の試食方法と注意点

安全にお米を試す方法 お米アレルギーを持つ方の多くは、小麦アレルギーもお持ちだと思います。そうすると主食を探していることになり、他の食材のようにダメからと簡単に除去するわけにもいかず、悩みはより深刻となります。こちらのページでは、米アレルギーや化学物質過敏症の方向けの、お米の試食方法と注意点をご紹介します。ただし、強い米...

≫続きを読む

本当に「卵」アレルギー?健康な平飼い鶏の卵だと食べられるかも

健康な平飼いの鶏 今では本当に多くの子供たちが食物アレルギーを持っており、そのうち卵に反応する子供が全体の4割になるそうです。そして私の子供もそうです。卵を食べると蕁麻疹(じんましん)が出ましたし、アレルギー検査では卵白で陽性と出ています。ですが「鶏を平飼いしている特定の生産者の卵」は食べられます。もしかするとお宅の...

≫続きを読む

牛乳アレルギーの原因は飼育方法に!?牛の健康を考えていますか?

牛の健康はヒトの健康に繋がる 以前より、牛乳は有害だ、とする意見が根強くあるようです。また当然ながら、牛乳に有害性はない、と反対する意見もあります。実は私は子供を持つまで「健康に関する知識」については耳を閉ざしていました。全く関心が無かったのです。ですから牛乳についても当然同様でして、有害なのか、はたまた健康を保つ上に必要なのか...

≫続きを読む

白身魚でも蕁麻疹が!本当に新鮮で安全な魚の選び方

古くなった魚が蕁麻疹やアレルギー発症の原因に 母乳育児中のお母さんの食事や赤ちゃんの離乳食に魚を使う時には、白身魚が適しています。なぜなら、赤身魚にはアレルギーに関与する物質が多く含まれるからです。(正確にはアレルギーと同じ症状が発症するアレルギー様食中毒)と、よく聞きますが、白身魚にも同様の物質が含まれており、鮮度が落ちていれば結局は同じよう...

≫続きを読む

小麦がなぜ食べられない?小麦由来の病気が増えた理由と解除の方法

小麦の品種改良 小麦は約1万年前、中東で栽培が始まり、8000年~6000年ほど前にはパンとして食べられ始めた、と言われています。とても長い長い間、人類は小麦を食べ続けてきたわけです。ですが1950年代から小麦アレルギー、小麦グルテン不耐症(グルテン過敏症)、セリアック病(グルテン過敏性腸炎)など、小麦を食べること...

≫続きを読む

なぜ肉を食べると病気に?健康な肉を食べるための家畜の生き方とは

アニマルウェルフェアの考え方 日本人は、肉を多く摂取するようになってから生活習慣病やアレルギー疾患が増えてきた、だから肉は取らない方が良い。いや、肉そのものよりも化学調味料や発色剤などの食品添加物が大きな原因となっている・・・などなど、”肉”について害があるとする意見を聞くことが度々ありませんか?私自身は、”肉は悪い”や、逆に”...

≫続きを読む

子供の神経に影響が|なぜ規制?食品中アルミニウムの害

子供がアルミニウムを過剰摂取 子供が喜んでよく食べるパンケーキやクッキーなどの焼き菓子。そして、それらをふっくらおいしく作るのに使われるベーキングパウダー。そのベーキングパウダーにアルミニウムが含まれていたため、1~6才の子供の過剰摂取が問題視され、平成25年7月1日付で厚生労働省が関係各所に低減依頼を出しました。しかし低減依頼...

≫続きを読む

アルミニウム規制の結果は?切り替えた商品はほんの一部!

惣菜に多量のアルミニウム 子供のアルミニウム摂取量が問題視され、平成25年7月に出された厚労省からの低減依頼。その依頼を受け、一気に食品に使用されるアルミニウム量が削減されるかに思えました。しかし結果は、特に問題とされたベーキングパウダーに関して、しかも私たち消費者からすぐに確認が取れる商品から使われなくなっただけ、のようで...

≫続きを読む

赤ちゃんの虫刺され後は食事に注意!腫れ・かゆみが早く引く方法

虫刺されには薬は不要 夏は外で遊ぶ機会が増えます。また、赤ちゃんや幼い子供は水遊びが大好きですから、ほとんど裸同然で屋外にいる機会も多いのではないでしょうか?そこで気になるのが、蚊などの虫刺され。そして最近ではアレルギー体質の子供が増えたせいでしょうか?赤ちゃんや幼い子供が蚊に刺されますと、掻いてもいないのに、虫にさされ...

≫続きを読む

残留農薬の基準が男性の平均体重増加で上昇!子供の体への影響は?

残留農薬 農薬には殺菌剤、除草剤、殺虫剤など様々な種類がありますが、神経毒性を持つ農薬もあり、近年増え続ける赤ちゃんや子供の成長の遅れや発達障害、鬱などの精神疾患などにも影響を与えていると言われています。ですが一方で、「野菜や果物に残留している農薬は、基準値内だから気にする必要性は無い。」とも言われおり、多く...

≫続きを読む


HOME 安心して使える商品レビュー 化学物質過敏症専用ページ プロフィール お問い合わせ