赤ちゃんの虫刺され後は食事に注意!腫れ・かゆみが早く引く方法
夏は外で遊ぶ機会が増えます。また、赤ちゃんや幼い子供は水遊びが大好きですから、ほとんど裸同然で屋外にいる機会も多いのではないでしょうか?
そこで気になるのが、蚊などの虫刺され。
そして最近ではアレルギー体質の子供が増えたせいでしょうか?赤ちゃんや幼い子供が蚊に刺されますと、掻いてもいないのに、虫にさされた跡が赤く大きく腫れ上がる場合があります。
さらにその後水ぶくれが出来、破れ、汁が出続けなかなか治らない。
そしてひどい時には傷口がどんどん広がっていき・・・やっと治ったと思った時には大きな傷跡が。
私の子供がそうでした。
この跡はずっと残るの?刺されるたびにこんなにひどくなるの?まだ1才の子供の脚に出来た複数の傷跡を見るたびに気が滅入りました。
ですがある時ふっと気付いたのです。アレルギー検査で陽性反応が出ている食べ物を除いたら?アレルギー検査で反応が出ていなくても食べた時に反応があったものを除いたら?タンパク質を除いてみたら?
もっと言いますと、乳腺炎を予防する母乳育児中の食事に戻したらどうなるの?
試してみた結果・・・ビンゴ!!痒みは翌日にはほぼ無くなっており、腫れも小さく済み、治りも早く、なにより跡が残らない!
こちらのページでは、なぜ赤ちゃんや幼い子供が蚊に刺されると大人と反応が違うのか、具体的にどのような食事をすれば早く治るのか、についてご紹介します。
なおこちらの方法は、アトピー性皮膚炎の痒みや各種アレルギー対策にもなりますので、ご一読頂けますと幸いです。
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蚊の唾液に炎症成分ヒスタミンが含まれる
そもそも蚊に刺されると、なぜかゆくなるのでしょうか?実はそこに、虫刺されの悪化を防ぐヒントが隠れていました。
蚊は血を吸う際、麻酔効果や血小板が凝固しない効果を持つ唾液を出します。
そして実際に日本でよくみられるアカイエカの唾液に含まれる成分を調べた研究「蚊の唾液腺のヒスタミンおよびエステラーゼについて」によりますと、下の4つの成分が検出されています。
アカイエカの唾液に含まれる成分
- ヒスタミン(histamine)
- プトレシン(putrescine)
- スペルミン(spermine)
- スペルミジン(spermidine)
なおヒスタミンについては、白身魚でも蕁麻疹が!本当に新鮮で安全な魚の選び方でより詳しくご紹介しておりますが、これは、炎症成分になります。
そしてこのヒスタミンは、仮性アレルゲンの原因物質とされています。
仮性アレルゲンとは、食物に自然に含まれている化学物質、または保存されている間に作られる化学物質の中で、アレルギーに似た症状を起こす物質になります。
これはアレルギーとは違う要因でなるため分けられていますが、かゆみや蕁麻疹がおこるなど、アレルギー症状と変わりのない反応になります。ただ、気道が狭くなったりなど、命に関わるような症状は起こしにくいとされています。
参照:東京都福祉保健局「仮性アレルゲン」
そして虫刺されの薬はヒスタミンに的を絞って作られていることからも、かゆみの原因は”ヒスタミン”と考えられていることがわかります。
ちなみに、プトレシンは腐った肉の臭いの成分、スペルミンは精液に多く含まれる成分、スペルミジンは細胞の寿命を延ばす効果がある成分だそうですが、3つとも母乳中にも含まれる成分になります。
では次に、虫刺されによるアレルギー反応についてご紹介します。
赤ちゃんの虫刺され後の反応が大人と違うわけ
実は蚊に刺さされることによるアレルギー反応には、即時型と遅延型の2種類があります。
即時型と遅延型アレルギー反応の違い
- 即時型反応: 刺された直後から、かゆみのある赤みやふくらみが出て、1~2時間で治まるもの
- 遅延型反応: 刺されてから1~2日後にかゆみのある赤み・しこり・水ぶくれができるもの
”蚊に刺されたことによるアレルギー反応”と、”蚊アレルギー(蚊刺過敏症)”とは別物になります。
蚊アレルギーは、「EBウイルス」が原因で起こる全身症状になり、蚊に刺されたあと、局所の壊死・潰瘍などと共に熱が出たり、リンパが腫れたりします。
そして多くの乳幼児は遅延型反応のみで、かなり強い反応が出る場合があります。
なお、2つのアレルギー反応の出方は年齢により変化していくようです。
年代別のアレルギー反応の変化
- 乳幼児期: 遅延型のみ
- 幼児期から青年期: 遅延型と即時型の両方
- 壮年期: 即時型のみ
- 老年期: 無反応
ただ、近年様々なアレルギーを持つ方が急増しています。
ですから年齢による反応の出方は、アトピー性皮膚炎や喘息などが大人になっても治らない、または新たに発症する方が増えつつあるように、今後変化してくる可能性があると思われます。
では次に、アレルギー反応を小さく済ませる食材についてご紹介いたします。
蚊に刺されたことによるアレルギー反応を軽く済ませる食材
実は当時、なぜこの方法でアレルギー反応が軽く済むのか、についての理由は分からずに行っていました。
とにかく結果が全てで、8年経過した今になって初めて調べ、理由を知った、という経緯があります。
なお、小学校の中学年になっても私の子供と同じ反応を示す、知り合いのお子さんにも有効な方法でしたので、少し大変なのですが、なさってみる価値はあります。
で、何をしたか、なのですが、結果として私はヒスタミンなどの仮性アレルゲンを抜いた食事を子供に与えていました。
そう、炎症成分であるヒスタミンなどを出来るだけ含まない食事を子供に食べさせることで、症状の悪化を食い止めていたのです。
では具体的に何を外していたのかをご紹介します。
蚊に刺された時に基本とした食材
まず、私の子供は食物アレルギーを持っています。
ですから、反応を強くしそうな食品を抜いてみようと思いついた2才当時、基本的に食べていた食材は、母乳育児中の食事とさほど変わっていませんでした。
母乳育児中、離乳食の基本的な食材については下記のページでご紹介しております。
>> 食材選び:赤ちゃんが喜ぶ母乳をつくる食べ物
なおこのリストからは、ヒスタミン含有量が高いなど、強めの炎症成分を含む食べ物は基本的に外れてはいますが、さらにその中から、アレルギー検査で反応の出ている食材や、今まで食べてきた中で蕁麻疹やかゆみなどの反応が出た食材を外しました。
「赤ちゃんが喜ぶ母乳をつくる食べ物」から外した食べ物
実際に外した食材は以下のものになります。なお青色で示した食品は、私の子供がアレルギーの血液検査で陽性反応が出た食品になります。(しかし通常は、商品を選ぶことで問題なく食べています)
小麦粉、そば粉、トマト、さつまいも、豆類(豆腐、油揚げ含む)、ほうれん草、赤身魚、鮮度の落ちた白身魚、肉全般、卵、牛乳、油脂、果物、煮干し、干ししいたけ、麦芽水飴
さらに私の子供は、煮干しや干しシイタケなどの酸化した食品や、作ってから時間が経ち酸化が進んだ食事には反応し、かゆみを訴えましたので、日頃より乾物は使わず、作り置きもしていませんでした。(乾物でも昆布は大丈夫でした)
また、ソース類・ブイヨン・コンソメなどの香辛料が使われているものは、炎症を誘発する為に母乳育児や離乳食に適さない食べ物となっていますが、それらを使わないとなりますと食事は基本的に和食となります。
更に食品添加物には反応する子供が多いのですが、私の子供も同様でした。そのため食品添加物が含まれない食材を選ぶことになり、そうして材料を厳選していきますと結果として毎食手作りになってしまいます。
ちょっと大変ですね。
なお詳しい食材選びについては、今ご覧頂いております章、育児のポイント・もっと詳しい食べ物選びにてご紹介しております。
ではどれだけの期間そのような食事にすれば良いのでしょうか?
食事制限は治るまでの1週間程
蚊に刺されたことによるアレルギー反応を少なくする食事は、治るまでの1週間ほどになります。
そこで注意して頂きたいのは、まだうっすら赤みが残っている状態で食事を元に戻してしまいますと、ぶり返すことになり、お子さんと食事を作っておられる方、双方の努力が水の泡になります。
実は私が何度かそれで失敗しています。
そしてそうなりますと、治るまでにまた1週間程かかることになります。
当然食事制限期間が長くなりますから、栄養状態は気になりますし、蚊に刺された本人は食べたいものを食べられない、そして食材を限定された中で食事を作る側のストレスも大きくなります。
ですから食事制限期間は、赤みが完全に無くなり、まわりの皮膚の色と同じ、または患部が黒っぽくなるまで、と諦めて続けてみて下さい。
本当にきれいに治ります。
”とびひ”とは無縁に
食事制限により痒みが早く引きますので、虫刺され個所を掻きむしることもほぼありません。ですから当然虫刺されが悪化してなる”とびひ”とは無縁になります。
ちなみに、私は子供の頃”とびひ”に度々なりましたが、痛みもあり、見ている方もつらかったようです。
なお、蚊に刺されたことによる強いアレルギー反応を起こす赤ちゃんは、私や私の子供と同じように、他のアレルギー症状を持っていることが多いようです。
炎症成分を取らないことで他のアレルギー症状も同様に和らげることができる
花粉症や鼻炎、アトピー性皮膚炎、ぜん息などの様々なアレルギー症状にも、同様の食事により症状の改善が見られたとの報告を多数見ることができます。
さらに、お子さんが熱を出したり、黄色い鼻水が出たり、中耳炎や外耳炎などになっている場合にも”炎症”をそれ以上悪化させないために、一時的に炎症成分は取らない方が良いと思います。
そして、なぜアレルギー反応が出るのか、なぜ熱を出したのか、なぜ黄色い鼻水や中耳炎、外耳炎になっているのかを考えてみて下さい。
柔軟剤や芳香剤の香り・洗濯洗剤・消臭剤・消毒剤などの多くの日用品や、農薬、住宅の建材などがそれらの原因となります。逆に言いますと、それらが無ければそういった症状は起こりにくくなります。
詳しくは下記の章をご覧ください。
なお、何の症状も無い方がヒスタミンを含む食材を除去する必要はありません。農薬や食品添加物などを使用しない安全な食材に関しては、どれも程ほどに過ぎることなく食べれば良いのだと私は思います。
蚊に刺されにくくするために・・・
蚊に刺されないためには、蚊がいそうな茂みや林、水のそば、時間帯(夕方以降朝まで)を避け、どうしてもという時には長袖長ズボンを着せるのがベスト。
そのうえで、首や手など、服では隠せない肌に安全な虫よけを使うようになさると良いです。
なお虫よけスプレーは、個人的には使用は1歳頃からと思っていますが、よだれが出ないか、ぐずったりしないかなど、赤ちゃんの反応を見ながらになさって下さい。
※【虫よけ】と名が付くものは、どうしても赤ちゃんには成分が強くあたります。ですので顔には付けないこと、また、口に手を入れるお子さんの場合には手にも使わないで下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
あなたのかわいいの赤ちゃんが、毎日元気ににこにこ笑顔でいられますように。
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