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母乳育児・離乳食の安全な食用油選び

母乳育児・離乳食の安全な食用油選び

 

母乳育児・離乳食の安全な食用油選び

低温圧搾の油

「油には本当に気を付けてね。すぐおっぱいが詰まるよ」と母乳育児中にあるお母さんに言われました。

 

それを聞いた当時は、子供がまだ2か月で、しかも乳腺が詰まってわらをも掴む思いで赤ちゃんが喜ぶ母乳をつくる食べ物に書いてある食材から、毎日煮物を作って食べていた頃でしたので、油にも良い悪いがあるの?と、ある意味うんざりした気持ちで聞き流していました。

 

しかし、油も全くとらないと体の関節がギシギシ言いだし、便通も悪くなってきたのです。

 

そこで油について調べてみたところ、私が今まで購入していた油はとても危険なものだということがわかり、ぞっとしました。

 

油ものを食べると胃がもたれて・・・という方は、油を替えることで胃もたれから解消されますよ。

 

こちらのページでは油の製造方法と、安全な油を紹介します。
参考になれば幸いです。


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良い油と悪い油

私が当時普通に使っていたのが、主にサラダ油、そして、少し前まで使っていたのがエコナでした。

 

エコナ

 

体内で発がん性物質に変化する可能性が疑われる物質を高い比率で含んでいたため販売を中止した、当時のトクホ認定の油。

 

2015年3月付けでエコナを販売していた花王からエコナに関する報告が出されており、問題となる毒性が確認されなかったこと、厚生労働省から健康被害事例の報告がなかったこと、また、問題とされたグリシドール脂肪酸エステルの大幅低減製法はすでに完成している、とのコメントがなされています。

 

 

どう捉えるかは人それぞれですが、「トクホ」への不信感が今でも残っている方が多いと思います。

 

食用油の採油方法による違い

 

油の原料は主に菜種、大豆、とうもろこし、ひまわりの種、ごま、紅花、綿実、米などですが、私が今まで購入していた食用油は、母乳育児・離乳食の調味料選び~醤油でお伝えしたとおり、ヘキサンを使用した溶剤抽出法を取っています。

 

溶剤抽出法の良い点はなんといっても、原料に含まれる油を99%抽出できること。その上、時間も従来より短縮できるため、低コストで製品を作ることができますから、低価格で商品を提供できます。

 

では、従来はどうやって油を抽出していたかと言いますと、圧力をかけ、油を搾りだす、圧搾法でおこなっていました。

 

しかし、圧搾法では時間をかけて圧力を加えるために、時間がかかることや、採油効率が溶剤抽出法に比べ悪く、搾りかすに脂分が残ってしまうのです。

 

ですので、「低価格で商品を出す」という点で「溶剤抽出法」が選ばれてきたのです。

 

溶剤抽出法によって作られる毒性

 

低価格で食用油を店頭に並べる事ができる溶剤抽出法ですが、ヘキサンを油と分ける時、精製時、脱臭時に何度も高温にさらされます。

 

その過程の中で、ビタミン・ミネラルなどは無くなり、逆にトランス脂肪酸などの有害物質が作られるのです。

 

なお「トランス」脂肪酸は、ガンや心臓病の大きな原因になることが分かっており、アメリカでは2018年6月からトランス脂肪酸の含まれる食品添加物を原則禁止になると発表されているものです。

 

しかし日本では現在も規制はありませんし、予定も無いようです。

 

採油方法は低温圧搾法がおすすめ

 

「溶剤抽出法」に対して「圧搾法」には「玉締め圧搾法」「高温圧搾法」「低温圧搾法」の3種類があります。

 

その中でも「低温圧搾法」と言われる採油方法では、温度が60度を超えないように、ゆっくりと時間をかけて油を搾っていきますので、果実や種子の栄養素やビタミンなどを壊さず搾ることができます。ですので、出来上がった油は、果実や種子の風味があり、栄養価が高くなります。

 

 

ですから、「人の体に安全な油」という点では、危険な化学物質を使わず、高温処理をせず「トランス脂肪酸」などの有害物質が入っていない、さらに、原料の栄養素やビタミンが残っている「低温圧搾法」により採油された油の方が体に良いです。

我が家で使っている油

と、いくつか調べてみたことを書いてみましたが、実際には母乳と子供の状態を見ながら、ある意味人体実験を繰り返しながら油を選んだのです。

 

そうした中で私がおすすめする油の一つは、低温圧搾で採油されている【創健社】有機栽培べに花一番高オレイン酸です。

 

こちらは母乳育児中に使っていたものです。ほかの製品に比べてマシ?だったのかわかりませんが、乳腺炎にはなりませんでした。

 

ただ、本来の紅花油はリノール酸が多く含まれていたため、こちらの商品は品種改良された紅花を使っています。その結果、※リノール酸含有量が16.6%、オレイン酸含有量は76%となっています。

 

※ リノール酸

 

一時期リノール酸が体に良い、とされていましたが、過剰摂取がアトピーやアレルギーの原因になるとも言われ、最近ではリノール酸が少ない食用油が良いとされている。

 

品種改良による体への影響が気になる方もおられるでしょうし、べに花油が体に合わない方もおられるかと思います。

 

またこちらの商品は、瓶ではなくプラスチック容器に入っています。この点も気になりますので、もし試される方は体の調子によく気を付けてください。

 

なお酸化が怖いので冷蔵庫内で保管していますが、固まることは全くありません。

 

 

そして、もう一つのおすすめは《九鬼産業》純正太白胡麻油になります。

 

こちらも母乳育児中から使っていますが、特に問題はありません。また、瓶に入っており、ごま油特有の強い香りもなく、揚げ物やサラダにまで何にでも使っています。(ペットボトル入りもありますが、瓶入りをお勧めします)

 

なおこちらの商品は冷蔵庫に入れると固まってしまいますので、常温で高温にならない暗い場所で保存しています。そしてなるべく1か月以内に使い切ってしまうようにしています。

 

 

体質によって受ける影響は違う

 

一つ注意して頂きたいのですが、ご紹介致しました商品はあくまでも私と子どもには大丈夫だと思っている商品になります。しかし私が化学物質に一番過敏だった時期に使っていますので随分安全な商品だとは思います。

 

また、以前は溶剤抽出法で採油された油を使うと、どうしても湿疹が出たり、夜ひどい胃もたれを起こしつらい思いもしたのですが、油を安全なものに替えたおかげかそういったことは無くなりました。

 

最後に、食用油だけでなく油を含んだ食材は本当に怖いので気を付けて選んでください。ガンや心臓病だけでなく、アレルギー、アトピー、喘息などの原因にもなっています。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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